注意喚起は1話目を
八月最後の日。ほとけは俺の手を握りながら、眠るように息を引き取った。
笑って、なんて無理だった。けれど、必死に顔を上げて言った。
「ほと、け、ありがとう。愛してる。バイバイ……」
そしてその日から、俺の中でほとけはずっと生きている。
学校の帰り道。文化祭のポスター。
キーホルダーを握りしめるたび、ほとけの声がよみがえる。
──「いふくん見る目ないな〜、夏って意外といいもんだよ?」
静かに空を見上げた。
「バカ……俺はやっぱり、夏、嫌いだよ」
でもその空は、どこまでも青かった。
コメント
1件
めっちゃ切ない感じで好きです😢💓 💎くんのことを思いだす🤪くんどこまでも好きです🧸🌷.*