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続き
その夜|ベッドルーム
結局その夜もまた、4人はぎゅうぎゅうで眠りについたのでした。
(元貴は〇〇の腕に抱きついて、その後ろに涼架。滉斗はやっぱりベッドの端で大の字)
(秋の夜。ほんのり肌寒い空気のなか、毛布の中はやさしい体温でぽかぽかだった)
(静かに流れる夜更け──しかし、それは唐突に破られる)
───「……うーん、悪いかぁ!!!」
〇〇
「……ん?……え?」
涼架
「……また!?ちょ、今回の寝言、強めww」
元貴
「起承転結の“起”が、すでにブチ上がってるってww」
(3人が薄目を開けて見ると、やっぱり主犯は若井滉斗)
(眉をしかめて、少し怒ったような顔で眠っている)
───「およよ、びっくりしたねいきなり。」
〇〇
「テンションの落差なに!?!?ww」
涼架
「さっき怒ってた人だよね!?“およよ”ってなんだよwww」
元貴
「絶対今、夢の中で何かに驚かされてるw」
(滉斗は寝返りを打って、口元をもごもご)
───「ガサガ ガーッサガッサガッザガッザ ……ピエッシュ」
(全員、沈黙)
〇〇
「…………え?」
元貴
「なに今の……?破裂音?擬音?呪文?」
涼架
「ピ、ピエッシュ……?なんか召喚された??」
(〇〇が震える肩を押さえて、耐えきれず笑い始める)
〇〇
「なんでこの人の寝言、こう……夢のワンダーランドなの……ww」
───「ドキンガシャ東京のパイーンだ!!」
涼架
「出たぁあああ!!意味不明語録更新!!!!www」
元貴
「“東京のパイーン”って何!?新しい都市伝説!?w」
〇〇
「むしろ聞きたい…どんな夢を見てるの……w」
(3人、笑い泣きしながら滉斗の顔を見る。本人はまるで無関係なように、無垢な寝顔)
涼架
「録音して〇〇。これはもう、伝説の夜だよ……」
元貴
「今度YouTubeに“寝言ASMR”で出そ」
〇〇
「再生回数爆伸びしそう……w」
(静寂が戻り、しばらくの眠りが続いた──)
───午前4時30分過ぎ、鳥の声が聞こえる少し前
───「うぅっす。3回お願いします。」
元貴
「……うぅっすって、居酒屋かwww」
涼架
「3回!?何を!?なにを3回!?ww」
〇〇
「さっきの“東京のパイーン”の注文かな…?w」
(再び笑いの渦が、夜明けの空気の中でゆっくり広がる)
(滉斗はそのまま最後まで熟睡していた)
☀朝|ベッドルーム
(鳥のさえずり。淡い光がカーテン越しに差し込む)
(ゆっくり目を覚ます滉斗)
滉斗
「ふぁぁ……おはよ〜……ん?」
元貴(にやにや)
「おはよう、“東京のパイーン”さん。」
滉斗
「……えっ?」
涼架(スマホを構えて)
「“ピエッシュ”ってさ、どうやって綴るの?」
滉斗
「ま、待って!?待って待って待って!?なんの話!??」
〇〇(にっこり)
「“うぅっす。3回お願いします。”は、なんの注文だったの〜?♡」
滉斗
「!?!?!?」
元貴
「ピエッシュ3回か?東京のパイーン3回か?」
涼架
「およよ、びっくりしたねいきなり〜♪」
〇〇
「“悪いかぁ!!”って言ってたから、きっと自信満々だったんだよね♡」
滉斗
「ちょ、ちょ、え!?!?俺なんか言ってた!?また寝言言ってたの!?!?」
(3人、爆笑)
滉斗
「うわあああああああああああああああ!!!!」
元貴
「今回レベル高かったぞ?しかもセリフ数最多記録。」
涼架
「もうさ、“寝言劇場”ってコーナー作ろ?」
〇〇(くすくす)
「ねぇ、滉斗くん。今夜も楽しみにしてていい……?」
滉斗
「も、もう絶対しゃべらない!!!夢の中でも黙る!!!」
(でも、そんな決意も…今夜のぬくもりの中で、きっとまた破られるんだろうな)
(そう、4人の夜はまだまだ続くのだから)
💤次回予告(?)
次回の寝言は!?
「バウンドオムライスで宇宙行けるって言ったのに!!」
「……そこに…うなぎパイを……重ねるとは……」
お楽しみに♡
HAH( ´∀`)AHA★
もっと笑っていいんだぜ?★