ある夏の日。
紺碧の空に大きくて綺麗な入道雲が見える。
そんな入道雲を見ていると、ふと思うことがある。
どこかの世界を見ているようだ。
私達が住んでいる世界とはまた別の世界。
天空の王国。
王国の街、のどかな田園、王国の城などを見ているみたいだ。
皆が穏やかで協力し合いながら暮らしているように感じる。
聞こえないはずの声が聞こえる。
子供の声、大人の声、とても楽しそうだ。
手を伸ばせば届きそうで、届かない。
すぐそこまで見えているのに。
行けないと分かっているのに何故か気になる。
そんなことを口には出さずに心の中で思っている。
夏の終わりを告げる虫の鳴き声が聞こえる。
遠くの方で秋の空が見えてくる。
また次はどんな空の世界が見れるかな。
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