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中2が勢いで書き殴った文です。
頭を空っぽにしてお読みください。
1.
「大変です、団長がまた行方不明になりました」
眉間にシワを寄せながらシホはそう報告した。
ここはワイト王国騎士団本部の会議室。王と国民を守る機構である。
___と言っても、数年前に戦争が終わったこの国では、迷子の犬探し等の言わば何でも屋のように扱われている。
そんな何でも屋でもある騎士団はいつも明るい雰囲気(本来は漂ってはいけないのだが)が漂っている。
___ある時を除いて
案の定、会議室は冷たい空気と静寂が満ち、そこに集う騎士たち(と言っても4人だけだが)の顔も不安が見える。
「おいマジかよ、先週いなくなったばかりじゃねぇか。そこらで散歩でもしてんじゃないか?」
一番最初に口を開いたのはアキト、この騎士団の副団長である。
お世辞でも素行がいいとは言えないが、剣の腕っぷしは強いので副団長という地位に就いている。本当はもう1個理由があるのだが、それはまた後ほど話そう。
「マジです。まさか私の調査を疑うと?」
シホは情報補佐という大役を任されている。情報を司るものとして、自分の調査結果が疑われるとなれば黙ってはおけないだろう。
2人の間に火花が散る。
犬猿の仲とも言えるであろう2人を眺めながら、ミズキは(あ〜、また始まった…)と半分呆れながら、どうこの場を収めようか考える。
ミズキは一般兵改め、一般騎士である。
副団長と情報補佐という、一括りにすれば上司となる2人の睨み合いを止めるにはリスクが伴うだろう。さて、どうやってこの場を切り抜けるか…
「も〜2人共!!ツカサ団長が行方不明なのに、ケンカしている暇なんてないでしょ!!」
同じく一般兵であるレンが、喧嘩がヒートアップし始めようとしていた2人を嗜めた。
頬を膨らませ、ぷんぷんと怒る様子はとても可愛しい、これなら2人の八つ当たりを受けなさそうだ。
ミズキはゆっくりと息を吐き出し、さっきまで睨み合っていた2人の方を見ながらこう願う。
(___ツカサだんちょー、早く帰って来て…)
ツカサ・テンマは英雄である。
かつて戦争の真っ只中、彼は流星のように敵を捌き、踊るように攻撃をかわしたという。
そんな英雄だが一つ欠点があった。
それは___
___何故か異様に変な輩に好かれやすいのである。
「ったく、それにしても何処を探せばいいんだよ」
「どうせまたルイのところじゃな〜い?」
「げっ、あの変人の所かよ…」
ルイとは隣の国、ラック王国のマッドサイエンティスト___じゃなかった、宮廷魔道士である。
しょっちゅう研究室を笑顔で爆破するその様子は、まさに〝変人〟と語られるのにふさわしいだろう。
しかもこの変人は、どこからともなく現れ、ツカサを拉致___連れ去っては、実験やらデートやらを強要する、言わばストーカーである。
〝この変人に団長は渡さない!〟それが団員全員の思いだろう。
特にこの4人は___
「それでどうしますか?あの変人の部屋、突撃します?」
「おいシホ、それはいくら何でも極端過ぎるだろ」
「そうだよ!それにラック王国は馬車でも2日かかるし時間がかかるよ!!」
「___忘れてた…」
「え〜ボク的にはシホちゃんの案も悪くないと思うな〜、だって___」
「ボク達は“ツカサ親衛隊”だよ?だんちょーのためにはこれくらいしなきゃ!!」
___ツカサ親衛隊、騎士団長であるツカサに頭を焼かれた連中の集まり。
メンバーはこの4人、全員何かしらツカサに対して想いを抱いている。
その内容は忠誠から愛よりも重いものまで勢揃いである。
それを一斉に向けられるツカサが不憫で仕方ない…
まあ、本人は気づいてないようだが。
「はぁ~まぁそうだな、しょうがねぇ、遠いが行くしかないか…」
めんどくさそうな顔しているが、コイツが親衛隊長である。
「わーい!お出かけお出かけ!」
「ちょっとレン!団長を探しに行くだけだからはしゃがないで!」
「あはは、それじゃあ団長探しの旅にレッツゴー!」
「おい待て!まだ準備してねぇだろ!」
この時ツカサ親衛隊達はまだ知らない。
この日常が、予想外の形で終わることを…
はい、テラーでは初めまして(?)
如月未来と申します
ぷりしょで出す新作が不穏にしかならないのでこっちに逃げてきました()
こんななぐり書きですが、感想お待ちしております。
是非コメント欄に…
それでは次回お会いしましょう。