「もうびっくりしちゃったよ、急に倒れるんだから」
目が覚めたら隣にメンバーがいた。
でも、何か足りなくて、ひとつの色が足りない。
俺の心に空いた穴はあいつにしか埋めれない。
俺はおまえがいないと生きていけない。
あいつ無しじゃ、生き甲斐がなくて、生きてる意味がなくて、意味もなくただ涙を流すだけ。
あのころの日々が愛おしくて、またあのころに戻りたくて、世界で1番愛しているあいつの隣にいたくて、わがままかもしれないけど、俺があいつを幸せにしてやりたい。
何度もそう願った。
「紫ーくん、心配かけてごめん。」
「謝らないで、辛いよね、急に恋人が目の前からいなくなったんだもん」
変な同情はいらない。
どうせみんな俺を見て可哀想だとか思ってんだろ。
俺はあいつ無しじゃ生きていけない体になってることぐらい自分がいちばん分かってる。
もうほっといて欲しかった。
それぐらい俺は限界を迎えていた。
1週間後には退院ができ、俺はまた青を探し始めた。
病院のホームから出て、久しぶりに外の空気を吸った。
太陽が凄く照っていた。まるで俺の暗い心をかき消すように。
「……ッ!!!!!!」
あの青い髪、色白い肌、俺はよく知っている。
あれは紛れもなく青だ。
考えるより体が動く。
あいつも俺に気づいたのか、俺から逃げるように走り出した。
入院していたせいか、足が思うように動かない。
でも、ここで手放してしまったら、もう今度こそ会えないかもしれない。
そんなの絶対いや。
急展開ごめんなさい………
それと、前回のお話1000いいね⤴︎︎ありがとうございます。
不定期ですが、これからも皆さんに楽しんでいただけるような小説を書き下ろすよう努力いたしますので、楽しんでいただけたら幸いです。
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