「ようやく全員揃ったわね」
紅白の衣服に身を包んだ女がこの空間を仕切る。
「ところで、そこにいる人は…」
白銀の髪をした剣士が彩花のことを指差した。
彩花「先程この世界に来ました。彩花と申します」
彩花は礼儀正しく挨拶をする。
「あら、そうなのね。この世界については何か聞いた?」
思った以上にリアクションが薄い紅白の女を見て、彩花は少しばかり驚いたが特に何も言わずに問いに答える。
彩花「はい。そこにいる紫キャベ…紫霊さんに聞きました」
紫霊「今何か言いかけなかったかっていうかほぼ言ってなかったか?」
彩花「幻聴ですよ。幻聴」
紫霊「そういうことにしといてやるか」
彩花と紫霊は何故だか仲が良い。
というのも、暗殺者時代からの繋がりがありある程度のやりとりは容易に出来てしまうのだ。
「あ、私たちも自己紹介しましょうか」
紅白の女が思い出したかのような口調で言った。
「私は博麗霊夢。博麗の巫女よ」
「私は霧雨魔理沙だ!至ってふつうの魔法使いだぞ!!」
「私は魂魄妖夢です」
「レミリア・スカーレットよ。一応紅魔館の主だから覚えておいてね」
「キラだ!IQ20000の天才!」
「…とか言ってるバカの面倒を見てる紅葉だよ」
キラ「誰だ紅葉に面倒見られてるバカは!!」
紅葉「斬り刻まれたくなかったら大人しく認めた方が良いよ。自分がバカだって」
キラ「ア、アイアム、バカ」
殺気がすごいなぁと呑気なことを思っている彩花だったが、ここで違和感を覚える。
彩花「あの、紫霊さん…私に嘘つきました?」
霊夢達が来る前、紫霊には彩花の先輩と言われていたあのお方も紅魔館に来ると伝えられていた。
だが、一向に姿が見れずにいた。
紫霊「…おいキラ、ザキはどうした?」
キラ「なんか急遽依頼が入ったからそれが終わったら来るってよ」
紫霊「あー…成る程な」
霊夢「それなら一足先に話しておきましょうか。今回の異変について」
魔理沙「そうだな!」
どうやら彼女らは、情報共有を始めるようだ。
彩花(…会いたいなぁ)
彩花はこの場にはいない自分の先輩に思いを馳せていた。
第二話投稿です。
とある方が大会を開く予定らしいので、それに出す用の小説を現在進行形で進めております。
まぁその小説はこれなんですけどね。
シリーズもので長編+私自身の都合もあって投稿できる時に投稿しています。
テラーも中々に面白いですね。
…機能的にはプリ小説の方が好きですけど←慣れているから
それではまた次回お会いしましょう。
まったね〜
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フォロー失礼します