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学園長「第6試合を行う!一覇衆6番手前へ!」
?「はい。」
返事をした美しい髪の男は、きれいな作法で立ち上がり私の前に止まった。
?「はじめまして、僕の名前は悠(ゆう)です。お相手願えないでしょうか。立花仙蔵さん。」
仙蔵「‥‥あぁ。」
戦いを了承した私は校庭へ出、向き合っている悠をじっくりと見た。
悠は右目が閉じていて左目が開いている黒い半狐面をしており、額には先程の陽と同じカラクリのネジが描かれている。
悠「‥‥‥では、お願いします。」
忍刀を構え、腰を低くした悠は仙蔵に向かって突っ込んできた。
仙蔵「こちらこそ!」
仙蔵は突っ込んでくる悠に焙烙火矢を投げた。が、焙烙火矢が爆発することはなかった。悠が忍刀で斬ったからだ。
仙蔵「は?」
ぽかんとしている仙蔵を見て、悠はほくそ笑んだ。
悠「この忍刀は手に入りにくい鉄を使って作られているんです。なのでそんな焙烙火矢、簡単に斬れるんですよ。」
そう言うと、悠は忍刀をすて、仙蔵に急接近した。
仙蔵「なっ!」
急なこと過ぎて仙蔵は反応が遅れた。
悠「おっそ。」
悠はがら空きな仙蔵の腹に拳を叩き入れた。
仙蔵「カハッ!」
悠「作法委員長ともあろうお方がこんなにあっさりとやられて大丈夫なんですか?」
悠は仙蔵が火器類を使えないように連続で攻撃を繰り出す。
仙蔵「クソっ!」
勢いよく苦無を投げるが、悠は簡単によける。
悠「クスッ。」
仙蔵「何がおかしい!」
悠「いつもの冷静さはどこに行ったんですか?立花先輩!」
悠は仙蔵の拳を受け止める。
仙蔵「私はお前の先輩などではない!」
後ろに飛んで距離をとった仙蔵は、苦無をかまえて悠に突っ込んでいく。
悠「やっぱり分かんないか、まぁ分かる方がおかしいか。」
仙蔵「さっきから何を言っているんだ!」
悠「いえ、こちらの話なので。」
悠は突っ込んできた仙蔵の攻撃を避けながら、攻撃を繰り出す。
仙蔵「っ!」
悠の拳が仙蔵の腹に決まった。
悠「はい。おしまーい!」
一瞬体制を崩した仙蔵の首に悠は手刀を入れ、気絶させた。
学園長「勝者悠!」
学園長の声が校庭に響いた。