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コメント
17件
若井さん死ぬほど心配だけど最高です…💕💕ありがとうございます…
新しい扉がね。また開いたよね。
若井さん大丈夫かな…?😟 続きが楽しみ!
ケーキバースに挑戦します!!
ケーキバースとはこんなやつ⬇️
❤️💙です!!
ちょっと血表現や過呼吸表現、🔞表現がございます!!そして最初に出てくる若井くんは高二の設定です!
ではどぞ〜!
h「俺が…ケーキ…ですか?」
「はい、大変呑み込みにくいかと思いますが…」
この世には男女以外に三種の性が存在する
ケーキ、フォーク、その他
みんな知ってると思うけど、その性は先天性のもので、俺は生まれてからずっとその他の部類だった
俺の診察券や身分を証明するものにも書かれてきたこと
そのはずが、体調不良で来た病院の医師に知らされその事実が覆された
h「いやっ、俺普通の人間だったのに、そんな変わることってあるんですかっ、」
「恐らく、後天的な性転換でしょう」
自分がケーキである以上、フォークとヒートに気をつけること、甘い匂いや味を抑える薬を処方するから毎日朝昼晩と二錠づつ飲むことを医者に知らされた
間違っても三錠以上飲むな、飲むと身体の成長に支障をきたすと注意を受け、その日は帰路に着く
h「どうしたものか…」
高二だからといって、親には言わず自分であれこれ進めるわけにもいかない、そう思い親には言ったが、母は泣き父は怒りと悲しみが混じったような声で俺を慰めた
「元気な”普通の子”に産んであげられなくてごめんねっ…」
「大丈夫だからなッ…父さんたちがしっかり守ってやるからなッ」
h「…ぅん」
母の泣きながら発した言葉はなんとも言えない気持ちになった
母のせいじゃないし、後天的なものだから仕方がない
恨んでも仕方が無いのに
心の奥底で母と神を恨んだ気がした
「え、滉斗ケーキになったのっ!?」
男子生徒の声が教室に響き、教室がしんと静まる
h「ちょッ…こえがでか_
「…へぇ」
「でも、この教室フォーク多いぞ?」
この世界ではフォークがケーキを襲わぬよう、性を分けてクラスが作られる、だから
俺は今ケーキに飢えたフォークにとって絶好のご馳走
そう気づいた頃には遅く、クラスの男子が涎を垂らして俺を見ている
「なぁ若井…ちょっとでいい…ほんの少しでいいから…食わせてよ」
h「…なぁッ、そんな目で俺のこと見んなよッ…」
そう言うとそいつはおれの腕を掴む
h「ッッ!!」
h「やめッ…はなしッ_
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そこからはあんまり覚えてない
思い出そうとすると頭痛がし、思い出せたとしても断片的にしか思い出せない
二の腕あたりに激痛と熱が走り、それが喉を伝い思いっきり叫んだところで途切れている
余程良くない記憶であることから脳から自動的に排除されたのだろう
気づいたら腕やら首周りや大腿、それと腹部辺りに包帯が分厚く巻かれていた
服に人の歯型が付いているのを見ると、服の上から噛まれたのだろう
そう保健室のベットで考えていると、母が泣きながら迎えに来た
「滉斗ッ…大丈夫ッ?痛かったよねッ…」
そう抱きしめながら俺の頭を撫でる
翌日には俺を噛んだ生徒数名とその両親達が訪問してきた
頭を深々と下げて、一番最初に俺を噛んだ生徒の母親が涙をぽたぽたと流しながらすみませんすみませんと謝罪をこぼす
母がリビングにそれらを通し、父に「自分の部屋にいってなさい」と怖い口調で促される
俺はどんな話し合いをするのか気になったため、リビングと廊下を隔てる戸の前で座り込む
扉が分厚いのか、親たちがこそこそと話しているのかは分からないが、会話が籠って聞こえない
すると、父が机を叩く音が聞こえる
「そんな謝罪なんて求めてないッ!!!1人のケーキに寄って集って己の欲のために我が家の息子に怪我をさせて…っ滉斗がどれだけ怖かったか…ッッ」
「こんなのッッ…レイプと同じじゃないかッッ…」
そう父が怒鳴る声、母のすすり泣く声が廊下まで響く
弁護士などを両親が駆使し、大量の医療費と慰謝料をぶんどったらしい
両親からの大丈夫だよ大丈夫だよの声
学校からのうざったいくらいの手厚い養護
クラスはケーキクラスに移動になったけど、怖くて暫くは家に行けず不登校だった
まぁ、28になった今、ほとんど忘れていた
でも、いちばん深い腹部の傷だけが残り、それがその記憶を思い出させる。
本来短編集に入れる予定だったんですが、長くなりそうなので物語にしました!
いいねいっぱい欲しいな…