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遅れましたりんごあめです( ゆずのノベルってだけで最高だし表現好きだ、、💓 ‘ 攫った’ とか心身をものって読むとことか天才すぎた 書いてくれてありがとー!!!!
「 ねぇ 約束しようよ 」
何時の日かした 、約束
「 何を? 」
次に口にした言葉は綺麗事だった 。
「 随分ベタな約束だな 、いーよ 。 」
嘘偽りない 、光に満ちた瞳で
私を見て言うけれど
屹度 、貴方は忘れてしまうんだろう 。
出茂 、 違ったの
「 よっ 、久し振り 」
「 え … 」
其れが ’ 必然 ’ だと言うかの様に
再び現れて 、私を攫ったんだ 。
私と貴方は 、何時も一緒だった
最初は唯の友達で
「 な ー 、暇だから付き合って! 」
其れも親友の様な感じだったっけ
「 何処行くの? 」
「 んー … 海!行こーぜ 」
気分屋で 、自由で
自分の道を只 、浸走る
彼と居れば不思議と笑みが溢れる 。
其んな人だった
此の関係は数年経っても変わらなくて
唯 、貴方に対して
前と別の感情を持つ自分が居た
気付けば私の瞳には貴方ばかり映る様に成った
此の儘が良いとも思ったし
’ 其れ以上 ’ に成りたいとも想った
気持ちを伝えるべきか
毎日の様に悩んで 、其の度に辞めた
壊れそうだったから 。
言ってしまったら 、元には戻れないから 。
「 … 未だ言ってなかったけどさ
俺 、此処を離れるんだ 」
「 え 、嘘 … 」
残念 、矢っ張り何時までも一緒には居られないみたい 。
更に知らない世界へ進む彼に
独り置いて行かれる様な気持ちに成って 、淋しくなる
「 本当は此方に居たいけどな ー 笑 」
じゃあ居てよ
離れないでよ
何て言葉は心の奥底に沈めた
「 … そっか 、向こうでも頑張ってね 」
「 おう 」
此の想いをせめて 、
’ 何時の日かの私 ’ に託したくて
「 ねぇ約束しようよ 」
「 何を? 」
「 私達が次会う時 、
お互い大切な人が居なかったら付き合って 。」
一瞬 、吃驚した様な顔をして
「 随分ベタな約束だな 、いーよ 。 」
何処か寂しそうに 、出茂優しく微笑んで居た 。
「 … 懐かしいな 笑 」
街中で独り呟いた
あの日 約束をした場所
私の隣は貴方が良い 。
其う想って居るのは自分丈だろう
「 よっ 、久し振り 」
「 え … 」
寒い日だった
冬の始まりを知らせるのは
何時も貴方との思い出だった
嗚呼 、又 心を奪われてしまう
此れだから
「 約束 、果たしに来た 」
「 … 馬鹿
あんなの忘れて良いのに 、 」
諦められ無いじゃんか
「 約束はちゃんと守らないとなー? 」
「 … ずっと好き 、っ 」
「 俺も 大好き 」
大きな身体に包まれて 、冷え切って居た心身が暖まる
今日丈は 、私が主役で居させて下さい 。
1月上旬 、マイナス1℃の空気に白い笑みを零した 。