花締病少しオリジナルにしています。
あれから1週間
ずっと胸の痛みに耐えながら仕事している。
左胸にできた薔薇のあざはいつの間にかツタが全身に浮き出てきた。
ピアノを練習している時も出来ないところがあると…
ぴきっ
🎹💛「っい….」
まるでツタが締付けるような痛みがはしる
なんなんだろうか…これは….
まぁ今日も明日も明後日も仕事。
病院なんて行けない。
今日も打ち合わせの為に出向く。
🎹💛「おはようございます」
マネージャー「おはようございます。お二人はまだです」
🎹💛「わかりましたー」
僕のこのあざを隠すために長袖を着ている
あつい…
まだまだそんな季節じゃないのに…
🎸💙「おはようございます〜」
🎤❤️「お、💛ちゃんおはよ」
🎹💛「ん、おはよ」
そういえばこの2人いつもいっしょに来てるなぁ….
本当に両思い…かもな…
ズキッ
🎹💛「っ…」
また。
2人のことを考えるといつも左胸が痛くなる
🎤❤️「じゃあやるかぁ…」
🎸💙「えーっと、今日はライブの演出だっけ」
🎤❤️「そー、それでこの前決めたヤツなんだけどさぁ…」
🎸💙「ーーなんだけどどう思う?」
ちゃんと話聞かなきゃ行けないのに…
あざが気になって気になって仕方ない
🎤❤️「?りょうちゃ…」
マネージャー「あのぉ…すみません…」
🎸💙「はい?」
マネージャー「お2人昨日インスタライブしてたじゃないですか」
あ、そうなんだ…
2人で…ね、
僕誘われてないなぁ…笑
マネージャー「それで…今Xのトレンドに入ってるんですよ 」
🎤❤️「へぇ!笑凄いな笑なんの言葉でランクインしてるんですか?笑 」
マネージャー「それが…」
「❤️💙付き合ってる説」っていうので…
🎹💛「っ…!」
僕の1番聞きたくなかった言葉が聞こえた
ぎゅううぅ….
腕や左胸が締め付けられる感覚
🎸💙「ウケるんだけど笑」
マネージャー「お二人が不快なら辞めるように注意喚起しますが…」
🎤❤️「いやいいよ笑面白いし笑」
…否定、しないんだ..
さらに締め付けが強くなる
最近お腹にも濃いあざができてそのせいなのかお腹まで締め付けられる感覚になる
🎹💛「っトイレ!、」
急いで個室に入る
🎹💛「お゛ぇ゛ッ゛…ゲロゲロ….」
胃袋が鷲掴みにされたような感覚になりそのまま胃の中の物がでてくる。
これで吐くのは3回目。
胃液しか出てこないよ….
このままじゃ仕事に支障をきたす。
🎹💛「…この後病院行くかぁ…」
🎹💛「ごめんごめん、」
🎸💙「トイレ長かったね!大丈夫?」
🎹💛「うん!!全然大丈夫だよぉ!!」
🎤❤️「よし、じゃあ再開しますか…」
🎹💛「あ…その事なんだけどね…」
🎸🎤「?」
🎹💛「あ、えと….。…お、お母さんが倒れたらしくて!!」
🎤❤️「え?!大変じゃん!!」
🎸💙「すぐ行った方がいいよ!!」
🎹💛「うん…ごめん、てことで今日は帰るね」
🎤❤️「うん、気をつけてね」
🎹💛「うん、ありがと」
2人に嘘をついた罪悪感でまた左胸が苦しくなる。
医者「えー🎹さんはどう言ったご要件で? 」
🎹💛「実は…」
僕は服を捲る
医者「!!」
🎹💛「10日ほど前から左胸に薔薇の形したあざ?がでてきて…そのあとに段々とツタみたいなあざが全身へ…」
医者「それ、痛いんですよね」
🎹💛「はい…痛いというより締め付けられる?みたいな…」
医者「…これから検査しますが..多分…」
花締病…というやつですね
🎹💛「花締病…?聞いたことありませんね…」
医者「えぇ…まぁそれも無理ないです。知名度がなくて…いわゆる奇病というものですね」
🎹💛「奇病…」
医者「🎹さんは…最近好きな人や大事な人に悲しい、苦しい、寂しいと言うような感情を抱きましたか、?」
🎹💛「えぇ…」
医者「花締病はそういう感情を抱いた人がなる病気です」
🎹💛「え、でもそんな感情いつでもみんな抱くんじゃ…」
医者「まぁそこがあれなんですよね…
この病気は深く傷ついた方であり、尚且つかなり低確率でなる病気なので知名度もないしなかなか皆さんかからないんです。」
🎹💛「そうだったんですか…」
僕、結構限界だったんだな…
医者「まず初めに左胸にアザが出来ましたよね?あれが発祥のサインです。
次にツタが体全体に胸から広がっていきましたよね」
🎹💛「はい…」
医者「ツタは悲しい、苦しい、寂しいなどの
負の感情を養分にして広まっていきます。」
医者「症状が進行していくと…ツタが喉や肺にできて」
最悪の場合窒息死します。
え…?
🎹💛「う…そ….」
僕…死ぬの、?
やだ…まだ、やりたいことがある…
医者「ですが大丈夫です。治療法はあります。ですが…我々が治療出来ることは何も無いんですよね…」
🎹💛「というと…?」
医者「治療法は…簡単そうで難しいんですよね。方法は.. 」
大切な人、または好きな人に抱きしめてもらうことです。
医者「行動としてはこれだけなのですが…普通一方的な思いでも治療できるのですが…🎹さん結構放置していたでしょ 」
🎹💛「はい…少し仕事が忙しくて…」
医者「実例の方は…3日以内に薬を服用して想い人と結構早い段階で抱きしめて貰っているんですよね…
でも🎹さんの場合…遅すぎて…
発症から10日もたっているとなると両思いで尚且つハグで「抱きしめる」だけではなく、思いで「抱きしめる 」ことも重要なんですよね…」
抱きしめてもらうのは簡単…だけど
2人が両思いだったら…
僕…助からないじゃん…笑
医者「とりあえず検査してみましょう。 」
🎹💛「はい…」
血液検査をした結果、やはり花締病だった。
医者「症状を遅らせる薬処方しておきますね。でも…それでも後」
3ヶ月が限界ですね。
余命宣告された…
医者「まぁその間に治療すれば問題ないです。でも…それが難しかった場合は…」
覚悟しといてください
医者「私たちでは人の想いは…どうすることも…」
🎹💛「わかり…ました…」
医者「その判断は1週間かけてじっくり頑張ってみてください。1週間後また病院へお願いします。」
🎹💛「はい…」
医者「あ、あとストレスを溜め込まないでくださいね。精神状況でかなり進行スピードや痛みが変わってきます。さっきも言った通り
ツタは悲しい、苦しい、寂しいなどの
負の感情を養分にして広まっていきます。
なので無理しないように。 」
僕…余命宣告されちゃった…笑
まだ決まった訳では無いけど…でも….あの2人はきっと両思い。
僕の入り込める隙間なんて…ない。
涙が1粒…また1粒と落ちてきた。
🎹💛「やだっ…まだ…死にたくないよぉっ…」
ピロンっ
スマホの通知がなった。
💙からのL〇NEだ。
🎸💙[お母さん大丈夫だった?]
…これ、いった方がいいのかなぁ…
まぁ仕事も休むし、迷惑かけちゃうからいった方がいい…かもしれないけど
僕のせいで❤️と💙が結ばれなかったら…?
僕は2人のことが大好き。
だから2人が悲しむことはしたくないしさせたくない。
僕が死ぬから僕のことを思おうってなったら…?
そんな思いでは多分、治療なんてできないし…
僕は2人にそんな思いさせたくない…
そうだよ。
僕だけが辛い思いをすればいいんだ。
そうすればみんな幸せ。
僕が居なくなれば…全部、幸せ…。
僕は意を決して返信する。
🎹💛[大丈夫だったよぉ!!でもまだ体調悪いみたいだからちょくちょく帰ることになるかも…ごめんね、?]
これでいいんだ、
僕が苦しみさえすればそれで….
今、アザが僕を締め付けた。
コメント
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💛ちゃん!!!言え!それだけだ!
涼ちゃん涼ちゃんすとーっぷ!!言いなさい!!!言いたくないだろうけど言いなさい!!!
続き楽しみにしてます!