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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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※捏造・年齢操作・妄想あり


色々と捏造設定あり&自己満妄想があるのですがご容赦ください。


みのりに告白する話です。


男主人公は自分投影してるから本当は半分妄想半分捏造です。


このシリーズにはプロセカキャラとは接点がないので見たくない人は回れ右でお願いします。


完全に自己満で色々妄想しているがもしよかったら読んでください🙏


注意事項

・初投稿になるため駄文です

・オリジナル主人公

・夢小説、妄想恋愛小説

・色々と捏造設定あり&自己満妄想がある

・都合のいい展開、設定

・みのりとラブラブするだけの話


[chapter:焼き上げる想い]


1月中旬、寒さが一段と厳しくなってきた頃。


僕は自分の部屋で、カレンダーを見つめていた。そこには赤い丸で囲まれた日付があった。


2月14日。バレンタインデー。


(これが最後のチャンス…)


僕は深く息を吐き出すと、決意に満ちた表情で立ち上がった。


そして、バレンタインデー前日。


朝早くから、僕は調理室に向かった。


(よし、頑張ろう)


エプロンを着け、手を洗い、深呼吸をする。


僕は慎重に材料を並べていく。


小麦粉、砂糖、卵、バター、ココア…そして、特別な材料。


(みのりちゃんの好きなイチゴ…)


一つ一つの材料を見つめながら、僕はみのりとの思い出を振り返る。


(これで、僕の気持ちを全部伝えられますように…)


僕は丁寧に材料を計量し始めた。


粉類をふるい、卵を割り入れる。


(みのりちゃんと出会った日のことを思い出す…あの時の胸の高鳴り)


バターと砂糖をクリーム状になるまで混ぜる。


(みのりちゃんの笑顔を初めて見た時…あんなに綺麗な笑顔、見たことなかった)


生地を型に流し込み、オーブンに入れる。


(みのりちゃんが怪我をした時、一緒に保健室に行ったこと…あの時、もっと勇気があれば…)


タイマーをセットし、僕はオーブンの前に座り込んだ。


30分。たった30分なのに、まるで永遠のように感じる。


(うまく焼けるかな…みのりちゃんに喜んでもらえるかな…)


不安と期待が入り混じる。


時計の針がゆっくりと進む。


10分が過ぎた。


(みのりちゃんは、どんな顔をするだろう…)


20分が過ぎた。


(もし、受け取ってもらえなかったら…)


そして、30分。


チーン!


タイマーの音に、僕は飛び上がるように立ち上がった。


慎重にオーブンを開け、ケーキを取り出す。


甘い香りが調理室に広がる。


(よかった、うまく焼けた…)


僕はほっと安堵の息をついた。


ケーキを冷ます間、僕はクリームを作り始めた。


生クリームを泡立て、砂糖を加える。


(みのりちゃんの肌のように、滑らかで優しい味に…)


冷めたケーキにクリームを塗り、形を整える。


(みのりちゃんとの思い出みたいに、柔らかくて温かい…)


そして、デコレーション。


イチゴを丁寧に並べ、チョコレートでハートの模様を描く。


(これが、僕の気持ち…全部詰め込んだ)


完成したケーキを見つめる僕。


そこには、僕の想いのすべてが込められていた。


(明日…絶対に伝えよう)


僕は決意を新たにした。


2月14日、バレンタインデー。


朝から学校中がざわついていた。


僕は慎重にケーキの入った箱を持ち、教室に向かう。


(大丈夫…落ち着いて…)


僕は深呼吸を繰り返しながら、自分を落ち着かせようとしていた。


教室に入ると、みのりの姿が目に入った。いつもの笑顔で友達と話している。


(今日こそ…)


僕は勇気を振り絞り、みのりに近づいた。


「あ、みのりちゃん…」


「おはよう、澄海くん!」


みのりが振り向く。その笑顔に、僕の心臓が高鳴る。


「あの…放課後、ちょっと時間ある?」


「うん、大丈夫だよ。どうしたの?」


「その時に…話があるんだ」


僕は小さく頷いた。


「わかった。楽しみにしてるね!」


みのりの言葉に、僕の胸が締め付けられるような感覚を覚えた。


授業中、僕は落ち着かない様子だった。ノートを取ろうとするが、手が小刻みに震える。


(落ち着いて…まだ放課後まである…)


昼休み、僕は一人で誰もいない広場に向かった。冷たい外気に触れ、少し落ち着きを取り戻す。


(これが最後のチャンス…絶対に伝えよう)


放課後。


教室に残った僕とみのり。


「で、どんな話?」


みのりが首を傾げて尋ねる。


僕は深呼吸をして、ゆっくりとケーキの箱を取り出した。


「これ…」


震える手で箱を差し出す。


「わぁ、ケーキ?澄海くんが作ってくれたの?」


みのりが嬉しそうに箱を開ける。


「すごい…こんなに素敵なケーキ、見たことない!ありがとう!」


みのりの目が輝いていた。


「あの…みのりちゃん」


僕は勇気を振り絞って言葉を紡ぎ出す。


「僕…みのりちゃんのことが大好きなんだ」


静寂が教室を包む。


「これも貰って欲しい」


僕はみのりに花束を差し出した。


「澄海くん…これはプリムラ?」

少し驚きながら、受け取ってくれたみのり。


「そうなんだ、プリムラの花言葉は、

「青春の恋」「青春の始まりと悲しみ」

「気取らない愛」「初恋」「永続する愛情」などなどだよ」


僕は再び勇気を振り絞って告白した。


「アイドルに恋愛感情を抱くのがいけないし迷惑だって分かってるけどどうしても気持ちを伝えたいんだ!」


「みのりちゃんのこと、昔からずっと好きでした!

中身も見た目も全部好き、他の子が目に入らないくらい好き!出会った瞬間から、貴女のことしか考えていないんだ!

アイドルとしての貴女が好きだけど、等身大の女の子としての貴女が大大大好きなんだ!

ダメにしてもいい、これだけを言わせてください!

僕と付き合ってください!これからもずっと一緒にいてほしい!」


みのりの表情が少しずつ変化していく。


「澄海くん…」


みのりが小さく呟いた。


「ごめんね…気づいてなかった…今まで何度も言おうとしてたよね…」


(じっと私の目を見つめる澄海くんは見たことないくらい真剣で、惚れてしまうよ…)


みのりの声には、嬉しさが滲んでいた。


「私も…澄海くんのことは大切な人だと思ってるよ…今まで出会った男性の中で一番優しくて、思いやりのあって誠実な人だと思った。いつの間にかあなたをことばかり考えているの」

「いつも私のことを考えてくれてありがとう!私もあなたのことが大好きだよ!私を彼女にしてください!」


みのりの言葉に、僕の世界が止まったかのように感じた。


「ありがとう…僕は世界一の幸せ者だ」


「みのり、嫌ならいいんだが、抱いてもいいか」


僕は嬉しいあまりにの声は震えていた。


「いいよ、抱いて欲しいの」


みのりの言葉に、僕は小さく頷いた。


「うん…ありがとう…大好きだよ…これからは恋人同士としてよろしくね」

「私も大好きだよ!私がこれからそばにいて元気にさせてあげるね!」


(…ちゃんと伝えられた良かった)


「あのね、私たちはフリーでアイドルをやってるから、恋愛禁止とかじゃないから迷惑かけないし心配しなくていいよ」

「お花とケーキありがとう、すごく嬉しいよ。それより、あなたと恋人になれて嬉しいし幸せだよ。」


みのりが僕の耳元に囁きながら、夕日が校舎に差し込み、オレンジ色に染まった空が広がっていた。


嬉しくて、幸せで、たまらなく愛おしい。好きな人が僕のことを好きなんだと感じて、僕の胸の中で、何かが音を立てて飛び出すような感覚。同時に、小さな安堵感も芽生えていた。


初めて胸いっぱいに広がるみのりの匂い。ドキドキしてたまらなかった。僕も遠慮がちにみのりの背中に手を回して、ぎゅと抱きついた。そんなことを考えながら、幸せを噛み締めるのであった。


僕たちはしばらく抱き合ったあと、名残惜しさを残しつつどちらからともなく体を離した。


「これから先もずっとみのりのこと世界一大切にするから、絶対にみのりを幸せにしてみせるよ!」


「これからもずっと傍にいさせてね、大好きだよ!」


春。桜が満開を迎えようとしていた。


「澄海くんー!」


みのりの声に、僕は振り返る。


「おはよう、みのり」


「おはよう!今日の放課後、みんなでお花見に行くんだけど、澄海くんも来る?」


僕は少し考え、そして微笑んだ。


「うん、行く」


「やった!楽しみだね♪」


みのりが嬉しそうに言う。


僕は桜の木を見上げた。


桜がほころび始めている。


(僕も…これから少しずつ咲いていけるかな)


僕は胸に手を当てた。


そこには、まだ小さいけれど、確かな恋の芽が育ち始めていた。


「愛おしい彼氏くん、早く行こう!講義に遅れちゃうよ!」


みのりの声に、僕は我に返る。


「うん、行こう!」


僕はみのりに追いつき、並んで歩き始めた。


桜の花びらが、僕たちの周りをふわりと舞う。


新しい季節の始まりを告げるように。


それが、初恋が実った花はとても美しかったと、そう思えたいのだ。

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