テラーノベル
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「犠牲と救済」
正義の味方にはなれそうもない
傷だらけの拳を
ポケットに隠した
綺麗なマントも
眩しい武器も
僕らには似合わないけれど
泥臭くたっていい
格好いいヒーローじゃなきゃだめなんて
誰が決めた?
ルールなんて打ち砕いて
最弱のヒーローさえ
最強になれる舞台だって
あってもいいだろう?
鏡の中の自分に
愛想を尽かして
「誰かになりたい」と夜を塗りつぶした
震える膝を笑われたって
守りたいものなら
ここにあるんだ
星に願う
「強くなりたい」
「そのままでいいよ」
君は君じゃないか
自分を否定してやるな
逃げ出した過去も
消えない痣(しるし)も
戦い続けた
君の勲章(あかし)だ
無理に笑わなくていい
その涙ごと引き受けるのが
僕なりのヒーローの定義だ
完璧な世界じゃ
息もできない
歪んだままで
足掻いていよう
誰も見向きもしない
路地裏の隅で 僕ら
僕らのための光を灯す
最弱のヒーローさえ
最強になれる舞台が
ここにあるから
おまけ解説
テーマは「正義」
ヒーローになりそこなった
名もなき人物が
それでも足掻いて
再びヒーローに返り咲く姿を描きました
フレーズの泥臭くさでいえば
ダディに近いですね
モノクロナツキ
987
#能力
めんだこ
722
285
コメント
3件
みぅです🤍🥀 第54話、読みました。詩的な文体がすごく響きました。“綺麗なマントも眩しい武器も似合わない”って、ヒーロー像の固定観念を破ってくれてて、胸が熱くなりました。「そのままでいいよ」「その涙ごと引き受ける」っていう優しさが、泥臭くて、でも一番かっこいいヒーローの定義だなって思います…! 最後の“最弱のヒーローでも最強になれる舞台”、ここに救われました。星月さんの作品はいつも、弱さを抱えたまま強くなることを描いてくれますね🌙