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⚠️文下手・設定崩壊多々あり
二次創作です。それでも良い方は↓
窓から差し込む暖かい日差しと、華やかな小鳥の鳴き声で目が覚めた。頭と目が痛い。その上枕が少し湿っていた。そこで初めて、私は私が一晩泣いていたのだという事実を知った。朝食を適当に作り、食べ終わったあとは台所に置き、早速研究に取り掛かった。昨日は新しい魔法を発明しようとして失敗してしまっていた…が、まだ改良の余地がある、そう思い材料を確認しようとして……思い出した。そういえば昨日、箒を改良しようとしていたんだったな。どうやったって、霊夢には追いつけないのにな、意味ないよな、こんなの。そう思い始めて踏みとどまった。何故こんな否定的な考えをするようになってしまったのだろう。性格は悪くても、根はまだ優しいつもりでいた、が、本当は根までも腐りきってどうしようも無い駄目人間なのだろうか。まぁ、誰にも必要とされない時点で駄目人間なのだが……。頭が痛いせいだろうか。悲観的な考えと自己中な妄想が頭を支配してしまって研究どころではなかった。しかし、研究をしない訳にはいかない。私は努力しなければあっと言う間に落ちてしまうような不良物件なのだから。なんとか自分に喝を入れ、立て掛けていた箒をとり、改良を始めた。魔力の効率化を図るために…
なんとか放棄の改良を終えることができた。腕を上に伸びをしていると、カラスの鳴き声が聞こえた。ふと窓を見ると、さっきまで鮮やかな緑色だった周りの木は、夕日に照らされ橙色に染まっていた。
「時間が足りないな。」
そう、ぽつりと呟いた。魔法を完璧に習得するには、きっと人間には時間が少なすぎる。その証拠にたった一つの魔法の”改良”を行うだけでこのザマなのだから。新たな魔法を見つけるまでに早くて1ヶ月はかかるし、そこから実践に応用できるレベルまで到達するには2週間はかかる。そこまでしてやっと、今私が使っているミニ弾幕みたいなものが出来上がるのだ。人の寿命は精々80年ちょっと。私は魔力を使ってしまっているから、あと30年も生きられれば良い方だ。そんなことを考えていくと、次第に焦りを感じた。霊夢は、天才だからなんでも出来る。私が1週間かかることでも、あいつなら1時間で完成させてしまいそうだ。そう思うと、何だか馬鹿らしくなった。アイツが嫌いな訳じゃあないし、寧ろ大好きだ。だからこそその大好きな人に置いていかれる恐怖を、私は味わいたくない。私は、凡人だ。何も出来ない、ただの人間。
「…普通の魔法使い、か。」
我ながら自嘲してしまいそうなほど単純な名前だ。
いっその事、普通の人間に改名してやろうかと思った。
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