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bebe おただいま
<監視カメラ>
現在何故か正座している8番たちの前を、警棒を手にはたきながら看守がベンチで足を組む。
sn「クソ…せっかくバレなかったのに……!」
「何度捕まってもつつがなく進む計画的脱獄には拍手を贈りたい位だ」
kr「ほめてない…w…顔が褒めてない、!」
そして看守の隣に立つスティーブ看守が罪状を述べることになった。
sty「……う~ん……感謝のつもりだったんだけど、?」
pn「それなら言わないで欲しかった……ッッ!」
早くしろと急かすような視線に負けて、スティーブは少し前の話を掘り起こした。
<スティーブ>
sty「ん~……リアム看守長は人使いが荒いなぁボソッ」
俺はあの後、隠れて過ごすことになった。
リアム看守長は、偽物の俺に違和感を抱いていたのか、すんなりと信じてくれた。
見つからないように、▲スティーブ看守が入ってこないだろうと思われるエンジンルーム側や、メンテナンス用のダクトで過ごすことになった俺は今……
──何故か鶏に囲まれている。
(わぁッ、ぎゅむぎゅむ押してくる……)
花崗岩を工具用のハンマーで壊して進んだ先に突然、鶏が飛び出して来たんだよね。
「……一匹連れて帰ろっと。またね…」
〟
ra「あの時鶏を一羽抱いて戻ってきた時は、既視感を覚えた。なぁ?……8番」
pn「いや、なぁって言われましても…、。」
〟
俺はそれから鶏にアレックスと名付けて、リアム看守の手伝いをする事になった。
ゴルゴンは大量に仕事を押し付けてくるが、まぁ……リアム看守長に悟らせないようにする為なんだろう。
リアム看守長が9番に、俺と既に連絡が取れなくなったと話していたので、三人の中で広まったと予想出来た。
その為、偽物に不信感を与えない為に直接会うことは出来なかったけど、時折姿を見掛けたりした。
スティーブは詰めが甘いのか、興味がないのか仮眠室を確認することはついぞ無かった。
……俺は何もない空虚になった。
約一週間が過ぎる頃、突然爆発音が聞こえてきた。
すぐに逃げないといけないと察知し、アレックスを連れてエンジンルームのダクトから出ようとしたけど、急にアレックスが火の元に走り出した。
「ちょちょ、!どこ行くの?!」
燃え上がるエンジンの前で、ジッとしていた一羽の鶏が俺達が来たのを見ると、俺達を導くようにペチペチと歩いていく。
崩れた瓦礫が山になっている場所を登るとようやく鶏は、ピタリと足を止めた。
場所は牢屋の前、 爆発のせいで粉々になったり、穴が空いている鍵穴の内の一つに転がっているスプラッシュポーションが見えた。
「これって……再生のポーション……」
ra「おい、!何してる!!早く行くぞ。」
俺を見つけて駆け寄ってきたリアム看守長は、何だかフラフラしている。
穴の空いた壁に、看守長の手にした非常用エリトラを見れば何をするかは分かるが、適当な場所から飛べば助かる確率は低い。
sty「それ、何処から?」
ra「知らん。道中の鍵穴に入れてあった。もしかしたら罠か、壊れている不良品かもしれんが、一か八かだ。」
いつもより大胆にザックリと説明するので、よほどの緊急事態なんだろう。
sty「待って、ここからにしよう。飛び降りるなら此処が限界。」
アレックスと鶏が気になったが、きっと此処からなら……死んだりしないだろう。
「君達は浮遊できるから……行くよ!」
エリトラを装備して飛び出した俺達を、大きな爆発が襲った。
そのせいでアレックス達とはぐれてしまったが、飛び降り場所が良かったのか幸い、プロペラ等にぶつかることは無かった。
<監視カメラ>
sty「あの後治療費が送られてきて……その上でポーションを使ったから、驚異的なスピードで回復しているって」
「短い期間治療に専念したらまた戻ってくるって教えて貰ったんだ!」
8番の方を見て罰の悪そうな顔を歪めて、自然な口調で8番に声をかける。
「……ごめんね、鶏。仲良くしてたでしょ?」
pn「……いや、田中s’は自分の使命を果たしたんだと思います。これで良いんです。」
思っていたよりもずっと大人しい声を出した8番を見て、罪悪感が強まったように俯いた。
ra「……お前たちをもう三度も脱獄させた 責任を取るために、俺を含めた看守三人でお前たちの監視を務めることにした。」
sn「うぇえぇぇ?!一対一じゃないですか、!!」
kr「え、三人って……もしかして……」
pn「ステさんか!俺達の癒し系看守!」
sty「兄貴そんな風に言われてるの、?でも治療中だから、まだ少し先だけどね。」
リアム看守が思い詰めた顔をしている。
sn「リアちゃん以外なら贔屓してくれそう」
背後でしにがみのスタンに焼かれる音が聞こえた……気がした。
sn「だってメンツ的にバランスが、w」
kr「w確かに飴と鞭が綺麗に別れてるけどね?」
ra「フゥ、挨拶は程々にして、お前らにはこの刑務所について軽く説明しておく。」
空気がピリッと締まり、リアム看守の声が通る。
「ここはお前達が一番最初に捕まった刑務所……フォーグナー刑務所に大規模な改装が施されたディリー・フォリアだ。」
「世間一般にはデリフォリア刑務所と呼ばれている。」
「お前達がこの場所で……今度は三人一緒に同じ運命を辿れたら良いな?PKST団。」
sn「Tが居ないよぉ!Tが!!」
kr「そうだそうだ、!ww」
pn「しにがみお前うるさいぞ!wクロノアさ
んも!w」
ra「早々に日数を減らされたいようだな……6番?」
sn「」キュ゜……(?)
▽
田中s’の一羽が改名され、アレックスに……
「田中ぁぁああ!!!」
振り出しに戻った脱獄は、本当の最終回を迎えられるのか、!
「……むしろループしてた方が有り難かったなぁ」
執念深い道化師の本当の目的を知るために、一番聞きたいこと……
ra『そして、死刑については……』
次回 「Silent Countdown 〉〉」
~俺と一緒にShall we dance !!~
NV:ぺいんと
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