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・本人様関係ありません
・アンチやめてください
・BLです(lr愛されです)
・口調注意⚠️
・ギャングの名前が思いつかなくてリコリスの名前借りてますが、MAD town関係ないです。もし気分が害された方がいたらお教え願います🙇♂️
〜設定などは1話をご参照ください〜
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kn『』
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目を覚ますと、見慣れた天井と視線がぶつかった。
(……はぁ。病院か)
消毒液の匂い。規則正しい機械音。
一瞬で状況を理解して、ローレンは小さく息を吐いた。
昨日の大型犯罪対応――失敗だ。
署員は何人も負傷し、現場は崩壊寸前だった。
指示を出したのは自分だ。
守れなかったのも、自分だ。
(……くそ)
胸の奥が、じわじわと痛む。
それは怪我のせいじゃない。
思い出すのは、あの赤い服。
――赤。
リコリス。
あいつらだ。
分かっていた。
分かっていたのに、止められなかった。
ーー勝ちたかった。
ただ、それだけだった。
上半身を起こして、自分の身体を確認する。
包帯はあるが、痛みは思ったほどじゃない。
(……動けるな)
そう判断して、無線に手を伸ばした。
「ローレン・イロアス、意識回復しました」
返事を待つ間もなく、無線が割り込む。
【ローレン・イロアス。
至急、署長室へ来い】
一瞬、思考が止まった。
(……は?)
何かやらかした覚えはない。
命令違反もしていない。
現場判断も、間違ってはいない――はずだ。
それでも、胸の奥が嫌な音を立てた。
「……了解しました」
短く返して、無線を切る。
病室を出る廊下は、妙に静かだった。
すれ違う職員たちの視線が、いつもより重い。
(……なんだよ)
歩くたびに、靴音だけが響く。
まるで、これから何かを宣告されるみたいに。
署長室の前に立ち、深く息を吸った。
ーー大丈夫だ。
俺は、警察だ。
そう自分に言い聞かせて、ノックをした。
コン、コン。
「……失礼します」
【ローレン・イロアス。
単刀直入に聞く。お前、汚職しているな?】
(……は?)
言葉の意味が、すぐに頭に入ってこなかった。
汚職?
俺が?
一瞬、笑いそうになった。
(……何言ってんだ、こいつ)
この街を守るために、何度命を張ったと思ってる。
眠れない夜を何日越えたと思ってる。
長期休暇と称して姿を消し、バカンスに行ってたのは――
「していません。
汚職なんて、」
声は思ったより落ち着いていた。
……いや、そう装っていただけかもしれない。
【しかし、証拠もある】
机の上に、無造作に写真が並べられる。
その瞬間、視界が歪んだ。
(……は?)
そこに写っていたのは、確かに“俺”だった。
薄暗い路地裏。
麻薬の受け渡しをしている俺。
押収品を金と引き換えに差し出している俺。
(……なんだよ、これ)
心臓が、嫌な音を立てる。
「違います!
こんなの、何かの間違いです!」
声が少しだけ荒くなる。
「俺は何もしてない!
こんなこと、するわけが――」
【しかし、これだけ証拠があって
“何もしていない”では済まない】
署長の声は、どこまでも冷たかった。
【ローレン。
お前は無期限の休職を命じる】
——は?
(……何を、言ってる)
言葉が、頭の中で反響するだけで、意味を結ばない。
無期限。
休職。
「……俺が、いなくなったら」
思わず、口をついて出た。
「この街は……」
【それは、我々が考える】
ぴしゃりと、会話を切られる。
その瞬間。
——パキ、っと。
ローレンの中で、何かが壊れた音がした。
信じてきたもの。
積み上げてきたもの。
「警察官ローレン・イロアス」という存在。
全部。
(……ああ)
——これか。
叶さんが言っていた、“折れる”って。
署長室を出る時、
誰一人、目を合わせなかった。
廊下を歩く足音だけが、やけに大きく響く。
(……守ってきたつもりだった)
でも、街は俺を守ってくれなかった。
その夜。
ローレンのスマホに、
“知らない番号”から一件のメッセージが届く。
《待ってるよ。
ローレン》
——差出人は、分かっていた。
終わりです!お疲れ様です!
これから結構ドロドロ関係になっていくのでシリアス系が苦手な方は注意してください⚠️
6話に続きます!