コメント
6件
お花で口説こうとするの🌷さんらしくてすごくいいですね!! フライさんの物語書くの上手くて尊敬します!
「じゃ、また昼」
そうゆあんくんが俺に別れを告げたと同時に、聞き慣れた声が俺の名前を呼んだ。
「うりさん!!」
「…おはよ、なおきりさん」
ゆあんくんは何もしなかったとはいえ、コイツならやりかねん!要警戒だ…。
「おはようございます!…じゃなくて、置いてかないでくださいよ!!?昨日の帰り、約束しましたよね??!」
俺に子犬が吠えるように訴える。すると、加えてゆあんくんが
「おいおい待て待て、なにそれ?!抜け駆けじゃん!」
…意外となおきりさんも通常運転…なのかな?…というか
「…え、そんな約束したっけ?」
「しましたよ!!…もしかして聞いてなかったんですか…?!」
あ〜…昨日頭の整理が追いつかなくて、帰りにみんなの話聞いてなかった気がしなくもなくなってきた。
「…なおきりさんごめん」
本当に申し訳なくて、なおきりさんの顔を恐る恐る伺いながら謝罪する。
「…ふふ!いいですよ!今日の帰りも一緒に帰りましょうね!」
そんな俺を見て何を思ったのか笑みをこぼして許してくれた。
「あ!それと、うりさん。はいあげる!」
なおきりさんがこちらへ差し出して来たのは、赤い赤い、俺たちにとってはごく見慣れた花だった。
「…ポピー?」
「はい!そうです!やっぱり、口説くには花でしょ〜♪」
うわ!やっぱり、なおきりさんは仕掛けてくるのかよ!…でも、
「いやそれ、いつものなおきりさんじゃん」
さすがの俺も思わず笑いをこぼす。相変わらずの姿を見て、どこかホッとした。
「あはは!ポピーありがとね」
「いえいえ!というかうりりん発音違いますよ!ポピィです!」
毎度の謎なポピーへのこだわりにスルーし、再び教室に体を向ける。
「はいはい…んじゃゆあんくんまたな〜」