ーーふぅ…。やぁ〜〜っと4限終わった!!マズい、いつも以上に腹減りがやばい。いつもより朝ご飯が少なかったことがこんなにも凶に出るとは思わなかった!!一刻も早く屋上に行きたくて、なおきりさんの元に颯爽と駆け寄り、裾を引っ張る。
「なおきりさん、早く飯食いに行こ?俺もうマジで限界!」
縋るように頼む。
「授業中にお腹がなっただけあって、今日は準備早いですね!かわいかったよ〜?」
と、クスクス笑いながら言う。しれっとかわいいとか言ったきたが、ツッコむ余裕は無い。…というかコイツ、いつもはめっちゃ準備早いくせに今日はやけに遅いな…。わざと焦らしてるだろ。
「もういい。先に行くからな!」
痺れを切らし、そう言い捨てなおきりさんに背を向けた。しょうがない、お腹が空きすぎたんだ。
「えっ、ごめんなさい!もう行けます!」
もう準備出来てたのかよふざけんな。でも、怒りより空腹感が勝った。
「早く行こう…」
「あ、まってまって」
今度こそ行こうとした時、ギュッと手の方から包み込まれるように何やら温かい感触が伝わった。
「ん…?」
とにかく俺はお腹が空いたことで頭がいっぱいだ。
「ふふふ。さ、行きましょ〜!」
なおきりさんが幸せそうな顔でこちらを見てくる。
「お、おう…」
なおきりさんが引っ張って連れてってくれようとしてくれているのかな、とかなんの疑問も持たずにそのまま、誘導されながらなおきりさんに身を委ねた。
「恋人繋ぎ拒まれなかった…!ラッキ〜」
そうなおきりさんが呟いていたことも知らずに。
コメント
9件
いつも神作品をありがとうございます! 🎸さんがお腹空きまくって早く準備しちゃうところとか🌷さんが焦らすところとかめっちゃ良かったです!恋人繋ぎしたのに気づかなかったのちょっと面白かったです!
ハイパー誤字してました。
なんかなぁ...結構飯抜いてそうだから引っかかるなぁ