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1件
わぁ〜〜!おかえり日向!ただいま影山!って感じにもう胸いっぱいです😭💕 影山の「会いたかった」って小さく言うところ、普段絶対言わない分めっちゃ重くて尊くて崩れ落ちました…🫠✨ しかも飯作って待ってるとか、照れながらも翔陽って呼ぶとか、もうね、甘々すぎて心臓もたないっすわ…!! でも一番刺さったのは「ずっとだろ」って言うシーン。影山なりに未来も約束してる感じがして泣ける😢💕 3話でここまで持ってくのもすごい…続きもめっちゃ気になるけど一旦この余韻に浸ります!ありがとうございます〜💖
『おかえり、俺の太陽』
ハイキュー!! 二次創作 / 影山飛雄 × 日向翔陽 / 卒業後・甘々
1.帰ってきた太陽
「……遅ぇ」
空港の到着ロビー。
影山飛雄は、スマートフォンの画面を確認してから、もう一度到着口を睨んだ。
予定時刻から、十二分。
たった十二分だ。
別に、待ち合わせの時間に遅れたからといって怒っているわけじゃない。
飛行機が遅れることだってある。荷物が出てくるまで時間がかかることもある。そもそも日向は海外で試合をしていたのだ。疲れているだろうし、急ぐ必要なんてない。
そんなことは、全部わかっている。
わかっているのに。
「……早く来いよ」
ぽつりと呟いた、その瞬間だった。
「飛雄ーーーーっ!!」
聞き慣れた声が、ロビーに響いた。
影山が顔を上げる。
人混みの向こうから、オレンジ色の頭が飛び出してきた。
大きなバッグを肩に引っかけて、周囲の人にぶつからないように避けながら、それでもこちらを見つけた途端に満面の笑みになる。
「飛雄! ただいま!!」
「おせぇ」
「えーっ!? 飛行機はちゃんと着いたぞ!?」
「知ってる」
「じゃあなんで怒ってんだよ!」
「怒ってねぇ」
「顔が怒ってる!」
「元からだボゲェ!」
「うわっ、久しぶりなのにそれ!?」
日向がけらけら笑う。
その笑顔を見た瞬間、影山の胸の奥にあった、どうしようもない焦りがすうっと消えていった。
会いたかった。
たったそれだけのことを、どうしてこいつに言うのはこんなに難しいんだろう。
影山は日向のバッグを無言で取り上げた。
「え、いいよ、自分で持てるって!」
「うるせぇ。貸せ」
「……へへ」
「何笑ってんだ」
「いや。飛雄だなーって思って」
意味がわからない。
そう言おうとしたのに、日向が隣に並んで、当たり前みたいに影山の袖をつまんだ。
「帰ろ!」
その一言が、やけに嬉しかった。
「……おう」
影山は、日向に聞こえないくらい小さな声で答えた。
そして歩き出してから、そっと日向の手を握った。
日向が一瞬だけ目を丸くする。
「……飛雄?」
「なんだよ」
「手」
「見りゃわかんだろ」
「いや、うん。わかるけど」
日向は少しだけ頬を赤くして、それから、握られた手をぎゅっと握り返した。
「えへへ」
「……笑うな」
「だって嬉しいんだもん」
影山は黙った。
耳が熱い。
こいつは、昔からそうだ。
何でもないことみたいに、こっちの心臓を跳ねさせる。
本当に、腹が立つ。
yuna🌸
1
#タグなにそれ美味しいの?
のんのら達の夢小説@フォロバ
58
――好きだ。
どうしようもないくらい。
2.二人分のごはん
「ただいまー!」
玄関のドアが開くなり、日向は勢いよく靴を脱いだ。
「おい、靴揃えろ」
「はーい!」
返事だけは一丁前だ。
影山がため息をついている間に、日向はリビングへ駆けていく。
「うわっ、懐かしい! なんか俺、ここ帰ってくると落ち着く!」
「……そりゃよかったな」
「なあ、冷蔵庫なんか入ってる? 俺、腹減った!」
「お前のために作ってある」
「えっ!?」
日向が振り返った。
影山はキッチンへ向かいながら、できるだけ何でもない調子で言った。
「帰ってきたら食うだろ」
「……」
「なんだよ」
「飛雄が?」
「俺以外誰が作んだよ」
「俺のために?」
「何回言わせんだ、ボゲェ!」
日向は数秒、ぽかんとしていた。
それから。
「……っ、飛雄ー!!」
「うおっ!?」
後ろから勢いよく抱きつかれ、影山は危うく持っていた皿を落としかけた。
「危ねぇだろ!!」
「だって嬉しい!!」
「離れろ、飯が!」
「やだ!」
「日向ァ!!」
「翔陽って呼んで!」
「はぁ!?」
「二人っきりのときくらい、翔陽って呼んでよ!」
影山の動きが止まった。
日向も、言ってから恥ずかしくなったらしい。
抱きついたまま、影山の背中に顔を埋めている。
「……別に、無理にとは言わねーけど」
さっきまでの勢いはどこへやら。
くぐもった声が、少しだけ小さくなる。
影山は、手に持っていた皿を置いた。
そして、後ろから伸びている日向の腕に、自分の手を重ねた。
「……翔陽」
「っ!」
「これでいいか」
「……うん」
「……翔陽」
「二回言わなくていいって!!」
「お前が呼べっつったんだろ!」
「そうだけどぉ……!」
耳まで真っ赤になった日向を見て、影山は少しだけ口元を緩めた。
こいつ、こんな顔もするんだ。
何年一緒にいたって、知らない顔がまだある。
それが、嬉しかった。
食卓には、日向の好きなものが並んでいた。
肉も、卵も、ご飯も、たっぷり。
「いただきます!」
日向は一口食べて、目を輝かせた。
「うっま!! 飛雄、これめっちゃうまい!!」
「……そうかよ」
「うん! やっぱ飛雄の飯、好き!」
影山の箸が止まった。
「……飯が?」
「え?」
「飯が好きなのかよ」
日向はきょとんとしたあと、にやっと笑った。
「飛雄も好き!」
「っ、食ってろ!!」
「えー! 今の照れた!?」
「照れてねぇ!!」
「耳赤いぞ!」
「うるせぇ!!」
久しぶりに、二人の笑い声が部屋いっぱいに響いた。
その音が、影山には何よりも心地よかった。
3.もう少しだけ
食事を終えたあと、二人はソファに並んで座っていた。
テレビではバレーボールの試合が流れている。
日向はというと、影山の肩にもたれながら、今日までの出来事をずっと話していた。
海外の体育館のこと。
試合で決めたスパイクのこと。
現地で食べた妙な味の料理のこと。
影山はときどき「おう」とか「ふーん」とか答えながら、黙って聞いていた。
「それでさ、最後の試合で――」
「翔陽」
「ん?」
「……こっち向け」
日向が顔を上げる。
「なに?」
影山は少し迷った。
言いたいことはある。
ずっと言いたかった。
でも、言葉にしようとすると、喉の奥でつっかえる。
試合なら、迷わない。
ボールが来たら跳ぶ。
トスが上がったら打つ。
考えるより先に、身体が動く。
なのに、目の前のこいつにだけは。
「……会いたかった」
やっと出てきた言葉は、思ったよりも小さかった。
日向が目を見開く。
影山は、気まずさをごまかすように視線を逸らした。
「……なんだよ。悪いか」
「……っ」
「おい、なんか言えよ」
「……飛雄」
日向の声が震えていた。
「俺も」
その言葉と一緒に、日向が影山の胸に飛び込んできた。
今度は、勢いよくぶつかってくるんじゃない。
壊れものに触れるみたいに、そっと。
「俺も、会いたかった」
影山は日向の背中に腕を回した。
「……知ってる」
「知らないだろ」
「電話してきただろ、毎日」
「それとこれとは別!」
「なんだよ、それ」
日向は顔を上げた。
笑っているのに、目の端が少し潤んでいる。
「電話も嬉しかったけどさ。やっぱ、こうやって触れるのがいい」
影山は答えなかった。
代わりに、日向の頬に手を添えた。
「……キスしていいか」
日向が、ぱちぱちと瞬きをする。
それから、今まで見たどんな笑顔よりも柔らかい顔で笑った。
「……聞かなくても、いいのに」
「うるせぇ。聞いてんだよ」
「……いいよ」
影山はゆっくり顔を近づけた。
唇が触れる。
ほんの一瞬。
離れたあと、日向が照れくさそうに笑った。
「……もう一回」
「……は?」
「もう一回して」
「お前な……」
「だめ?」
影山は、ため息をついた。
それから日向の額に自分の額をこつんと合わせる。
「……だめなわけねぇだろ」
二度目のキスは、さっきより少し長かった。
日向の手が、影山の服をきゅっと掴む。
影山も、離したくなくて、腕に少しだけ力を込めた。
どれだけ離れていたって。
どれだけ遠い場所で戦っていたって。
ここに戻れば、こいつがいる。
自分の名前を呼んで、笑って、隣にいてくれる。
それだけで、十分だった。
……いや。
本当は、もっと欲しい。
明日も、明後日も。
次に海外へ行く日も、帰ってくる日も。
ずっと。
「……翔陽」
「ん?」
「明日、何時に起きる」
「んー? 九時くらい?」
「遅ぇ」
「休みなんだからいいだろ!」
「じゃあ、朝飯作る」
「……えっ」
「何食いたい」
日向は、目をぱちぱちさせた。
「……明日も?」
「は?」
「明日も、一緒に朝ごはん食べていいの?」
影山は眉を寄せた。
「……当たり前だろ」
「……っ、そっか!」
日向は嬉しそうに笑って、もう一度ぎゅっと抱きついた。
「じゃあ、明後日も!」
「……おう」
「その次も!」
「……おう」
「ずっと?」
影山は少しだけ黙った。
それから、日向の髪に頬を寄せた。
「……ずっとだろ」
日向の腕に、ぎゅっと力がこもった。
「……うん!」
4.おやすみの、その先
夜。
寝室のベッドに入ってからも、日向はずっと影山の腕を抱えていた。
「……翔陽」
「んー?」
「腕、痺れる」
「やだ」
「……お前な」
「だって、飛雄あったかい」
影山は天井を見上げた。
昔は、こんなふうに誰かと眠る日が来るなんて考えもしなかった。
バレーがすべてだった。
勝つこと。強くなること。もっと上へ行くこと。
それは今も変わらない。
けれど、いつの間にか、その先に欲しいものが増えていた。
試合が終わったあと、連絡したい相手。
いいプレーができたとき、一番に報告したい相手。
苦しいとき、声を聞きたい相手。
そして、こうして帰ってきたときに、隣にいてほしい相手。
全部、日向だった。
「……翔陽」
「なに?」
「好きだ」
言った瞬間、日向が固まった。
「……え?」
「……だから、好きだっつってんだろ」
「……もっかい!」
「嫌だ」
「えええ! 今のはもう一回聞きたい!!」
「うるせぇ、寝ろ!」
「飛雄ー!!」
日向は笑いながら、影山の胸に顔を埋めた。
「……俺も好き」
今度は、影山が固まった。
「……おう」
「……それだけ?」
「……俺も、好きだ」
「うん!」
「……めちゃくちゃ好きだ」
日向が勢いよく顔を上げた。
「えっ、待って!? 今なんて!?」
「聞こえただろ!」
「聞こえたけど! もう一回!」
「調子乗んな!!」
「えへへへへ!」
日向が笑う。
影山はその頭を抱き寄せた。
そして、誰にも聞かれないくらいの小さな声で、もう一度だけ囁いた。
「……好きだ、翔陽」
日向は返事の代わりに、影山の胸元に頬をすり寄せた。
「……俺も、飛雄」
やがて、日向の呼吸がゆっくりと寝息に変わっていく。
影山はその寝顔を見つめた。
明日になれば、また練習がある。
その次の日も、そのまた次の日も。
忙しい日々は続く。
遠征だってあるだろう。
すれ違う日も、きっとある。
それでも。
帰ってきたら、ここにいる。
自分の隣で笑ってくれる。
影山は日向の額にそっとキスを落とした。
「……おやすみ、翔陽」
日向は眠ったまま、影山の服をきゅっと掴んだ。
まるで、離さないと言うみたいに。
影山は小さく笑って、その手を包み込んだ。
窓の外では、夜が静かに更けていく。
世界のどこかで、明日もボールが跳ねる。
その音を追いかけて、二人はまたそれぞれの場所へ向かう。
けれど今夜だけは。
勝つことも、負けることも、遠くの空も忘れて。
ただ、好きな人の隣で眠る。
それが二人にとって、何よりも幸せな時間だった。
――おかえり、翔陽。
――ただいま、飛雄。
これからも、何度だって。