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夜。
部屋の電気を消して、ベッドに寝転ぶ。
なのに、全然眠れない。
——今日のこと、ずっと頭から離れない。
風磨の視線も、勝利の言葉も。
スマホが震える。
画面を見ると、
佐藤勝利
❤️「起きてる?」
短いメッセージ。
少し迷ってから、返信する。
🩷「起きてる」
すぐに既読がつく。
❤️「よかった」
❤️「さっきのこと、気にしてない?」
あの屋上の空気。
思い出して、胸がざわつく。
🩷「大丈夫」
そう打つと、
少し間が空いてから、
❤️「無理してない?」
また、優しい言葉。
でも——
その優しさが、少しだけ重く感じる。
🩷「してないよ」
送った瞬間、
今度はすぐに返信が来る。
❤️「そっか」
❤️「ならいいや」
そのあとに続いた一文。
「でもさ」
一瞬、指が止まる。
❤️「俺以外とあんまり近づかないで」
——ドクン。
心臓が、変な音を立てる。
冗談っぽくも見える。
でも、なんとなく本気だってわかる。
どう返せばいいかわからないまま、
画面を見つめていると——
また通知。
今度は、
菊池風磨
💜「まだ起きてるだろ」
断定。
💜「なんで勝利といんの」
一気に、息が詰まる。
既読をつけるか迷う。
でも——
つけた瞬間、
💜「無視すんなよ」
追いメッセージ。
💜「別に、理由なんてねえけど」
少し間が空いて、
💜「……普通にムカつくだけ」
その一言が、一番重い。
さっきの教室、屋上。
全部が繋がる。
——これ、ほんとにただの友達じゃない。
さらに、
ポン、と通知。
今度は見慣れない名前。
寺西拓人
️🩵「大変だね」
️🩵「人気者は」
思わず顔をしかめる。
️🩷「見てたの?」
そう送ると、
️🩵「だいたいね」
️🩵「てか、あの二人怖くない?」
軽いノリ。
でも、
️🩵「無理してるなら、こっち来なよ」
さらっと、逃げ道みたいな言葉。
️🩵「俺は、そんなに縛らないし」
——甘い。
でも、どこか危ない。
その時、
さらに通知が増える。
原嘉孝
♡「将生って甘いの好き?」
猪俣周杜
💛「明日一緒に帰ろーよ」
松島聡
💚「無理してない?大丈夫?」
篠塚大輝
🤍「…ちゃんと寝なよ」
一気に増えるメッセージ。
画面が、名前で埋まる。
🩷「……なにこれ」
思わず声が漏れる。
——全員、来てる。
しかも、
バラバラに。
それぞれ違う距離感で。
スマホを持つ手が、少し震える。
どこにも、逃げ場がない。
誰かを選べば、誰かが離れる。
でも、
選ばなくても、許されない。
画面の光だけが、暗い部屋で浮かぶ。
その中で、将生は気づく。
——もう、自分のペースじゃ進めない。
この関係は、
全部、誰かに引っ張られていく。