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ゆき
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第四十一話 “親友”だから
no「ttさんにjpさんを救わせるわけにはいかないんです」
tt「…は?」
noさんのその発言に俺は困惑する。
なんで?
どうして?
なんで俺がjpを救ったらあかんの?
目の前で苦しんでるのに。
俺なら救うことができるのに。
なんであかんの?
tt「…離して」
no「…ttさん」
tt「お願いやから離して!!」
no「僕はあなたのためを思って言ってるんです」
tt「俺のため!?jpを見捨てるのが俺のためやっていうん!?noさんの言ってることが俺には理解できへん!!」
no「別に見捨てる訳じゃ…」
tt「俺のためやって言うならその訳を説明してやっ!!」
no「それはっ…」
なおきりさんは目を逸らし、口籠る。
…じゃあやっぱり理解できへん。
noさんは俺のためって言ってるけど…jpを見捨てるなんて俺は絶ッッッ対嫌だっ!!!
俺は何がなんでもjpを救う!!!
だって…!
tt「…noさん」
no「は?」
tt「ごめんな。…ガブっ!!」
no「っ!?イッ…!?」
俺は思い切りnoさんの手に噛みついた。
一瞬noさんの腕の力が弱まる。
その隙に俺はnoさんの腕から抜け出し、jpに向かって一目散に走る。
no「ttさんっ!?ダメですっ!!」
noさんが俺を引き止めようと手を伸ばす。
tt「noさんに何を言われようが俺はあいつを救うっ!!だってあいつはっ!!」
俺は振り返りながら叫ぶ。
tt「俺にとって大切な“親友”だからっ!!」
no「ッ!!」
noさんの手がギリギリ俺の手に届かず空を切る。
そして俺はそのまま霧の中へ突っ込んだ。
・・・
昔からあまり“好き”って気持ちがよくわからなかった。
正確にいうと、食べ物の好き、とか、色の好き、とかそういうのはあったけど…友情の“好き”と恋愛の“好き”の区別がいまいちわからなかった。
周りが恋愛ネタで盛り上がってる中、俺だけはどこか馴染めなかった。
友人A「マジで〇〇ちゃんかわいいよな」
友人B「お前好きだよな〜w〇〇ちゃんのこと」
友人A「うるせぇ!!//…てか、jpは好きな子いないの?あんま聞いたことないけど」
jp「えっ、俺?」
友人B「確かに!!気になる気になる!!」
jp「ええ〜…う〜ん?俺は…みんなのことが好きだよ?」
友人A「はあああ?なんだよそれ?」
友人B「俺らが聞いてんのはそういうことじゃないんだけど…。まあjpらしいっちゃjpらしいけど」
jp「あはは…w」
一体何が違うの?
どっちも同じ“好き”じゃないの?
…俺もいつかわかるようになるのかな?
そう思いながら過ごしてた。
でもとても自分がそれがわかるようになるとは思えなかった。
だけど、高校の入学式の日。
jp「やばいっ!!教室どこ〜!?」
初めてくる場所。
見慣れない景色。
俺は見事に学園内で迷子になってしまっていた。
jp「どうしようどうしよう!?」
その時、
先輩A「あ?お前新入生?」
jp「へ?」
少しガラの悪い先輩たちに声をかけられた。
jp「あ、あの…えっと…?」
先輩A「あ〜そうだ丁度いい。お前さ〜、金持ってない?」
jp「え?お金?」
先輩B「新入生だからこの学園のルール、あんま知らね〜んだろ?」
jp「は、はあ…?」
先輩B「後輩はなぁ、先輩の言うことは絶対聞かなきゃなんだよ」
先輩A「つまり俺が金出せって言ったら金出してもらわなきゃってこと。ってことではい、お金出して?」
jp「はああ!?」
明らかに嘘。
だってそんなルール聞いたことがない。
なんだよそのとんでもないルールは。
とりあえず変な先輩に絡まれてしまったことを察した。
jp「あの…いくらなんでもお金は…」
先輩A「はああ!?お前先輩に逆らうって言うのか?」
先輩B「だったらちょっと痛い目見てもらうことになるけど?」
jp「え!?」
理不尽にも程がある。
でも、だからといってこいつらに素直に従うのは癪に触った。
先輩たちが俺に向かって手を上げてこようとする。
グッと歯を食い縛り、衝撃に耐えようとしたその時だった。
tt「何してるんですか」
凛とした声が響き渡った。
驚いて声のした方を見ると1人の少年が立っていた。
tt「カツアゲ?ってやつですか?そんなことやって先輩として恥ずかしくないんですか」
呆れたように少年はビシバシと鋭い言葉を投げかける。
先輩A「おまっ…!?先輩に向かってなんて口きいて…」
tt「あーーー!!もう!!さっきから先輩先輩なんやねんもう!!そんなに先輩として後輩から慕われたいんやったらまず自分の態度を改めんかい!!」
jp(先輩に向かってなんてことをーーー!?!?)
いや、確かに正論ではあるけどさ!?
まじ!?それ言っちゃう!?
俺はヒヤヒヤしながらその様子を見守る。
が、
先輩A「……(驚)」
先輩B「……(驚)」
先輩たちは驚愕の表情を浮かべたまま固まっていた。
おそらくここまで言い返されるとは思っていなかったのだろう。
tt「君っ、ぼーっとしてないで今のうちに逃げるでっ!!」
jp「えっ、わっ…!」
少年は俺の手を握り走り出す。
この時のことは今でも覚えてる。
心臓がバクバク鳴り響いてて、繋がれた指先に熱が集中しているような感覚がして…気づけば君から目が離せなくなってた。
明確にこれは友情とかの“好き”じゃなくて、恋愛の“好き”だってわかった。
tt「ふ〜、危なかったな。君大丈夫やった?」
jp「う、うん。助けてくれてありがと…//」
tt「いいってことよ!!てか多分迷ってた感じやんな?」
jp「あ、うん!そう!教室の場所がわかんなくて…」
tt「あははwやっぱりそうかwクラス何?俺でよければ案内するで」
jp「ほんとに!?えっと…1-Aなんだけど…」
tt「えっ!俺も1-A!」
jp「えっ!同じクラスってこと!?」
tt「そうやな!俺、tt。よろしく!(ニコッ)」
jp「っ!//」
その笑顔に胸が高鳴った。
全部初めての感覚で…
jp「…俺はjp!…っ//あのっ!//」
もっと君のことを知りたい、そう思った。
jp「俺と友達になってくれませんかっ!?」
それからttとはすごく仲良くなれた。
ttは気づいてなかったみたいだけど、学年首席で誰よりもお人好しの君は実はみんなから憧れられてて、高嶺の花的存在だったんだ。
よく裏でttと仲良くしてるのを羨ましがられたりもしてた。
俺が一番ttと仲がいいんだ〜!ってちょっぴり自慢だったんだ。
ttと仲良くできてることは素直に嬉しかった。
けど…たまに邪な気持ちが浮かんでくるんだ。
ttと今以上の関係になれたら、って。
でもいつもその気持ちは心の奥底に必死に封じ込んだ。
だって、俺とttは…“親友”だから。
続く
コメント
18件
ttさんそろそろjpさんの気持ちに気づくんじゃ… noさんなんで助けるのを止めるんだろう…。気になるー! 次話もお待ちしてます!