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※opéraは通常6〜7層のケーキなので次回でひとまず締めようと思います。
最終話はセンシティブにしたいので、箸休め的な感じで後日談を先に…
仁人side
🩷「仁人、ありがとう」
「お、ついに?」
🩷「…まぁ、うん」
「スッキリした顔しちゃって」
MV撮影で控え室に入ると先にメイクを終わらせた勇斗とふたりになった。
憑き物が取れたかのように穏やかな表情をしていたからつい、出来心で聞いてしまう。
犬も喰わないないような話ってわかってるのに。
「で、どうなん?」
🩷「めっっっっっちゃよかった」
「あらそう…あ、使った?」
🩷「お世話になりましたっ!」
体育会系のノリでキャップを取ると勢いよく頭を下げられた。
ゴツンとテーブルからいい音が聞こえる。
🩷「あれマジいいっす」
「やめろ、鼻の下伸び過ぎだぞ」
顔の締まりがなくて見てられない。
これはこれで大丈夫なのか?
撮影までには戻しておけよ…と呆れて肩をすくめてみせた。
本当リーダーって大変だよ。
みんなは迷惑かけない様にしようね…と心の中でひとりごちると、ふともうひとりの人物はどうなったのか気になった。
「…柔太朗は?」
🩷「メイク室内で舜太と話してる」
「じゃあ、柔太朗もスッキリした顔してんのかね」
🩷「…はは。どうだろ」
大人組2人がニヤニヤしてた頃メイク中のふたりはー
「柔君、今日肌めっちゃツヤツヤ〜」
❤️「ホンマや。めっちゃプルプルやん」
🤍「やった〜」
「スキンケア変えた?」
🤍「変えてないです」
❤️「ええなぁ…なんやろ?恋とか?」
「あ、わかるそれ。なんか色気漏れ出てるもんね」
🤍「漏れ…って…」
「じゃあ今日はツヤ肌活かして多幸感メイクにしよっか♪」
メイクさんと女子トークしてたらしい。
❤️「仁ちゃん、勇ちゃんお待たせ〜」
舜太が勢いよく入ってきた。
いつも舜太のポジティブさに助けられてるけど、今日は一段と安心する。
たのむ、舜太はこのままでいてくれ…
俺の願いをよそに、舜太の後ろに隠れていた柔太朗が姿を現した。
「ちょ…佐野さん、佐野さん!?」
🩷「…はい」
勇斗を引っ張って楽屋の隅に連れて行く。
「なんか柔太朗スッキリしてなくない?」
🩷「あ、やっぱそう見える?」
「ひどくなってんじゃん」
身内の贔屓目かと思ってた、と勇斗は鼻を掻きながら明後日の方向をみる。
やってるわ、これ。ダメなやつ。
これ事務所のコードに引っかかってる。
「お前、何してんの」
🩷「何って、柔太朗のナニを何して…」
「下ネタはやめいっ」
勇斗の肩を押して言葉を遮ると服の裾を引っ張られた。
🤍「仁ちゃん」
振り返ると真後ろに柔太朗がいた。
「ん?」
🤍「その…ありがとう」
耳元で小さく囁かれた。
「…おう」
恥ずかしがられるとこっちまで恥ずかしくなる。
🤍「それで、これ。お返し」
柔太朗から紙袋を渡される。
「え、いーのに」
🤍「ふふ、それ、今ランキング一位のやつだから」
「…はぁ!?」
特大のブーメランが返ってきた。
マジで最悪。