食堂から部屋に戻り、パーカーを脱いで掃除屋の仕事服に着替えるルド。
パーカーを脱ぐとやはり名残惜しさはあるが、仕事が終わったらエンジンの部屋に行って返しに行こうと思った。
今日の依頼はルドとザンカだけで引き受けることになった。
今日の仕事は比較的楽で、思ったよりも早く片付いたため、ルドとザンカは近くのハンバーガー屋で昼ご飯を食べていた。
そうしていると、ザンカは唐突に「お前とエンジンってどういう関係なんじゃ?付き合っとるん?」と聞いてきた。
ルドは急に言われたので思ったよりも豪快にむせた。
「なんで急にそんなことを聞くんだ?!、大体、エンジンは俺の事どうとも思ってねーだろ!!」とルドが言った。
まあ、要するに自分が一方的にエンジンを好いていると思っているルド。
エンジンがルドのことを好きだと全く理解できていない。両思いなのにルドは片思いだと思っている。
ザンカは頭を抱えた。エンジンがルドに向ける目は他と明らかな差がある。ルドがそれに気がついていないのは流石にエンジンが可哀想だと思った。
「…俺が思うにはエンジンはお前に対して我慢してる事あると思うんじゃがな、ただ、お前が成人してないからそれまで待ってるって感じじゃな」とザンカが言った。
「エンジンが俺に何を我慢してんだ?」とルドが答えた。
「お前もエンジンに対して我慢してることあるじゃろ?」とザンカに言われた。
ザンカは「お前がエンジンに対して我慢してる事と同じじゃ。お前はもう少し素直になってもいいって事じゃわ。」と言った。ルドは頭の中が?だった。
よく分からないまま、そのまま夜になった。
夜ご飯を食べ終えて、一旦自分の部屋に戻って風呂に入った後、着替えてから
これまた、きれいに洗って乾かしたエンジンに借りてたパーカーを自分の部屋から持ち出し、返すためにエンジンの部屋に 行った。
エンジンの部屋に着いて、ノックをするとドアが開いた。
「パーカー、返しにきた。」とルドが言ったと同時にエンジンがルドの手を引いて部屋に入れた。
「うわ、ちょっと、俺服返しにきただけだから!」とルドが言ったが
「まぁまぁ、少し上がっていけっ。」とエンジンに言われたのでそのまま部屋に入ることにしたルド。
エンジンはもう風呂にも入っていて、いつもよりラフな格好をしていたのでなんだか少し緊張するルド。
だが、部屋のテーブルの上に置いてあるマカロンを見つけて緊張が和らいだ。
「あぁ、そうそう、今日俺の部屋に泊まったらそこのマカロン全部あげようかなぁ〜?」
とエンジンが言い出した。
「あ?え、な、なんでだよ、、/////」とルドが頬を赤らめて言うと、、
「マカロン、、、いらないのか?」とエンジンに言われた。
ルドは完全に甘いもの好きなのでマカロンに釣られてエンジンの部屋に泊まることになった。
早速美味しそうなマカロンを手に取って口に方張るルド。あまりにも美味しそうに食べるルドが可愛いくて笑みを浮かべているエンジン。「こっちの菓子も食べるかぁ?」とエンジンはルドにお菓子を渡した。ルドを見つめるエンジンの目は優しかった。
何故だか分からないがふと、ザンカに言われたエンジンはルドに対して我慢しているという言葉を思い出した。それが気になり、
「エンジン、俺になんか我慢してることあるのか?」とルドが聞いた。
エンジンは驚いて、真面目そうにルドの顔を見つめた。
エンジンは「ルド、なんでそう思った?」と聞き返した。「え、なんか、なんとなく…そうなのかなと思って…」とルドが言った。
「あぁ、凄い我慢してる」とエンジンが答えた。
「え、やっぱりなんか我慢してんのか?!一体何を?…」とルドが言った途端エンジンはルドのことを抱きしめて、「ルドも俺に対して我慢してる事、あるんじゃないか?」と言った。
ルドはエンジンに言われてびっくりして顔を赤らめた。
焦りと恥ずかしさでエンジンから離れようとルドが抵抗する。けれど、ルドを離そうとしないエンジン。
「別に我慢なんてして…////」
我慢なんてしてない、何で最後まで言えないのだろうか。
エンジンの真っ直ぐルドを見つめる目を見てしまうと嘘をつけない。
ザンカに同じことを言われても別に何ともなかったのにエンジンに同じ事を聞かれると何故か…何故か、、絡まっていた糸が解けるように
「…っ、お、俺、、も、が、我慢してる。本当はもっと抱きしめてほしいし、エンジンにもっと、もっと撫でられたい。エンジンにもっとくっついていたい、、///!!でも、、でも。」と気が付けば泣きながら口に出してしまっていたルド。
「俺も、同じだ、、。あぁ、もっと触りてぇなぁ、早くルドが大人になってくれればこれ以上にもっと触れていられるのに。っていつもお前の事見て想ってた。ルドが、好きだよ。」と優しく見つめているのに困ってる顔で言った。
ルドはエンジンの胸の中で涙を流した。
「俺も、エンジンの事が今もこれからも好き。もう、ずっと離れないで…」とやっと素直に言う事ができた。
エンジンはルドの顔に優しく触れた。
そして、ルドの唇とエンジンのそれを重ねた。
「んぅっ///」
初めての感覚にびっくりするルド。
「ルドが18歳になったら速攻抱くから、覚えておけよ」とエンジンに言われ、
「ちょ、は、はぁあ///////!何を言って///////、、何恥ずかしい事デカい声で言ってんだよ!、、/////」と全身真っ赤の潤んだ目をして言ったルドであった。
〜終わり〜
ここまで見てくれた方々本当にありがとうございました。正直小説を見返すと自分の癖が見えて「気持ち悪っ」と普通に感じましたが、自分が書いた二次創作を見てもらってとても嬉しかったです!
コメント
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最終的にくっつくの良すぎる… 神ですか? 18歳になったルドさまはきっと腰が4んだんでしょう(勝手な妄想です) 尊い〜脳が溶ける…
最高やんk😊