──────いえもん視点──────
雑談をしていれば、風呂上がりのみんながバラバラの順番で戻ってくる。普段と違い、ラフな格好をしていてイメージカラーをメインとした色構成になっていて、誰が誰だかわかりやすい。まあ、それは差し置いて、何故か風呂上がりなのに怪我をして怒られている人や、風呂場で遊んで怒られている人など、到底風呂上がりとは思えない光景だ。
まあ、お茶を点て、リラックスできるようにするためにみんなの分もラテさん茶子さんと協力して人数分入れる。植物の香りや、ほんのりとした苦味のある匂いが辺りに漂う。深緑の深い色合いが俺たち3人を映し出す。
円形の机の上に椅子と等間隔でお茶を置く。そして全員が自分のイメージカラーの椅子に座る。新たに水色の椅子が追加されており、今回はめめさんとか対角線上の位置に椅子が設置されている。八幡さんはさすがに椅子の配置を変えようとはしないようで、素直に指定された椅子に座る。そして、のんびりと俺達がいれたお茶をすする。さすが中華風の服を着ているから、とでもゆうべきか茶道の礼儀がしっかりとしており、立ち振る舞いが美しい。
全員が座り終わりしばらく経ってからめめさんから話が切り出される。
「八幡さんは戦争を引き起こして何をしようとしてたんですか?」
その言葉が発せられた瞬間一気に空気が重くなり、肌が静電気のようにビリビリと震える。俺に問われている訳では無いのにまるで俺が問い詰められているかのようなそんな緊張感が辺りに満ちている。そんな雰囲気なのに、八幡さんはそんな雰囲気を感じ取れていないのか、それともそんなことを気にする必要もないほどの度胸の持ち主なのか俺には分からい。
八幡さんは1口、お茶をズズッとお茶をすすり終え、話を始める。
「特に何も…ただ面白そうだからかな?それと、この迷子くんどうするの?」
迷子くん…多分俺の事だ。いや、その前に面白そうだからって理由で戦争を簡単に引き起こすほど軽くおこしてはいけないもの…なはずだ。あれ…別に人間だしいいのでは…?いや、なんでこんなに意見がコロコロ変わっているん…だ?
思考にモヤがかかったようなそんな不快感がある。記憶を少し燃やされたかのような、そんな不気味で、初めて感じた感覚…のはず。
いや、その前に弁解はしておこう。
「いや、迷子って訳ではなくて、新しく入りました。いえもんです。」
「あ、迷子じゃないの?君。へ〜めめさんが気に入るなんて相当だね…」
八幡さんがまじまじと遠くから見てくる。しかし、視線は鋭く、あまり印象はよくないらしい。そんなことがわかる。金色の瞳は俺の一挙一動を細かく把握しようとしてくる。その目が獲物を狙う目で鋭く、獰猛であった。
「で、みんなに認められてんの?それ。ちなみに私は認める気ないよ?」
鋭い声でそう言い捨てられる。どの種族も人間を下に見がちなのだ。
しょうがないよ。人間は今まで悪いことをしていたんだ。だから、俺達が良い印象を持たせなければならないんだ。それが、俺の役目…かな?
なんて考えに思い至る。と、言っても俺には説得する方法なんてないため、せいぜいヘイトを買わないように黙ることしか出来ない。
「んーまあ、めめさんが認めるって言うなら別にいいよ?まあ、仲良くできるかは別だけど」
そう言いながら八幡さんは椅子をゆらゆらと揺らしながらかるーく言う。この人重要なことを軽く言うので伝わりにくいな、なんて会ってから少ししか経ってないが察せられる。
しかし、最初のルカさん達ほど強く敵対する訳では無いらしい。おそらくだが。この人の思考を真に理解することは俺には不可能だということがわかる。
八幡さんは足を組みなおし、その椅子でふんぞり返って暇を持て余している。八幡さん関連の話なはずなのに、彼女にとっては無意味で無価値で、どうでもいいことなのかもしれない。話に関する興味などは感じられない。
「まあ、別に敵対するかしないかは八幡さん次第でいいんじゃなーい?これで話し合い終わり?」
ひなさんは既に飽きたようで、頬付けをつき、足をプラプラと動かし、頬はぷくーっと膨らんでいる。そんな行動をルカさんは軽く注意するが、それでもひなさんの行動は止まらない。
実際、八幡さんはこれ以上もこれ以下も行動理由がなさそうなので一旦はひなさんの希望通り解散となった。
こんなにも人数がいるというのにまだめめ村全員集合している訳では無いらしい。どんだけいるんだよ…なんて新参者の癖に文句は言うという最悪のムーブを決めていく。
お茶をもう1回点て、飲み干してから歯磨きをして、ルームウェアからパジャマへと着替える。
そして、簡単に今日のことを考えながら日記をつけ、それ以上はやることがないため、ベッドに思いっきり飛び込む。ふっかふかのベッドは俺をいとも簡単に俺の体を包み込み、先程までの疲れなどから解放してくれる。そのまま目を瞑れば、すぐにでも夢の世界に誘われるような気がして。そのまま思考がままならなくなりそのまま眠りへと着く。
切りまーす!!!はい!間に合いました!セーフです!私基本的に9時前後に出せるように頑張ってるんですよね〜間に合っ…てますよね?
はい!小話!
Q、八幡さん的にはいえもんさんのことをどう思っているか!
A、お荷物。欲望に忠実なただのおもちゃ。所詮はただの人間。めめさんに気に入られたからって図に乗るな。
結構辛口で思ってますね〜今ん所八幡さん的にはコネで入ってきたヤツみたいな印象です。と言っても、ぶっちゃけ興味は無いって感じです!
それでは!おつはる〜!
コメント
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八幡さんだいぶ辛口だな〜w