望の独り言　二冊目

亡くなった彼氏とのことを語る叔母さんは、すごく優しい表情になる。この時の優しいは、優柔不断でも演技でもなんでもないと思う。ホントの優しいってヤツだと思うんだ。それを知ってるから余計に自称優しさってのが信じられないんだよ。嘘くさく感じちゃうんだ。魅力を感じないんだ。

世の中には自分を優しいって言っちゃう人も多いけど、ホントに優しい人は自分でそんなこと言わないと思う。自分でそう言っちゃう人ってホントは優しくないと思う。ホントに優しい人は自分にできることをしようと努力してるだけなんだって叔母さんを見てたら分かるよ。それを私が見てて優しいって感じるだけなんだ。

『相手のことを想うからこそ厳しくする』

なんてのも、ただの自己満足じゃなかったら周りから見てても分かると思う。