………ほんと、綺麗な顔。
隣でスマホを眺める彼を見つめながら、
そんなことを思う。
何となく触れたくなって、若井の方へ身体を向ける。
「……ん?なに?」
視線に気づいた若井が顔を上げる。
「いや、ほんと綺麗な顔してんなって思って」
その頬に手を添えると、急に?と照れたように小さく笑った。
「ありがと」
薄く形の良い唇が弧を描いて。
あ、可愛い。
手を添えたまま、親指で唇に触れてみる。
「…っえ、ちょっと……」
言葉を遮るように唇に指を押し当てると、
何か言いたげな表情で恥ずかしそうに視線を動かした。
ぐっと押してみたり撫でるように指を動かすと、柔らかい感触と僅かな温度が指に伝わる。
触れ続けていると、若井の頬が段々と熱を帯びて来て。
「…………まだ?」
「んー?もう少し」
落ち着かないように視線を動かしてるけど、無理に手を避けたりしない所が可愛い。
嫌じゃないんだろうな、きっと。
唇を最後に優しく撫でて、触れるだけのような軽いキスをする。
「…満足した?」
満足なんて、出来る訳がない。
触れれば触れる程に欲しくなるんだから。
「まだ。夜になったら俺の事満足させてね。」
小さく零して、もう一度その唇に口付けた。
コメント
7件
すみません、一気に読ませていただき、通知の嵐をしてしまい失礼しました。 どのお話も凄く素敵で、描写の書き方が上手すぎてすんなり脳内妄想へと移行出来き、ありがとうございます(?)とお伝えしたくコメントさせて頂きました。 本当に素敵なもとぱをありがとうございました。
可愛い((o(。・ω・。)o)) リクエストいいですか? 菊池風磨さんと若井滉斗の奴がみたいです、出来ればえっrrrrシーンも書いてくれたら嬉しいです!もちろん出来なくてもいいですし、やってたらごめんなさいm(._.)m