テラーノベル
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(よし、それじゃあグループ分けを始めるぞ!)
担任の田中先生が黒板にマジックで名前を書き出していく。クラスメイトたちはざわざわと騒ぎ始めた。
「私、山岡君と一緒になりたいな~」「えー、佐藤さんがいいでしょ」女子たちの囁き声が聞こえてくる。
(正直誰でも構わないんだけど……)
すると、隣から小声で呼びかけられた。
「ねえ、天道君。よかったら私たちのグループに入らない?」
振り返ると、そこにはクラス委員の桜井美咲と、その友達たちが立っていた。桜井さんはショートカットの利発そうな女の子だ。
「あ、うん。いいよ」
「本当?ありがとう!じゃあ一緒に先生に報告しよう」
-–
一週間後、試練の森到着。
「ここからは本物の魔物が出てくる可能性がある。各自、防御魔法を展開しておけ!」
引率の田中先生の警告に、一同は緊張した面持ちで頷いた。
「天道、お前はどうなんだ?本当に魔法使えるのか?」
同じグループになった健太が興味津々に聞いてくる。
「ああ……まあ、少しはね」
俺は軽く手をかざすと、青白い光の障壁がグループ全員を包み込んだ。
「お、おい……それ高等防御魔法じゃないか?」健太が驚愕の表情を浮かべる。「えっ!天道君すごーい!」女子たちの歓声が上がった。
(まずい、やりすぎたかな……)
気まずそうに視線をそらす俺の様子を見て、桜井さんが不思議そうに首を傾げた
突然、地面が震え始めた。
「な、何だ!?」健太が叫ぶ。
「みんな、防御態勢を取って!」桜井さんの声が響く。
森全体が悲鳴を上げるように木々が揺れ、鳥たちが一斉に飛び立つ。そして—
ゴオオオォォォォッ!!
地面が割れ、漆黒の炎が噴き出した。その中心から、一人の巨人が姿を現した。
身長は優に5メートルを超え、全身を覆うのは鎧のような黒曜石の皮膚。頭部には三つの角が生え、背中からは無数の触手のような翼が広がっている。赤く燃えるような瞳が、こちらを睨みつけた。
「まさか……魔神族の王……ヴェルドヘルム!」遠くから田中先生の絶望的な叫びが聞こえた。
クラス全体が凍りつく。恐怖で動けない者、泣き出す者、ただ呆然とする者—様々な反応が飛び交う中
ヴェルドヘルムは巨大な手を天に向けて掲げた。その掌の上に、宇宙の深淵を凝縮したかのような暗黒の球体が形成され始める。
「ふむ……愚かな人間どもよ」低く轟く声が森全体に響き渡る。「我が『ブラックディザスター』の前では、どんな結界も意味をなさぬ……」
暗黒球は急速に膨張し、周囲の光さえ飲み込み始めた。クラスメイトたちの絶叫が上がる。
「逃げろ!!」田中先生の悲痛な叫び。
「ダメです!移動しても間に合いません!」桜井さんの必死の声。「天道……何かできないのか……?」健太が震える声で尋ねる。
(どうする……ここで見せれば確実に俺の正体がバレる……)
(でも、このままじゃ皆が……)
その瞬間、暗黒球がさらに大きく膨れ上がり、炸裂の兆しを見せた!
「間に合わない!」誰かが絶望的に叫んだ。
「くそっ……!」俺は覚悟を決め、両手を前に突き出した。
「来い——ガブリエル、ツクヨミ!」虚空に二重の円環が描かれ、眩い光が奔流のように溢れ出す。クラスメイトたちの目の前で、二人の存在が具現化した。
「おやおや、坊やが呼んだか。随分と窮地みたいじゃねぇか」
金色の髪を靡かせ、白銀の甲冑を纏った長身の青年—ガブリエルが右手に聖剣を携え、嗤いながら現れた。
「久しぶりだな、天道。また厄介事に巻き込まれてるのか」
対照的に漆黒の羽衣を纏った月の女神・ツクヨミが左手に三日月型の刃を握り、静かに佇んでいる。その背後には無数の幻影の刀が宙を舞っていた。
「なっ……天使!?」「あれ、堕天使じゃない!?」「嘘だろ……なんで!?」
クラスメイトたちの
「まずは目の前の雑魚を片付けるか」
ガブリエルが肩をすくめると、右手の聖剣が眩い光を放ち、同時にヴェルドヘルムが放ったブラックディザスターへと振るわれる。聖剣から放たれた閃光が暗黒球体と激突し、衝撃波が四方に散った。
「馬鹿な……神聖剣だと!?貴様、何者だ!」魔神王が初めて驚愕の声を上げる。「神聖剣?違うぞ」
冷たく言い放ちながら、ツクヨミが月輪の刃を指先で回す。彼女の周囲に無数の刀影が集まり、一斉にヴェルドヘルムへ向けて解き放たれた。
「あれは『神威剣』……神自身の権能の一部だ」
黒曜石の皮膚が次々と切り裂かれ、魔神王の巨体が苦痛に歪む。ガブリエルは聖剣を両手で構え、高らかに宣言した。
「天道蒼空の命令だ。魔神の王よ、消えてもらうぞ!」
聖剣と月刃の連携攻撃が加速し、魔神王の身体に無数の傷跡が刻まれていく。クラスメイトたちが息を呑んで見守る中、「フンッ……甘いな人間共!」
魔神王の身体が突如として収縮し始めた。漆黒の炎が渦巻き、その巨体が溶け崩れていくように見える。そして—
ドンッ!
地面に降り立ったのは、先ほどの巨人とは似ても似つかぬ存在だった。身長約175センチ、細身の体躯に漆黒の肌、三つの瞳を持つ禍々しい容貌。その周囲には紫電が走り、圧倒的な闘気が放射されていた。
「これが我が真の姿……『デスモード』だ!」
コメント
1件
うわああ第1話からもうワクワクが止まらない!!😭💕「試練の森」って名前だけで冒険の予感がすごいし、主人公の天道くん、見た目はヒョロっとした陰キャっぽいのに高等防御魔法パパッと使っちゃうとかカッコよすぎるでしょ!!✨健太の「お、おい…」って反応にもうニヤニヤが止まらん!! 桜井さんグループとの絡みも気になるし、続きがマジで待ちきれないよ〜!!📖🔥 Lyu113さん、めっちゃ面白いからこのまま突っ走ってください!次回も全力で待ってます!⋆♡
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