本当に生きてるみたいな
この状況アイツが人間になったってことか?
それとも──
[源君?]
[どうしたの?]
【…】
═これまでのおさらい═
私は白羽美埜!こっちは七不思議の花子くん!
今朝登校したら花子くんが人間になってたんだけど…
誰も変に思ってないみたい…寧々ちゃんも変に思ってないなんて……
私がおかしいのーっ!?
══
『おかしいよ美埜さん。』
『そんなに嫌がるなんてこの間は喜んで受け入れてくれたのに…』
「やっ…やだよ……花子…あまねくん…」
「そんな事したら私っ!!」
イヤ~~!!!!
「プール掃除なんて絶対にイヤ!」
『行~~~く~~~よ~~~!!』
「嫌なのおおぉぉお!!」
グイ
『嫌じゃないいいい!!』
グイ
『この間聞いた時美埜さんも手伝うって言ってたじゃん!』む~
「そんなこと言った……?」
『言ったでしょ各クラス有志で何人何人か出なきゃなんないんだよ』
『源と八尋さんにも声掛けてるけど・・・人数足りないんだってば』
「源!?」ぱっ
「それってもしかして!」
『あ〜兄じゃないよ弟ね』
「光君!」ぱあっ
光君と話せたら今何がどうなってるのか相談出来るかも…!!
「待ってて光君!」
『……』
══
ミーンミンミン
たっ
「光君!!」
たたっ
【先輩!!】
ガシッ
「花子くんって幽霊だよね…?」
【ミツバって幽霊っすよね……?】
ほっ
やっとわかってくれる人が居た~!!
ぶんぶん
たたっ
「?」
〔み、美埜っ!!〕
「あっ寧々ちゃんっ!」
〔あのねあのね〕
〔さっき急に目が覚めて気づいたら学校で…〕ゴニョゴニョ
〔花子くんが人間になってたの?!〕
〔皆変に思ってないようだし…〕
「寧々もっ!?」
寧々はもしかして途中から変な世界に入ってきたとか?
「良かったぁ」
「光君もそうなんだって!!」
【でもこれって…俺たちの方がおかしいんすかね…】
「〔え?〕」
【や…その】
【ホント当然みたいにアイツ”生徒”やってて】
【もしかして最初からそうだったんじゃ…】
【その方がいいんじゃ…なんて…】
「〔光君…〕」
なんて偉い子なんだ
そしてなんて尊い子なんだ
すたっ
?
ビューッ
〔ぎょ〕
ジャァァ
「ギャァッ」
ザバァ
【ウッ】
【な、なんだ!!何事だ!!】
「ちょ。ビビりだから…心臓持たんて…」
〔冷たっ水っ……〕
「花子くん!?」
〔花子くん!?〕
【花子!?】
『サボってるからサーセイだよ』
ヒィィィ
〔ってイヤァアア魚になる魚になるっ!!!!〕
ゴシゴシゴシ
【先輩っ】
「寧々~、」
大丈夫か…
『さかな?』ふへ?
〔あれっ〕
ぺた
〔水に濡れたのに鱗が鱗が全然出ない…?〕
ぺた
【大丈夫すか?】
「寧々…」
『やしろさん?』
ギュンッ
じゃばば
〔やっぱり鱗が出ない…〕
〔(どうして?花子くんが人間に、なってるのこの状況と関係あるの?)〕
〔(わかんないけどとりあえず)〕
〔(地味に面倒だったのよね)〕やったぁぁあ
ガッツポーズ
〔(これで水仕事し放題!!お風呂入り放題!!)〕じーん
【…】??
『…』??
「…」にこ
良かったね寧々
〈寧々ちゃん達~お掃除始めるよ〜♡〉
〈それじゃあ皆位置について~~〉
〈よーい…〉
〈スタート♡〉
ダッ
ピー
それから花子くん(?)達と掃除をして
「疲れたぁ」はぁ~~~
【先輩どぞ】
「いいの?」ありがとう
【隣いいすか?】
〔私もいいっ?〕
「うん!どうぞ〜」
【・・・さっきの話の続きなんですけど】
[僕のジュースは?]
〔三葉君!〕
「ビビったぁ」
[3人で、コソコソしちゃってさぁ何話してんの?]
[ハッもしかしてエロ話!??]
[エロ大根にエロピアスにエロ……モテない人なの!??]
「エッッ⤴」
考えてなかったん!?
普通に悲しッ!!
ひんやり~
【これ持ってあっちいってろ1人で飲むんじゃねーぞ】しっしっ
[うわーい!横尾君~佐藤君~!!]
[ダサピアからの差し入れデース!]
[どれがい~?]
《やったコーラ!》
《俺お茶~》
〔仲良しだね〕
【いやそんなことないっす】
「ジュースうまぁ」ほわわ
〔(そうだ…急に変な塔が、できたのよね)〕
〔(そのことも聞いてみようかな)〕
「これ美味しいね~」
【良かったっす!!】
〔ねえ光君……〕
結論─
美埜はクソビビりである
「だから何んだって言うんだぁ!」
『わっ』
「ぎゃぁあ」
コメント
4件
私も、花子くんだちと一緒に プール掃除がしたいな、