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ちぐさ視点
昨日は疲れたな…色々。うん、色々。 そのせいか、もう体験入部にはごめんだ、行く気にならない。
ふと、チャイムの鳴る音がした。家には俺しか居なかったので、チャイムに出てみると…
「はーい」
「あ、ちぐ。一緒に学校に行かない?」
「うえっ?」
突然がすぎる。急に一応好意を抱いている人から学校一緒に行かない?と言われるとなると…
「いい、けど…」
「じゃ、外で待ってるから、気にしないで準備してていいよ」
「ちょっと待って、外で待つ気?」
「え?そうだけど?」
いやいや、外で待たせて風邪をひかれては困る。俺の責任、だし…
とにかく、あっとくんに風邪をひかせないために…
「じゃあさ、家入って?」
「いや、迷惑なんじゃ…」
風邪をひかれる方が迷惑なのでは?一般常識的に
「迷惑何かじゃないよ。寧ろ、風邪をひかせたくないし、俺が準備終わってないの悪いから…」
「分かった。家入らせてもらうね」
「あ、鍵開いてるからドア開けたらすぐだと思うよ」
「了解、ちぐ、十五分ぐらいで準備終わらせないと間に合わないからね」
「え?」
「あと十五分で俺等がいつも学校行く時間になるよ」
予想外だった。だから、従順にあっとくんは家の中へ入ろうとしたのか…何か、本当に申し訳ないな…
「い、今から準備するね!」
「まあ、走ればあと五分は追加出来るよ」
「分かったー!」
そう言い、俺は急いで制服に着替えた。
あっと視点
「何か、ごめんな、俺が朝早くに来たばかりに…」
「あ、ううん、大丈夫だよ」
結論、ちぐは朝ご飯を食べずに登校することになった。
「ま、まあ、お腹は空いてるけど…」
「それは…、俺は何も出来ないな、食料もないし」
「食料って…、言い方っ…」
何故かは分からないが、ちぐのツボにはまったらしい。俺は食べ物って言うよりも食料って言う方が好きだからそう言っているだけなんだけど…
「俺…変?」
「変って言うか、うーん、?天然?」
「てんっ…ねんだと…!?」
俺は天然なはずがない。そうだ。お母様は、ちょっとぬけてるところがあるけど、俺に遺伝しているとは限らない。うん、きっとそうだ。
そしたら、ちぐが笑いながらこう言った。
「うん、あっとくんは天然だよ」
「なっ…」
信じられなかった。何故、俺が天然だというのか…
「というか、あっとくんの天然エピソードあげたら、とりあえず十はあると思うよ」
「そんなにあるか?」
「あるよ、幼少期から出てたから可愛かっな〜」
前言撤回だ。幼少期のときのことを思い出したら客観的に見て天然だと言わざるを得ないエピソードがあった。でも…
「十ある?」
「あるよ、今から言ってあげようか?」
「いや…遠慮しとくな」
「そう?」
「うん」
「分かった。聞きたかったら聞かせてあげるからね」
「ちょっと待って、クラスの奴には言わないよな?」
「言わないよ、というか、まだ新しい友達つくってないし」
「新しい、友達…」
ちぐがそう言った瞬間、胸が不思議な感覚になった。つくってほしくないような…でも、俺もつくったほうがいいと思うからちぐを縛らせるのはよくないと思う…という思いがある。
ああ、何となく、分かってきた。
でも、いいのか?このことが
「…?あっとくん?もう少しで学校着くよ?」
「あ、分かった」
考え事、しすぎたかな?でも、このことは一旦頭を冷やして考えなければ。そうじゃないと、取り返しのつかないことになる。必ず。
俺は…、ちぐに恋をしているんだ