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翌朝
昨日の涙で
目尻と頬が突っ張っている
窓の外を見ると
いつもと違う
貴方がいるけど
悲しげな表情で
手を差し出していた
それを見て
すぐに窓を開けた
「 お空の上に 来てみたいと思わない··· ? 」
「 それって···どういう··· ? 」
「 もうこの狭い殻に閉じこもるのはおしまい 」
「 私と ずっと一緒にいたいでしょう ? 」
「 だから 一緒に連れて行ってあげる 」
あんまりよく分からない
けれど
ずっと貴方と一緒
傍にいてくれるのなら
正直
何でもいいと思った
「 ···うん 」
「 行く ? 」
「 一緒に行きたい 」
「 ···連れて行って··· 」
天使は
私の返事を 分かっていたように
微笑んだ
「 分かった 」
「 お空の上は こんな汚い世界じゃない 」
「 広くて 平和で のびやかなんだよ 」
「 来て 」
差し伸べられた手を掴む
きっと
その大きな翼で
連れていってくれる
楽しみだな
その瞬間
貴方は
私を抱きしめた
「 ずっと一緒だよ 」
「 え··· ? ちょっと···待っ··· 」
落ちていく感覚
車の音
子鳥のさえずり
コンビニの入店メロディ
赤ちゃんの泣き声
誰かの口喧嘩
学生の会話
そして貴方は
決して私を離さない
絶叫が苦手な私には
内臓が浮くような
いや 飛び出るような
嫌な感覚
恐い
痛い
苦しい
でも
ただ
温もりを感じた