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─────あれから、1ヶ月程だった。
俺は、ほとんど生徒会の仕事をしていない。それはフィアーも同じだが。
2人揃って放課後に生徒会室でダラダラと過ごすのが日常になっていた。
この前、俺を通して全校生徒へ新しい校則を伝えた。主に2つ。
1つ目。自由に過ごして良い。
悪魔
は悪魔らしく自由に過ごすべきだと言うフィアーの考えだ。だから、授業を受けなくてもいいし、もちろん先生も授業をしなくてもいい。他にもまあ性的なことやら、色々だ。
2つ目。フィアーの首をとったものが次の生徒会長。
これは、あくまでもフィアーが在学してる時のみらしい。卒業したら、あとは自由にしろとの事だ。
これが適応されてから、この学校は変わった。
ちゃんと授業をしたり受ける者もいれば、サボるやつもいる。
それに、たまーにだがフィアーに襲いかかってくるやつもいる。
だが、ほとんど俺が蹴り飛ばしてしまって終わりだ。俺に勝てずによくフィアーに挑もうと思ったな…と思うこともある。
…
放課後に生徒会室に行くと稀にフィアーともう1人誰かが居る。
大抵は女ばかり。フィアーとその女は抱き合って散々やってる。
意味は分かるだろ?性行為、セックスだ。
それも俺の目の前で。良くも恥ずかしげもなく出来るものだ…。
腹が立つのはこの後だ…
フィアーは終わった後に俺の方を向いたと思えば…
「ああ、居たのかお前。」
…居たのか…だと。このクソビッチ…
しかも、女の処理は俺にさせる…
女は嫌いでは無いが、そんなやり終わった後の女なんて見ても…って感じだ。
こんな事を1ヶ月を続けられて分かったことは。
フィアーには悪い癖…?がある。
1度抱いた女とはほとんどしない。相当いい女となら2、3回やってるが…その場の雰囲気だけでしてしまった女とはやらないみたいだ。
女も女で可哀想だ…もう一度を試みて来てみれば他の女とやっている…
全く…フィアーは何がしたいのか良くわからん…
…次の日
俺は化学の先生に頼まれて薬の調合途中を見ていた。グツグツと煮えたぎる何か怪しい色をした薬…先生は少しだけ見ていて欲しいと言い残して10分帰ってこない。別に何か急ぎの用事がある訳でもないから良いが…
…てか、この薬何なんだ?ピンクというか…紫というか…気持ちの悪い色をしている。匂いはほんのり甘い…?あの先生についてよく聞く噂がある…準備室でこっそりと生徒を殺す毒を作っている……だとか、いやまさかそんな訳ないか。
眠くなってきたな…と少し背伸びをして立とうとした時誤って体制を崩し、後ろに倒れてしまった。不運にも程がある…あ、そういえば薬!?と思い出して尻もちを着いたまま上を見上げた。
その瞬間にポツンと1粒液体が額に落ちてきた。
…
ぽふん。
という音と共に俺は煙に包まれた。
…