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Countryhumans
AJAAU
設定
日本(日ノ本)
自分だけが生きて周りが死んでいくため,かなり精神が不安定
元は純粋で子供っぽい性格だったが,だんだんと大人になっていった
一人称は私
イギリス(イングランド)
いつも周りから攻撃されていたので疑心暗鬼に陥っている
愛を知らずに育った
素顔は子供っぽいが,それを隠している
一人称は私,ごくたまに僕
オランダ(ネーデルラント)
楽観的でおちゃらけている(スペインの影響 )
(この中では)常識人
こう見えて大人っぽい
一人称はオレ
今回は日本さん視点です
初心者ゆえヘタです
(今回は出てきませんが)英日です
地雷さんバイバイ
「隋さん!」
小さな少女がいた
慌ただしく衣をはためかせ,彼女は宮殿へと向かっていた
もう,会う人はいないことを知っていながら
「あ…」
もぬけの殻となったそこには,待ち人の着ていた紫の服が落ちていた
また,取り残されてしまった
少女はその深いあやめ色を見つめると,途端に歩き出した
「もし親しい人が死んだらすぐに家に帰って床に入りなさい
そして今までのことが全て夢幻だと思いなさい
そうして新しい国の化身と仲良くすることを考えたほうがあなたの身のためでしょう?
この世の全ては存在しないものなのです
いいですね?」
その言葉に従ったのだった
いや,従うほかなかった
そうやって
「あの人もあの人もあの人もあの人も…」
いなかった
いないことにしたのだ
そんなおまじないでなんとか持ち堪えていたのだ
しかし,それを壊そうとする証拠もあった
「白磁…」
糸は切っても結び目が残るのだから
そしてついに
おまじないがお呪いになってしまった
「高麗さん?」
草原の覇者のせいだ
「痛っ⁉︎」
血と傷,何より痛みが目を覚ました
「お前は…」
彼は彼女を怖気付かせたと思ったが,違う
彼女は夢だと思っていたモノが現実であることを悟ってしまったのだった
「宋さん⁉︎宋さん!」
がらがらと,優しい嘘は崩れた
彼女はそうして心を閉ざした
冷たい檻の奥で諦めきった顔をして
不気味なほどに笑えていたのだった
その時は
また一人残されて,もうとうに諦めた夢や願いをまた思い返して,また苦しんだ
そうして何百年経ったのだろう
もう,いつなのかも,どこにいるのかも,何をしたいのかも,どうなっているのかも,
自分は誰なのかも
忘れてしまった
苦しみを抱えながら生きながらえてしまった
でも,それでも時計の針は止まってくれない
鉄と血が作り上げた争乱は海の向こうの野望と絡みついてどす黒い欲望の渦となった
「エスパニアにポルトガル,遠路はるばるご苦労であった」
彼女はすべてを知った上で踊っていた
「もう,いいかな…」
自らの破滅を望む者などいないのに,そうなってくれとさえ望んだほどの絶望がそこにはあった
しかし,本能は強く残っていた
「キリシタンは許さん」
悲しいほどに抗った本能を壊れかけの理性は哀れむように見ていた
もう,生きているだけで苦しむだけだというのに
そんなある日
「え…あれは…」
波打ち際に横たわる一人の影
「大変!急いで手あてを…」
その人が鍵となり,彼女の心を開いたのだった
ここまで見てくれてありがとうございました
初めてなんですが,上手く書けていたでしょうか?