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寒い日が続いたある日
目の前でずぶ濡れの奴隷が居たので髪をタオルで拭きまくっていた。
「なにしたん?」
トルコ帽を被るのが好きな奴隷が私に主語のない疑問を投げかける
「あ?」
どういう意味か分からないので聞き返した。
「うちの頭(あたま)に何したんか聞いてんだよ」
頭…、頭…。と思いながら茶髪にくしを通しながら意図を考える。
リーダー”グルッペン”…は無い。多分グルッペンに何もして無い。
なら…、彼自身の頭に?
無言で目の前からタオル持ってはい寄った事を怒っているのだろうか。
でも暇だったしなぁ…なんて考えながら返事を返した。
「…くしを通してる?」
思った答えは得られなかった様で、怒った表情をするトルコ帽男性
「ちゃうわ!グル…、俺らのボスに何したか聞いてんねん!」
「えー?」
やっぱグルッペンか。
分かっていたけど何もしてないから可能性として浮かばなかったな…。
「特に特筆する事はしてないよ…?」
無実を証明するとしよう…なんて考えながら、整えた髪を自分の中で褒めた。
「ボスってグルッペンで合ってるよね?豚っ子の可能性もあるからなんとも言えなくて…。」
トルコ帽を被せてみると、右手の手首を掴まれた。
…アッ、殺意感じる。
「…おまえ、なんで頭の名前知ってんねん…?」
…そういや、二人きりの時に教えられたっけ…。グルッペン名前…。
別に皆の前で名前を呼んだこと無いのと皆が揃うことがそうそう無いから、誰も聞いてる筈ない…ってのはそりゃそうなんだけど。
「んー。」
説明…はダルいな。本人呼ぶのが一番早いんだけど、多分もっと早いのが…
「まぁ本人に聞きなよ」
やっぱトルコ帽からグルッペン本人に聞いてもらうほうが早い、私からじゃグルッペンの場所わからんし。
「拷問してたらお前を恨むからな…。」
仲間思いなんだな、と思いながら掴まれた手を払う。
「別にいいよ」
私は事を終えたので部屋へ帰った。
あー殺されるかと思った!