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静まり返ったその空間は
人が来ることは滅多にない。
壁一面が書物で覆われていて
心が休まる唯一の場。
けれど
皆自分の仕事に追われていてここに来ること…
いや、存在すら忘れられてしまったのかもしれない。
ただ、1人を除いて。
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この空間が
私の居場所だった。
誰も気づいてくれなくても
ここにいればなんとかなる
そう、信じている。
だがそれ以前に
“仲間”というものを
信じていなかった。
情は要らない
何も感じてはいけない
いつしかそれが
生きる上での”ルール”となっていった。
自分の意思ではもう
どうすることもできない。
今日も私は
ひとり。