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黈赫
フィクションです。
深く考えずに読んでください。
nmmn BL
黈side
おれじゃ、駄目ですか。
ずっと昔から大好きな人。
…こちらを見てくれたことは一度もない。
百「黈?」
黈「…」
百「黈、大丈夫?」
黈「…ん、!?ごめん!! 」
頭の中で赫っちゃんのことを考えていると、他のことが頭に入らない。
駄目だなぁ、ほんと。
百「もー、最近疲れてる?」
黈「…ううん、ごめん」
茈「いやそんな?(笑)」
赫「落ち込みすぎだろ(笑)」
通話部屋にはおれと赫っちゃんと百〃と茈にき。
深夜の作業中だ。
赫「もう今日は寝り? 」
黈「…ううん!やる」
赫「そ(笑)」
この間風邪をひいて溜まってしまった分のタスクが残っているので終わらせないといけないという気持ち3割、赫っちゃんと話したい気持ち7割。
とにもかくにも今日抜ける訳にはいかないのだ。
茈「あ、次の歌みたなんだけどさ」
百「あーペアのやつ?」
茈「そそ、あれの話しようぜ。丁度いるし。」
百「おけー」
ペア歌みたは個人の歌みたと違ってペア相手との相性もあるのでいろいろ話し合わなければいけない。
今度の歌みたは赫茈、瑞翠、百黈だった。
赫「俺茈と歌いたいやつ沢山あんだよね(笑)」
茈「いや分かる、俺も赫と歌いたいの溜まってる」
楽しそうに話す赫っちゃんと茈にき。
しょうがないと分かっていても嫉妬してしまう。
百「おれも黈ちゃんと歌いたいの沢山あるんだよね~」
黈「たくさん歌おう!」
百「うん…今回は1曲だけだけどね(笑)」
黈「ぁうん!!」
適当に、という訳では無いが話半分に話を聞いていたせいで少し話が噛み合っていないがいつも通りなので大丈夫だろう。
赫っちゃんたちが話している内容に耳を傾けながら百〃との会話も進めていく。
茈「ずうっといっしょ、伸びよかったもんなー」
赫「このままこの路線で行くかガラッと変えるか悩みどころだよな」
たしかに、ずうっといっしょの伸びは良かった。
…恋愛裁判の時よりも。
しかも、赫っちゃんも茈にきと話している時の方が楽しそうだ。
黈「…」
…おれじゃ、駄目ですか。
茈「あ、新しい企画なんだけどさ」
次の日、昼からのメンバー会議で茈にきが口を開く。
茈「メンバーからのプレゼント、誰のものか当ててみた、とかどう?」
百「…悪くないんだけど…」
茈「…やっぱり?」
きっとたくさん考えてやっとでてきたあまり自信の無い企画だったんだろう。
渋い反応を見て、納得するような返答の茈にき。
赫「そう?別におもろそうじゃね?」
瑞「じゃ瑞家にある大量のエナドリプレゼントするわ(笑)」
翠「身体に悪いでしょ(笑)」
まあ結局やってみないと分からない、みたいな所はあるのでとりあえず動画はとってみることになった。
茈「んじゃなんか考えといて。収録はまた別日で。」
百「はーい」
…プレゼント、か。
茈「そんじゃいつもの順番で行くから赫からな。」
赫「お前らからのプレゼント受け取ってやるよ」
企画当日。
俺の家にメンバー全員が集まってプレゼントを開く。
予めスタッフさんに預けておいて、その後本人のところにまとめて渡されるので誰が渡したかは全く分からないようになっている。
赫「じゃまずこれから~」
そう言って次々にプレゼントを開いていく。
靴や服、フィギュアなどなど赫っちゃんが好きそうなものばかりだ。
赫「…ぇむずくね?(笑)」
茈「当てねぇと貰えねぇからな。」
百「どれかなぁ~?(笑)」
真剣な顔で悩み始める赫っちゃん。
ふと、おれがあげたプレゼントを手に取った。
赫「…これがいちばん嬉しいんだよな~」
…、!!
赫っちゃんのために一生懸命選んだプレゼント。
ね、おれがいちばん赫っちゃんのこと分かってるでしょ?
赫「…ってことは多分これが翠で~」
…
え?
おれじゃ、駄目ですか?
赫side
最近、黈の様子がおかしい。
それは薄々メンバーも思っていたようで、百からも相談された。
何やら、俺と話している時が1番変だとか。
赫「いやガチで知らねぇって。」
百「…ごめん、赫しか今のとこ手がかり無いから突っかかりすぎた。」
赫「…おん。」
情緒不安定だったり、話を聞いてなさ過ぎたり。
瑞「なんか悩みでもあんのかねぇ〜(悩)」
茈「…そうだな。」
黈が体調不良の日の公式配信終わり、5人で黈について話し合うことになった。
翠「でも、聞いても何も無いとしか言わないんだよね」
百「個人配信聞いてた感じは違和感ないしなぁ」
茈「ランダムも割と積極的だし配信がいやとかではなさそうだよな。」
…となると、
赫「え、リアルで何かあったってこと?」
瑞「それが1番可能性高そー…?」
翠「ん~…」
俺らが何かしたか、それとも黈のプラベの方で何かあったか。
百「…赫から聞けない?」
赫「え、俺?」
百「だって黈ちゃんがいちばん変なのって赫と話してる時なんだもん…」
…え、俺がなんかやらかした可能性があるってこと?
茈「お前何したんだよ(笑)」
赫「マジでなんもしてねぇよ…」
瑞「実は、赫っちゃんに虐められててな…」
赫「いやガチでしてねえって、!」
…多分
赫「んまぁ俺から聞くわ」
百「ありがとう~助かる!」
赫「…実際俺がなんかやらかしたかもだし…」
瑞「え心当たりあんの?」
赫「まっったく」
もって無い、といいかけたその時、
黈「みんなおつかれさま(掠)」
少し声が掠れた黈が通話部屋に上がってきた。
黈「…へ、?なんか話しててんかなって思ったんやけど…」
明らかに静まり返った俺たちに不安そうに声をかける黈。
百「…あ、いや黈の体調大丈夫かなって丁度話してたところだったからびっくりして」
黈「あもう声掠れるくらいで体調はだいぶ良くなってきとるよ(明)」
そう明るい調子で言い切る黈。
だがやっぱりどこか違和感がある気がする。
茈「…あ、わり。俺来週のショート全く手つけてなくてやばいんだわ…落ちるな。」
翠「あ俺も…茈ちゃん一緒にする?」
茈「んじゃ部屋変えるか。」
百「おお…2人とも頑張って~」
急に落ち始めるメンバー。
きっとこのまま俺と黈が2人の状態を作りたいんだろう。
瑞「…あ、百くん!」
百「ん?」
瑞「ちょっと相談があって~」
百「あ、部屋変えた方がいいやつ?」
瑞「の方が嬉しい」
百「じゃ俺らも落ちるわ」
瑞「黈くんお大事にね!」
黈「ほえ!ありがとう!?」
まあ些か不自然ではあるが他の4人が退室した。
出る前にカタカタとタイピング音が聞こえたので個チャで連絡を取りあっているのだろう。
黈「…あれ、なんかお邪魔しちゃった感じやったんかな(悩)」
赫「ん~?別にそういうこともあるくね?」
黈「そっか…。赫っちゃんはまだ残る?」
赫「特に落ちる理由もねぇしもう少し残る」
黈「…!そっか、!」
…確かに変だ。
そう思っていると百から個チャが飛んでくる。
百『まかせた』
…はぁ。
赫『はい』
機械的な返事をして個チャを閉じる。
うだうだして黈に落ちてもらっても困るのでパパっと話しかけることにした。
赫「…なぁ、黈。」
黈「ほぇ?」
赫「…っ(笑)」
相変わらず特殊な返事に笑いそうになるがそんなことをするために話す訳では無いので直ぐに軌道修正する。
赫「なんか、あった?」
黈「ぅえ、別に何も無いよ?」
黈が嘘をつくにしては自然すぎる。
赫「…ほんと?」
黈「…うん。」
と思ったがここでぼろが出た。
…多分、というかこの反応は確実にある。
赫「…わしでいいなら全然話聞くけぇさ」
黈「…うん、ありがと!」
安心させるために少し訛った感じで話しかけるとやっぱりどこか間がある。
黈「…」
赫「黈?」
黈「…実はちょっと、悩みがあるんねんけど…。」
赫「…!」
重い口を開いてぽつりぽつりと言葉を発する黈。
黈「…明日、おれの家来てもらってもいい?」
赫「えっ、」
まさかのお願いで驚くが断る理由はなかったので、
赫「おけおけ、了解。」
黈「あ、他に用事あったらそっち優先でええからね!」
ここで重く受け止めすぎてもやりにくいだろう、と思い軽く返事をする。
急に会議が入ったりしない以上大丈夫だろう。
赫「他のメンバーはどうする?」
なるべく優しく、刺激を与えないように黈に問いかける。
メンバーが居た方が俺的には話しやすいんだが…
黈「…赫っちゃんだけは無理?」
赫「おけおけ、すまん。」
まあそうなるか、と自分の中で納得させ、その後百に個チャを送った。
赫「お邪魔しま~す」
黈「急に来てもらってごめんね(汗)」
翌日、黈の家に来た。
赫「お~、…って、ハルは?」
黈「今日はちょっと他のお家に預けてるの」
赫「…」
黈「そんな重たい病気とかやないから安心して!?」
たまたま親戚が預かりたいって言ってくれただけなんよ、と少しテンションの高いような黈が話す。
赫「なんかつまんねぇの~」
それに対して特に意味もない、軽い独り言を呟く。
黈「…おれに会いに来てよ(笑)」
この時の黈が少し暗かったのは俺の考えすぎだろうか。
黈「これお水ね」
赫「さんきゅ」
丁寧にお盆に乗せて運ばれた水をもらい口に含む。
黈「お菓子いる?」
赫「あ~…いや、いいやありがと。」
黈「ん!なんか欲しいものあったら言ってね」
黈が俺の向かいに座った。
家には2人だけ。お互い席にもついた。
そろそろ話が始まってもおかしくない雰囲気だ。
黈「…それじゃ、聞いてくれる?」
赫「おう。」
黈が不安にならないように、なるべくいつもの会話と同じように返事をする。
少し黈の顔が柔らかくなった気がした。
黈「おれ、実はね────」
赫「…、?すまん、もう1回… 」
黈の声が何故か上手く聞き取れない。
そう思っていたとき、
黈「──、────────。───(笑)─────」
赫「…」
何も聞こえなくなった。
赫「…ん、…」
目が覚めると暗闇の中にいた。
自分が今目を開けているのかも分からない。
赫「…」
最後、何をしていたのか、何故こんなところにいるのか思い出せなくてまだ夢の世界にいるのではないかと自分の頬を軽くつねるが痛いだけだ。
赫「…立てた、?」
床と思われる所に手を付き、軽くよろめきながらその場に立つ。
その瞬間、
赫「っわ゙、!?!」
何かに体が当たる。
生暖かくて、柔らかくて、まるで、
赫「…っ誰、?」
人のような。
赫「っ触んなッ!! 」
逃げようとしても暗くて右も左も分からない。
軽く歩こうとするだけでよろめいて倒れてしまいそうだ。
それなのに、相手は全て見えているかのように俺の体をべたべたと触る。
それがあまりにも気持ち悪くて、
赫「っ!!!」
その何かを思いっきり叩いてしまった。
黈「っ…たいなぁ…」
赫「…ぇ」
乾いた声が漏れる。
それはいつもなら聞くだけで口元が緩むように落ち着く、大切なメンバーの声に間違いがなかった。
黈「…せっかく優しくしてあげようと思ったのに…」
赫「黈っ…」
さっきまでの恐怖とは別の恐怖が身体を包む。
背中から抱きつかれたような感覚がしても黈と知ってしまったら振りほどくことが出来なかった
黈「ふふ、赫っちゃん」
赫「…なんで」
こんなことを、と続けようとしたその時、辺りが明るくなった。
赫「っ…!(目閉) 」
黈「…(微笑 頭撫)」
眩しくて咄嗟に目を閉じると頭を黈に撫でられた。
…いつもの黈ならきっと頭を撫でられている側だったのに。
そんなことを思いながら目を開けると、
赫「っ!?!」
黈「…(笑顔)」
部屋一面に貼られた俺の写真と、床を埋め尽くすように散らばる沢山の薬が視界に写った。
やめて。
体が無理やり入ってくる薬を拒否し、全力で吐き出そうとするせいで気持ち悪い。
やめて、やめて。
吐き出せなかった薬が体の中に入ってきてゆっくり溶けていく感覚が気持ち悪い。
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて。
溶けた薬が身体の中に染み込んでいって脳みそをとかしていくような感覚が気持ち悪い。
やめてッ…っ、、?
何もかも、忘れてしまいそうで…、
…何が気持ち悪いんだったっけ。
百「…赫と黈は…っ、!!」
茈「居ねぇんだよっ…(震)」
瑞「…やだ、っ、やだ(泣) 」
翠「…っ(涙目)」
赫っちゃん♡
…
…
…黈、♡
コメント
7件
ニヤニヤしすぎてさ ぁ !?!? 友達に どんびかれたよ ぉぉ っっ ?!?! (( 友達の前で見るな もぉ 、、、 ざな (? ) ちゃんの せいで ぇ !!!! うそです 。 神でした ありがとう 。((((((
参考 ダーリン