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こーゆー系好き!
苦しい……!でも凄く好き!
「こんにちは。機嫌はどう?役者は上手くいってる?」
「…ッ、!?」
かひゅ、と音が鳴る。
あ、やばい、これ死ぬ。
とある真夏の夕暮れ。
ある黒い星は、光を失った。
「君の演技、見たよ。すごく良かった。苦しそうで、辛そうで……何よりも、輝いて見えた。」
腹を刺された。
あぁ、アイはこんなに苦しかったんだな。
アイ、こんな気持ちだったんだ……
確かに、愛を伝えられてないと、悔いが残りそう、だ
あぁ、苦しい。くるしいな……
暗転。
いきなり暗く、真っ黒の空間に飛ばされる。
上も下も横も黒。
ただただ自身の足音だけが響き、ふと足元を見ると赤い飛沫。
血生臭い匂いが飛び込んできて、くらり、と少し目眩がした。
その瞬間。
ぼた、と何かが落ちてきた。
それは、顔と体を分断され、血も何も出ていないアイ。
綺麗で吸い寄せられるような瞳は、まだ生きているかのよう。
膝から崩れ落ち、その場に座り込む。
ぼた。
後ろから聞こえた。
後ろに振り向くと、アイと同じ状態のルビー。
アイとよく似た瞳が輝いている。
『どうして』とでも言いたげな顔をして、こちらを見る。
ぼた。
ぼた。
ぼた。
周りから聞こえる。
見渡すと、MEMちょ、あかね、有馬。
全て顔と体を分断されている。
目はまるで死んだような虚ろな目。
何を考えているのか分からない表情で、全て俺の方を見つめている。
そして、ぼと、ぼと。
育ての親であるミヤコさん。
アイの父親のような存在の、一護社長。
口から血が溢れ出し、こちらを見ている。
怖い。怖い、怖い。
どこを見ても誰かが俺を見ている。
なんで、どうして、どうして!?
『それはこっちのセリフ。』
あぁ
そうか
皆、俺が殺した。
アイも、ルビーも、あかねも、MEMちょも、有馬も、斎藤社長も、ミヤコさんも。
鳴嶋も姫川さんも監督も鏑木Pも不知火さんも寿さんも鷲見ゆきもあの疫病神もカミキヒカルも。
あぁ、俺は……
『カミキヒカル』だったのか?
あいつと、同じだったんだ。