tn side
真っ暗な空間。
目を開けると、俺はそんな空間にいた。
少し待つと、目の前が開く。
どうやら暗くて分からなかったが、目の前には扉があったようだ。
叔母「反省したかい?私の前で二度と泣くんじゃないよ」
叔母は昔から俺が泣くのを嫌った。
初めてグルさんに会った日…あの日も泣いたから追い出された。
俺は昔から泣き虫で、叔母に怒鳴られたりする度に泣いていた。
だが途中から押し入れなどに入れられるようになり、泣くのが怖くなった。
tn「ハァッ…ハフッ、カハッ…ハヒュッ」
いつの間にか過呼吸になってしまっていた。
情けない、このままだったら…グルさんにも捨てられる。
いや…..グルさんに捨てられたら死ねばええか、w
グルさんにいらないって言われたらそれは俺の人生終了と言っても過言ではない。
tn「ハァッ…ヒュッ、」
…..何時から俺はこんなダメな人間になったんやろ。
胸元を抑え、しゃがむ。
いい年した大人が…こんな過呼吸になって苦しむなんて情けない。
家にはショッピくんとかもおるのに…このままじゃ…もう、ほんまにあかん。
もう言葉には表せることの出来ない不安が募る。
それに伴って過呼吸もひどくなっていった。
tn「ハァッ…ヒゥッ…..ハフッ」ポロポロ
生理的な涙が溢れ出る。
今までたくさんの人の泣き顔を見てきたのに、自分が泣くのはなんだか申し訳ない。
まぁこの空間には俺以外、誰もいないんだが。
??「…お前は一生、苦しい思いをしていくんやで?」
誰や…頭の中に直接響くような感じに聞こえてくる声。
??「きっと、グルッペンも皆もお前なんかいらないと思っている。」
「だって、君はただの迷惑な人間なんだから」
分かってる、分かってるから今、こんなに苦しいんだよ。
きっと俺だけじゃないけど、「いらない」なんて何回も言われてきたんだよ。
だから…もういなくなっても__
tn「!?」
どこからか声が聞こえる。
tn「グルさん…!?」
??「あいつも放っておきなよ、どうせ君の事いらないと思っているよ」
いや、違う、グルさんは……
グルさんは俺を必要としてくれた。
??「全部演技だって。」
tn「…..俺はグルさんの右腕になるって決めたんや。」
「…..いらない訳ない。グルさんは俺を必要としてるんや。」
俺はそう言い、暗闇を歩き出した。
まだなんか言っていたが気にしない。
ここから出てゾムに謝らなければ…ロボロにも、感謝しなければ…
グルさんにも
tn「…俺を助けてくれた事、お礼言わなきゃいけんなぁ…w」
ふと1つの光が見えた。
小さいが確かに光だった。
俺はその光に向かって走り出した。
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zm side
gr「トントン!!」
グルッペンがずっとトントンの名前を呼ぶ。
トントンはずっと魘されている。
…1週間ほど前、俺はトントンを責めてしまった。
どうして言ってくれなかったんだ、と。
トントンの顔なんて見たくない。と。
…嫌いだ、と。
あの後、エミさんに慰めてもらって、教えてもらった。
俺に言わなかったのは、俺が壊れると思ったから。
黙っていたのは、グルッペンの指示だったこと。
トントンには非はなかった。
なのに……なのに、俺はトントンを責めた。
そのせいだろうか、
トントンはグルッペンの腕の中で眠り、1週間経った今でも、眠っていた。
グルッペン曰く、不眠症を患っているらしい。
何も知らなかった俺は自分を責めた。
やけど、もうすぐでトントンが起きそうなんだ!と言うグルッペンに俺は安心した。
トントンは今も寝ている、しかし、魘されるのはなくなり、少しずつ身体が暖かくなっている気がする。
その時…
tn「ぁ…グル、さん…」
トントンが目覚めた。
gr「トントン!!俺がわかるか?」
tn「おん…」
「…ばりくそ眠い、」
zm「…トントン、」
眠そうにしているトントンに話しかける。
tn「ゾム…」
zm「ぁ、あのな__」
tn「ごめんな、」
俺が謝るよりも早く、トントンは言った。
いや、何で?俺が悪いのに、何で?
zm「いや、俺が悪いんや。…ほんまごめん。あの時、トントンを責めて…」
tn「…俺こそ、泣かせて…ごめん」
…なんや、そんな事か…w
内心少し笑ってしまう。
でも、トントンは俺の事もちゃんと考えてくれてるんや…って嬉しくなった。
後ろから大きな音がする。
後ろを見ると、ロボロが立っていた。
床にはわれた花瓶があった。
rbr「…トントン!」
ロボロはすぐさまトントンの傍にいった。
rbr「トントン…トントン!起きた…トントンが起きたぁ…」ポロポロ
まるで子どものように泣きじゃくるロボロ。
まぁ子どもなんやけどな。
トントンはそんなロボロの頭を撫でる。
…5分後には皆に伝わっていた。
みんな、泣きじゃくってて、色々と大変やった。
……トントン、お前、グルッペンに自分はいらんとか送ったらしいけど、この家にトントンは必要やで。
皆、トントンに助けられとんねんから….
やから、もういらんなんて言ったあかんで??
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はい、終わりです()
一応、この作品完結にします。
でも、リクエスト受け付けております。
新しい作品思いついたので、明日からは新作です。
というか1話は今日中に出します。
良かったら見てください。
ちなみに主人公はshoです!!!!!
ありがとうございました!!!!
コメント
5件
新作…雪柊さんのことだからまた素晴らしい作品なんだろうなあ…。 みんなの絆が伺える、最高の作品でした!新作、楽しみにしてます!!
終わっちまったァ⤴︎こんなに神がかっている作品をありがとうございました⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎