テラーノベル
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その日は雨が降っていた。
土砂降りである。廟堂の屋根にうちつけられる雨の音が鳴り止まない。
そんな中、珍しくスマホも見ずに、畳の上で寝っ転がっている沼が一人。
「あぁーっ分からせてェ~~ッ!!」
マリキンは非常にイライラしていた。
原因は太陽の煽りのエスカレートである。
太陽の煽りは、いわゆる”メスガキ”と酷似している。いうならばオスガキである。
沼には性別という概念が存在しないが、そちらの方が合うだろう。
そして、太陽はとんでもなく強い。
力でねじ伏せようにも少々無理があった。
機会をうかがおうとも、そんな機会はなかなか訪れない。
そろそろ限界なのである。
ゴロゴロと畳の上を転げ回っていると、ふすまが少し開いた。
「どうしたのマリちゃん、急に大声出して」
フサキンである。
言葉の意図を知られてはまずい、とマリキンは転がるのをやめた。
「何でもねェよ、…おい、ポテチとファンタ買ってきてくれよ」
今は一人で思考を巡らせたいのだ。
するとフサキンがぷりぷりと怒った様子で腰に手を当てた。
「もうっマリちゃんったら、そんなにだらだらして!行ってくるね!」
「行くのかよ」
一人になると、雨音が急に大きくなった気がして、なんだか逆に落ち着かなかった。
水でも飲もうと立ち上がったと同時に、扉が勢いよく開く音が聞こえてきた。
フサキンか?にしては早い。
様子を見に行こうとそちらへ足を運ぶ。
「おい!!雨が強くて帰れないのでここに泊めてください(涙)」
そこにいたのはびしょ濡れの太陽であった。
廟堂内にいたのであまり分からなかったが、外を見ると確かにとても外に出られるような天気ではない。
フサキン大丈夫かな、と少し心配になった。
しかし、まさかイライラの原因から此方へ来るとは。
拒否ったら拒否ったで面倒になりそうで、とりあえずおKしておいた。
しばらくは意味不発言をしたり、畳の上で寝転がったりしていたが、飽きたのか、廟堂の探索をすると言って部屋を出て行った。
一人で大福がないものかと探っていると、スマホのようなものがなった。
フサキンからである。
でると、激しい雨音と共に声が聞こえた。
『もしもーし、今出てるのってマリちゃん?』
「おう」
『ごめん!買いに行こうと思ったら凄い雨降り出してきて、そっちには帰れそうにないや』
『明日になったら帰るね!』
プツン
電話が切れた。
と、いうことは…
あの野郎と二人きり…!?
(続く)
コメント
4件
親が昨日入院して悲しんでたんですけどちょっと元気出ました…!!!有難う御座います…続き待ってます…
まじで目の保養、この後の展開を考えただけで興奮()
水ねこ
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