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＿▽side : you＿
高校卒業の加賀美君の花束事件から数年。
私は立派な社畜になりました、
残業は当たり前、
午前６時前後から日付代わるまで
目元の隈が目立ちすぎるからファンデを
厚塗りするのも、もうなれてしまった。
仕事中も加賀美君がくれた指輪を見ると
加賀美君が恋しくなってしまう。
あの大きな体でまた抱き締めて欲しい
ボーっと天井をずっと眺めていると
上司に給料カットされてしまうので
急いでノルマを達成する。
今日は会社同士の飲み会なので
早めに切り上げなければいけない。
とあるプロジェクトのリーダーを任され
そのプロジェクトは有名企業との
合同プロジェクトなのでとても重要なのだ
そして、その資料を相手の社長に
渡して、と最後の確認をしながら
荷物をまとめる。
その企業の社長が、私の想い人の
加賀美ハヤトだとも知らずに。
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