レローゼ→「」 フェン→『』 他の悪魔→〈〉 第三者視点 付き合ってる 同棲してる ホラー要素あり?
本編↓
【邪鬼】と呼ばれている悪魔、レローゼと【堕犬】と呼ばれている悪魔、フェンは付き合っていた。
ただ、このカップルは周りから見ると少し異常だったーー。
「ワンちゃ〜ん!昨日もごめんね?」
レローゼがフェンの元へ駆け寄る。
『別に、気にすんなァ…』
フェンは振り返ってそう返す。
2人はいつもそんな会話をしていた。その会話を聞いていた他の悪魔たちが噂話をするのもいつもの流れだった。
〈あの二人って、付き合ってるんだよな?〉
〈レローゼ、いつも堕犬に謝ってるけど何したんだろうな…?〉
という会話が聞こえてくる。レローゼとフェンは、具体的な内容は分からないが他の悪魔たちが自分たちのことを話していることは分かった。
「今日も噂されちゃってるね〜☆」
『そりゃ、されるに決まってんだろォ…』
小さな声でそう呟いたフェンに対してレローゼがこう返す。
「え〜?照れてるの〜?w」
『そんなんじゃねぇし…!』
フェンの返答に対して「あはっ」と笑い、「部屋戻ろっか☆」と言う。
『……ーーれ、ろーぜ…っ』
「……っ、ごめんね…?」
という声の後、耳を塞ぎたくなるような鈍い音や苦痛の声が聞こえてくる。
次の日ーー。
『……』
フェンが一人で地獄を歩いていると、ある悪魔に話しかけられる。
〈……その怪我どうしたんだよ〉
話しかけてきた悪魔は、心配した表情でフェンの頬の絆創膏やテープ止めされたガーゼを指さす。
『あ゛〜、コレのことかァ…?』
そう言って処置をされた部分を触る。ガーゼに血が染みて、余計に痛々しくなる……。
『…まぁ、色々あってなァ』
目を逸らして静かに言う。
〈…っ、お前の怪我どんどん酷くなってる気がするぞ…!?〉
特に痛そうにもしていないフェンを見て、その悪魔は声を荒らげて言う。
『そんなにかァ?…普通に生活は出来るしよォ』
特に驚きもせず、少し呆れたように返してフェンはその場から去る。
〈……やっぱ、異常だ〉
そう言ってフェンと逆方向を歩いていく。
フェンは部屋に戻り、一緒に住んでいるレローゼを探す。
『レローゼ、そこに居たのかァ』
声をかけられたレローゼは振り返ると、フェンの怪我を見るなり心配した表情を浮かべる。
「っ!やっぱり、結構酷くなってるね…」
『…やったのは、お前だろ』
恋人である彼に心配をされても、無表情のままそう言う。
「…っ、だってワンちゃんがーー」
そこまで言ってレローゼは黙る。
「……今日も、やるんだよね?」
その言葉を聞いたフェンは嬉しそうに笑みを浮かべ、レローゼを見つめる。
『あぁ、……遠慮せずにして欲しいんだァ』
それを聞いたレローゼは俯いて、静かに謝った……。
【異常】なのはどっち?
意味怖系3つ目です!今回は……今までの不穏系を読んでいたら分かりやすいのかな?【異常】なのはどちらなのか考えてみてください🙏やっぱり不穏系と過激(甘々)系最高!🫶
前置き、後書き含めて1275文字お疲れ様👍🏻 ̖́-
コメント
6件
もしかして異常なのはフェン君…?今回もレローゼ君がフェン君のことを殴ってたりはしてそうなんだけど、最後の「遠慮せずに」というフェン君の言葉…フェン君が自分から望んでいることなのですか!?
こういう不穏系でフェン君が辛い思いをしている時、誰かしらが心配してくれてその心配してくれる人がめちゃくちゃ優しいっていうのがあるあるです笑 こんな時間に投稿するの初…?夜に不穏系って良い))