この作品はいかがでしたか?
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※模造注意
※ご本人様とは一切関係ありません
※キャラ崩壊あるかも
※BL要素有
ほのぼの系 Rなし
地雷さん回れ右
学パロ sm×kr(整地)
二人は両片思い
sm→スマイル
kr→きりやん
【kr視点】
kr「うっわ、最悪…」
そんな俺の呟きは、放課後の喧騒の中に溶けて消えた
パラパラと音を立てて降り続く雨
鼻を突く湿気の独特な匂い
今は梅雨の真っ只中
この時期になると傘は手放せなくなり、廊下の傘立てには小さな虹のように色とりどりの傘が詰め込まれる
いつもなら俺の手元にもあるはず…なんだが
kr「傘忘れたんだけど…マジ最悪」
完全に忘れていた
明日は大事なテストがある日だ。風邪でも引いたらたまったもんじゃない
俺は頭を抱える
kr「どうすんだよぉ…」
sm「何が?」
kr「¥€☆%#“;!?」
いきなり後ろから声をかけられて、俺は跳ね上がる
驚いたのはいきなり声をかけられたからではない
その声が、俺の好きな人…スマイルの声だったからだ
sm「いや、驚きすぎだろw 」
そう言って、スマイルは笑う
その顔に思わず見惚れそうになって慌てて目を逸らす
kr「す、スマイルか…/いきなり声かけてくんなよ、びっくりしたわ」
sm「いや、お前がこんなとこに立つからだろ」
そう言われ、俺は教室の入り口に立っていたことを自覚した
周りには、少し迷惑そうに冷たい視線を向けるクラスメイト
急いで廊下に出ると、後ろからスマイルも出て来た
sm「あんなとこでなにやってたんだ?」
kr「傘家に置いてきて絶望してたw」
sm「はあ?この時期に傘忘れるとかマジかよ」
ため息をついて呆れ顔をするスマイル
ちょっとムカつくが、この顔も俺は好きだ
この流れでスマイルの傘にいれてもらえたり…?とほんの少しの下心を俺が抱いていると
sm「傘ないんだったら俺の傘入るか?」
kr「うん……ん?」
え、今こいつサラッと相合傘の提案したよな?
しかも、めっちゃ真顔!
え、マジ?ホントに一緒帰れる感じ?
俺の心臓もつか?
sm「嫌なら別にいいが」
kr「いやじゃないから!いやじゃない!むしろありがたいから…!//」
慌てて肯定すると、「そうか?なら良かった」と少し口角上げて嬉しそうに微笑む
kr(マジでその顔ズルいだろ//)
きっと今俺の顔は真っ赤だろう
どうか気づかれませんように!と心のなかで祈りながら
ささやかな幸せを胸のうちに秘め、今日も彼の隣に並んだ
【sm視点】
雨粒がパラパラと降り注ぐ
普段なら憂鬱で、偏頭痛持ちの俺にとっては最悪な季節
そんな俺の暗い気持ちは、彼が隣にいることで晴れ渡る
きりやんが教室の入り口で頭を抱えて立っていたから声をかけてみると、どうやら傘を忘れて困っていたらしい
これはチャンスだと思い、相合傘の提案してみると顔を赤くしながら了承してくれた
正直、断られるかと思っていたから嬉しい
絶対口には出さないが
今俺達は、世間で言う相合傘をしながら歩いている
一人用の傘だから狭い…当たり前か
ふと、隣を見るときりやんは少し俺と距離を置いて肩が傘からはみ出て濡れている
俺は彼との距離を埋めるように体を寄せる
kr「ちょスマイル…?!」
sm「何?」
kr「何?じゃねぇーよ…近いって///」
sm「きりやん肩濡れてるから」
kr「気にしなくていいっ//」
sm「よくない」
きりやんの反応が可愛くて、ついからかいたくなる
もっと体を寄せてみると、顔を真っ赤にして更に距離を置く
sm(可愛い…)
このまま永遠にこの 時間が続けばいいのに…
そんな俺の願いも虚しく、きりやんの家の前に着いてしまった
kr「じゃッ!//家着いたから!傘サンキュ!//」
そう俺に礼を言って、きりやんは傘から出ようとする
もうちょっとだけ…
kr「ちょ…スマイルさーん?//…帰れないんですけど…?」
気づけばきりやんの制服の袖を掴んでいた
その場の勢いに任せて、そのまま 自分の腕の中に引き込む
kr「?!?!」
反動で傘が落ちるが、気にならない
そのまま優しくきりやんを抱きしめる
kr「スマ…イル?///」
sm「きりやん」
今の関係が壊れるかもしれない
嫌われるかもしれない
今言うことでもないだろう
それでも、言いたかった
sm「好きだよ」
一気に顔が熱くなっていくのを感じる
雨に打たれても冷えることのない熱
てか、冷静に考えて今じゃなくないか?
なんで雨の中告ったんだよ。馬鹿か俺は
もう手遅れな後悔が押し寄せてくる
kr「………も」
きりやんが小さく呟く
kr「俺も……好き//」
きりやんの発言に理解が追いつかず、一瞬固まる
今、俺もって言った?
sm「え…今なんて…」
kr「だーかーらー、俺もだって言ってんだろ。何回も言わせんな///」
真っ赤になりながら視線を逸らすきりやんを見て、徐々に嬉しさと幸福感が湧いてきた
kr「てか、何で今なんだよ。服びしょびしょなんだけど」
sm「あ…」
傘を拾うが、もう二人ともびしょ濡れだ
sm「ごめん…その場の勢いで」
kr「怒ってないけど…とりあえず家来る?告ってきたのお前だし、責任取ってくれるよな?///」
sm「ああ、もちろん//」
可愛い彼が、俺の手を取る
指を絡めてきて、幸せそうに微笑む
kr「ほら、早くっ!」
きりやんに引っ張られながら顔を伏せる
口角が上がっていることを、頬が赤いことを隠すために
この幸せが、続くことを願いながら
コメント
1件
多分次の日二人とも学校休んでるでしょうね‥テストどんまい 個人的にsmさんは女子には冷たいけど、男子(kr)には積極的でいてほしいという主の願望(((