テラーノベル
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ヤマト:「ふぅ…」
部活終わりのこの帰り道、俺はあまり嫌いじゃない
黒猫:「にゃ〜お」
ヤマト:「黒猫…」
黒猫:「にゃあ」
ヤマト:(これは…俗に言う可愛いという物では?)
ヤマト:「こんばんはネコさん、こんな夜更けにエサでも探しているんですか?」
近寄ってしゃがんで撫でてみる
ヤマト:(ふ、ふわふわだ…)
キーン…
ヤマト:(ん…黒猫が何か落とした?)
下を見ると、そこには猫が持ってきたであろう指輪が転がっている。
その指輪は輝いていて、結構高そうだ。
黒猫:「にゃ〜お」
タッタッタッ
ヤマト:「あっ…ちょ、」
ヤマト:「指輪…置いていってますけど……」
ヤマト:(この指輪…どうしよう、高そうだけど…持ち主に返したほうが良いに決まってる…)
ヤマト:「こ、交番…っ」
そう言いながら立ち上がろうとした。
でも、月光でキラキラと光るその指輪が妙に魅力的に見えた。
ヤマト:「少しだけなら…良いですよね…」
はめてみた。
なんとなく、なんとなくだ。指輪をはめてみた瞬間、意識が遠のいていくのを感じた。
ヤマト:「ッ…」
ドサッ…
ヤマト:「ッ…ん…」
黒猫:「にゃあ」
ヤマト:「さっきの黒猫さん…?」
黒猫:「こんにちは」
ヤマト:「ッ…?!猫が…喋った…?!」
黒猫:「人はみんな心に闇を抱えながら…毎日なんとか生きている。」
ヤマト:「ッ…は?」
黒猫:「歩みを止めれば、すぐにバランスを崩してしまうから…。」
ヤマト:「そ、そうなんですか…?」
黒猫:「なるべく苦痛を感じないように…。まざと意識をにぶらせながら…。そして、気がつけば時間が流れて…。少しの後悔を抱えて死んでいく…。」
ヤマト:(何かすごいことを言ってらっしゃる…。)
黒猫:「私、あなたにそうなってほしくないの…!」
黒猫:「そして…彼らにも…。」
ヤマト:「彼ら…?」
黒猫:「お願い、彼らを助けてあげて…。皆が貴方を待っている。」
ヤマト:「何のことか…さっぱり…。」
黒猫:「大丈夫、すぐ分かるわ。さぁ、目を開けて…。」
ヤマト:「ッ……」
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