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私が今回読んだ本は汐見夏衛さんの作品の「夜が明けたら、いちばんに君に会いに行く」という本です。この本を選んだ理由は、図書館で本を探してる時に綺麗な表紙に惹かれたことがきっかけです 私がこの本を読んでのとても心に残ったことは、第一印象だけでは相手のことは分からないということです。茜は初め、傍若無人で無神経な青磁のことが大嫌いでした。茜から青磁への第一印象でした。茜は優等生で誰からも期待されていて、重圧を感じる日々でしたが、傍若無人な青磁に、茜は何度も救われました、

 私も中学校にあがって自己紹介をした時に、この人は近寄り難いなと思った人でも、話してみると案外面白い人だったり、自分とは正反対だなと思った人でも思いがけない共通点があったりしました。なので、第一印象で相手のことは分からないなと感じました。

 他に私がこの本を読んで感じたことは、人は見かけによらないということです。人は見かけで判断することが多いと思います。よくある例えですが、「あの子は金髪でピアスを開けているから不良だ。」とか話したことも無いのに見かけで判断する人は少なくないと思います。実際私もそういう経験をしたことがあります。

 茜も初めはそうでした。青磁は、綺麗な顔立ちをしていて髪はは脱色しているのかと言うぐらい白に近い銀髪でとても目立ちます。作中の始めでは、

「青磁はどうやら、見た目に似合わず、絵が上手いらしい。」という茜の心情が描かれています。

しかし、作中の最後には青磁の絵を見て涙する場面もあります。このことから、人は見かけによらないということがわかりました。

 この本は茜の心情が多く描かれているからか、他の小説と比べて台詞が少ないと感じました。その中でも共感でいる台詞が数多くありました。特に1番共感出来たのは茜と青磁が喧嘩をした時の茜の台詞です。

「青磁はいいよね。夢中になれることがあって、才能があって、夢があって。好き勝手やってるのにみんなから好かれてて、見た目もよくて、」という茜に私はとても共感しました。

 私は勉強も運動もあまり得意ではありません。今は夢中になれることもなく、ただただ毎日を過ごしています。なので、物語の最後の茜のように、好きなことを見つけられるようになりたいです。

 この本の中で私が1番好きなシーンは、最後に作品名の意味が明かされた時です。青磁がいつも通り、空の絵を描いている時でした。茜が

「夜が明けるときに、綺麗な夕焼けをみながら、会いたいって思い浮かべた人が、その人にとって大切な人なんだって」と青磁に言いました。

そして物語の最後、中学生の時に青磁が病気だったことが判明します。そして青磁は茜に全てを打ち明けます。

「美術室で言い合いになった次の日、検査で病院に行ったんだ。頭痛が続いたこともあって、怯えながら病院に行った。そしたら案の定腫瘍らしき影が映ってるって、」

茜の頭には「再発」という言葉がよぎりました。

「入院して、詳しい検査をしたら大丈夫だったよ。」

「それでも、検査の結果を待っているときは再発だったらどうしようって、死ぬほど怖かった。ひとりだけ真夜中に取り残された気分だった。」

「その時思ったんだ。再発じゃないってわかったら、その時の恐怖や不安を乗り越えられたら。この真っ暗な夜が明けたら、いちばんに茜に会いたいって」

この本のタイトルの意味は、「青磁のいちばん大切な人は茜だった。」ということです。


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