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kaede🍁
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りゅず
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翌朝。
カーテンの隙間から差し込む柔らかな朝日で、阿部はゆっくりと目を覚ました。
「……ん。」
身体を起こそうとした瞬間だった。
「いっ……。」
思わず小さな声が漏れる。
鎖は外れていたが、腕を動かそうとしても、足を動かそうとしても、全身が怠く、じんわりと重く痛んだ。
ゆっくりと隣を見ると、目黒は穏やかな寝息を立てながら眠っている。
その寝顔を見つめていると、昨日のことが少しずつ蘇る。
拷問に近い快楽。
許しを請う声も深いキスで全部飲み込まれる。
意識を飛ばしそうになっても最奥に深く叩き込まれて現実に引き戻される。
一晩中、目黒は何度も同じことを伝えてくれた。
「愛してる。」
「俺はあべちゃんと生きていく。」
「誰にも渡さない。」
「何があっても隣にいる。」
何度も。
何度も。
阿部は目を閉じる。
(今まで、ずっと手加減してくれてたんだ。)
普段の目黒は、阿部が限界ならすぐに気づき、あまり無理をさせないようにしてくれていた。
昨日は違った。
一緒に生きていくんだという想いだけは決して譲らなかった。
逃げようとするたびに引き止められ、
「ちゃんと聞いて。」
そう何度も伝えられた。
身体はあちこち痛む。
歯型と赤い痣まみれ。
それでも、不思議なくらい心は軽かった。
胸の奥を締めつけていた不安は、今はもうどこにもない。
代わりに残っているのは、安心感と幸福感だった。
「……めめ。」
眠っている目黒を見ながら、小さく笑う。
(俺。)
(底知れないくらい深い愛の持ち主に、捕まっちゃった。)
その言葉に、自分で思わず吹き出してしまう。
すると、その笑い声が聞こえたのか、目黒がゆっくり目を開けた。
「……あべちゃん。」
まだ眠そうな声。
目が合うと、目黒は少し安心したように微笑んだ。
「おはよう。」
阿部も自然と笑みを返す。
「おはよう。」
その笑顔を見た目黒は、そっと阿部の手を握る。
「もう、一人で抱え込まないで。」
「うん。」
阿部は迷わず頷いた。
「約束する。」
その返事を聞いて、目黒はようやく心から安堵したように息をついた。
二人の間に流れる空気は、昨日までとは少し違っていた。
底なし沼のような深く重い愛。
それは息苦しいものではなく、どんな不安も一緒に背負おうとする覚悟だった。
阿部はその温かな手を握り返しながら、小さく微笑んだ。
___________
その日の夕方。
九人そろっての振り入れの日だった。
「……いっ。」
ベッドから降りようとした阿部は、小さく声を漏らす。
さっきよりは動ける。
……そう思っていたのは最初の一歩だけだった。
身体中が悲鳴を上げる。
「無理だ。」
思わず呟くと、隣で着替えていた目黒が振り返った。
「だから言ったでしょ。」
「今日は俺が連れて行く。」
「でも……。」
「反論却下。」
目黒はあっさりと言うと、阿部を軽々と抱き上げた。
「め、めめ!」
阿部は真っ赤になりながら、おとなしく目黒の腕の中へ収まった。
そのまま事務所へ向かう。
___________
レッスン室の扉が開く。
「おはよー……って。」
最初に気付いた佐久間が目を丸くした。
「え?」
「何その登場。」
目黒は何事もないように歩き、そのまま壁際の椅子へ阿部を座らせる。
「はい。」
「今日はここ。」
阿部は恥ずかしさで顔を覆った。
「ごめん……。」
ざわつくメンバー。
渡辺が苦笑しながら近付いてくる。
「あべちゃん、今度は何したの。」
宮舘も心配そうに覗き込む。
「大丈夫?」
康二も笑いながら言う。
「めめ、何したん?」
深澤は何かを察したように目黒を見る。
「……説明してもらおうか。」
岩本も腕を組んで頷いた。
「俺も聞きたい。」
全員の視線が目黒へ集まる。
目黒は一度阿部を見る。
阿部は「言わないで」とでも言いたげに目を泳がせていた。
しかし目黒はためらわなかった。
昨日あったことを、包み隠さず話した。
阿部が映画を見て思い詰めていたこと。
週刊誌のこと。
食欲が無くなっていたこと。
本音を聞き出すために鎖をつけたこと。
そして、一晩かけて何度も「愛してる」と伝え続けたこと。
話し終える頃には、レッスン室は静まり返っていた。
最初に口を開いたのは佐久間だった。
「いやぁ……。」
少し考えてから、にやっと笑う。
「あべちゃん。」
「次に蓮に隠し事したら……。」
「殺されちゃうかもしれないね?」
その一言で部屋に笑いが起こる。
「佐久間!」
阿部は真っ赤になって抗議する。
目黒は否定も肯定もしない。
その無言が、逆に怖かった。
岩本は大きくため息をついて阿部の前にしゃがみ込む。
「阿部。」
「はい……。」
「命が惜しかったら。」
一拍置いて、真顔で続けた。
「次からは相談しろ。」
「……はい。」
「目黒が相手だと、次はこの程度で済まないかもしれない。」
阿部は小さく肩をすくめた。
「……はい。」
一方で。
深澤は腕をさすりながら苦笑する。
「めめ……。」
「重すぎない?」
渡辺も引きつった笑みを浮かべる。
「俺は隠し事しないようにしよう。」
宮舘は渡辺に穏やかに笑いながらも、
「俺も同じことするように見える?」
と、呟いた。
ラウールは目黒を見つめてぽつり。
「めめって、こんな執着するタイプだったんだ……。」
康二は苦笑いを浮かべる。
「これはもう、重いとかいうレベルちゃうで。」
「底なしや。」
全員がそろって目黒を見る。
当の本人は、きょとんとした顔で首をかしげた。
「重い?」
「普通じゃない?」
その一言に、部屋中が一斉に叫ぶ。
「「「普通じゃない!!」」」
レッスン室に笑い声が響く。
阿部は恥ずかしそうに笑いながら、隣に立つ目黒を見上げた。
(……やっぱり。)
(俺、とんでもなく深い愛の持ち主に捕まっちゃったんだな。)
そう思うのに、不思議と嫌ではなかった。
コメント
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🖤の様な全身全霊で💚ちゃんを愛する恋愛は夢どけど次の日動けないのは仕事柄支障が出るのでお休みの前の日や比較的ゆっくりの時など考えてあげて😮💨 🖤の様な愛し方は💛かな❤️様は一晩中寝ずに話し合いをしてガッチリ💙の胃袋を掴んで離さないと思う😂

あ〜違う意味でここまで執着ではないが 🖤がどっぷり💚にハマって居る証拠だよね みんなからの忠告が全部🖤には響かない そこまで行って初めて💚には安心材料なんですかね。 このシリーズ大〜〜好き😍 終わりが来ません様に