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📕｜ᶻⓜ右詰

第27話 - shpzm 魔

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2025年08月29日

#nmmn

#wrwrd

🍬

※第1話の [必読] を必ずお読みください

※エセ関西弁

※誤字/脱字あり

cp要素少なめ

ピコをお世話するzの話

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shpzm 魔

*shp視点

師団室に念子が現れてから数日経ち、すっかり師団の数少ない癒しになり、授業で疲れた心を癒してくれた。ピコはすっかり俺に懐いてくれて、授業以外ではできるだけピコに顔を出すようにしていた。

だが毎日自分がお世話できる余裕がある訳もなく、週ごとに世話係を交代することにした。シャオさんやトントンさんは嫌な顔せずお世話に専念していたが、大先生などは女と遊ぶからと適当な理由をつけてお世話を嫌がっていた。

まあ、大体嫌がることは察していたが問題はゾムさんだ。ゾムさんは学校中で”這い寄る脅威”と噂されており、皆から恐れられてる存在だ。しかも師団室に念子が現れた時は、もう少しで爆殺しようとした人(悪魔)だ。

ゾムさんがお世話するの、めっちゃ不安やな…。

なんて不安に思っていたため、こっそりゾムさんがピコをお世話する姿を見守ることにした。

‐

師団室に誰にも見つからない場所にカメラを設置し、そこからゾムさんがお世話する姿を観察する。ひとつ問題をあげるなら、ゾムさんはシャオさんや大先生と違って勘がいいためカメラの存在に気づかないか心配だ。

そんな不安を抱えつつ、カメラの映像を見た。ゾムさんは授業が終わっていたのか既に師団室におり、キャットタワーにいるピコをビックリさせないよう恐る恐る手を伸ばしていた。ピコはゾムさんの存在に気づくと少しビックリして後退りしたが、ゾムさんは何も危害を与えないと感じたのか手の甲に擦り寄った。そんなピコにゾムさんは、「かわいいな…」とひとりでに呟く。

その後も観察したが、特に心配する面はなく何ならトントンさんに次いでお世話が得意な気がした。ゾムさんの意外な一面が見れた驚きと、今度のために脅しとしてこの映像を利用してやろうかと悪い気持ちが出てきた。

するとゾムさんと遊んでいたピコは、ふとゾムさんの背中にあるフラフラと揺れる尻尾に目をつけた。

「なんや、尻尾で遊びたいんか」

導火線のような尻尾を器用にフラフラと動かし、念子じゃらしのようにした。ピコも尻尾を捕まえようと、小さな腕を伸ばして遊んでいる。ミャーミャーと鳴きながら遊ぶ姿は、相変わらず心を掴まれる。

尻尾遊びに飽きた後は、キャットタワーで遊び始めた。アスレチックのような足場をどんどん伝っていき、その姿をゾムさんは見守っていた。

「こんな狭いことやと、走り回られへんよな…」

ゾムさんはそうボソッと呟き、そのままピコを抱えた。

確かに師団室は狭いが、まだ小さいサイズのピコにとっては十分のスペースな気がする。だがピコがすくすくと育てば、その狭い空間はやがてピコにとってストレスにもなる。外に出してあげたい気持ちもあるが、先生達にバレたらどうされるか分からない。そのまま野生に帰されることもあれば、最悪処分されることもある。まだピコとは一緒にいたいし、ゾムさんには何とかバレないように立ち回ってほしいところだ。

「ちょっと庭で走るか。この時間ならバレへんやろ！」

バレないようピコを抱えたゾムさんは、師団室の近くにある庭に出た。放課後だからか周りに人がいる気配はなく、元々人通りの少ない場所のためバレることはなさそうだ。

さすがにカメラでそこまで追えるわけもなく、ここからは生身で観察することした。ゾムさんはピコに遠くに行かないようにな、とひとつ忠告を入れていた。そのまま腕からピコを離すと、ピコは元気に走り回っていた。今まで狭い師団室にいたからか、ピコの思うように動き回れなかった。だが庭なら存分に走り回れて、いい運動になるだろう。

「ピコ！追いかけっこしよ！」

そのままゾムさんとピコは追いかけっこを始め、小走りで走るゾムさんをピコは必死に追いかけていた。元気に走り回る姿をカメラに収めたいが、ゾムさんに気づかれる可能性があるため構えられない。

次、ピコをお世話する時は外に出よう。

しばらく経ち、二人はヘトヘトになるまで遊んだ。ピコも疲れ果てるまで遊ぶなんて初めてだろう。

「ふぅー、結構動いたな。ピコ楽しかった？」

ゾムさんの膝上にいたピコは、ミャーと鳴いて返事をした。

疲れ果てたのかピコは膝上で寝てしまい、可愛い寝息を立てていた。そんなピコを起こさないよう、ゾムさんはピコを抱えて立ち上がった。

「そろそろ戻ろか」

‐

「どうでした。ピコのお世話は」

「楽しかったで！」

ピコはすっかりゾムさんに懐いたようで、撫でるとゴロゴロと喉を鳴らした。そしてゾムさんの尻尾で遊ぶのが好きらしく、暇さえあれば遊んでいるようだ。