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放たれたナイフはギュン!!と檻の中にいるルフィ目掛けて飛んでいき、ドスッとルフィに刺さった。ように見えた。
ゾロやエマは焦るようにルフィの方を見るが、ルフィは歯でナイフを受け止め、どーんと構えていた。
さらにそのナイフの刃はルフィのかじり具合で先端が折れている。
どうやら地獄のじいちゃん修行で鍛えられていたのは体だけではなかったらしい。
バギーや女の子もびっくりしており、信じられないというような目で見ている。
「お前は必ず、ブッ飛ばすからな!!」
「ほほーうブッ飛ばす?
ぶあーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっブッ飛ばすだァ!!?
終いにゃ笑うぞ!!!てめェら四人この場で死ぬんだ!!!
ぶあっはっはっはっは!!」
「ダメだ…終わった……!!」
「はっはっはっはっはっはっは!!死んでたまるかっ!!」
『ししっここで終わるわけないよね』
コケにするように大きくムカつくように笑ったバギーに対し、女の子の顔色はどんどん絶望へと落ちていく。
反対にルフィとエマはまだまだ余裕なのかバギーに笑い返して大きく出たようだった。
「この状況でどうやってブッ飛べばいいんだおれは!?
野郎ども!!笑っておしまいっ!!」
ぎゃーはっはっはと再び笑いたてるバギー海賊団。ほとんど勝機がないこの状況で戦えるのはエマしかいない。
『ルフィ、わたし行くね』
「いや、待て。逃げろ!!エマ!!!ゾロ!!!」
『?え』
「!………何っ!?」
鉄パイプを二本構え、今にも飛び出しそうな状態でルフィに言うが、ルフィは"逃げろ"と言った。その言葉にはゾロもエマも腑抜けた顔をしている。
エマの能力はロギア系。しかも戦闘の才能は昔から長けており、ルフィもそれを知っている。おそらくエマがバギーなんかにやられる何て絶対思っていないだろうが、何か策があるのだろうか?
「………!!ちょ…せっかく助けに来てくれた仲間に逃げろって…!!あんたはどうすんのよ!!」
「…………」
『!うん、』
信じられない、とルフィを説得するように怒鳴った女の子。
しかし、我らが船長ルフィの真剣な顔にエマとゾロはしっかりと何かを感じとったようだった。
二人はその場で顔を見合せ、大きく頷いた。
「『了解』」
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