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2件
めちゃくちゃ好きです!初コメ失礼します。
「叶わぬ恋」
ワンクッション
死ネタあり
どろどろ表現
Rあり
苦手な方はcomeback
それではスタート
💎side
僕には長年片思いを拗らせている人がいた。
でもある日僕は見てしまった。
その人の「カノジョ」を。
ガラガラガラ…
🍣「おはよーございます」
💎『おはよ!』
朝早く登校して、一番に席に着いていた。
誰もいなくて静かな教室。
2番目に僕の親友のないちゃんがきた。
そこに、
ガラガラガラ…
🤪「おはよ、」
💎『あっ!おは…』
🍣「まろ!おはよ!!(ギュッ←抱きつく」
🤪「うおっ、おはよ」
💎『っ…?』
これ見よがしに見せつけてくるハグ。
まるで僕が居ないかのように接している2人。僕とは親友なのに?そこに僕は違和感を覚えた。
🍣「ねぇ、今日は席替えだって!」
🤪「ほとけと一緒になりてぇわ//」
💎『僕はいふくんとないちゃんと一緒がいい〜』
🍣「この3人一緒がいいね〜!」
なんて他愛のない会話。
でも、いつの間にいふくんとないちゃんは仲良くなったのだろう。
–––––––––授業中–––––––––
👨🏫「この方程式分かるか〜?」
👨🏫「はい、モブ!」
モブ「わかりませ〜ん…」
クラス「www」
結局僕たちは同じ班になれなかった。でも、いふくんとないちゃんは同じ班で、しかも隣。少しないちゃんに嫉妬する。
💎『…(チラッ』
ふと、彼の方を見る。
🍣「もう〜!これわかんないって〜!」
🤪「だ〜か〜ら!これはX使うんやて!」
あぁ。仲が良さそうだな。僕なんかより、彼らの方がお似合いなのかな…なんてことを考える。まだ付き合ってる訳でもないし、考えるだけ無駄だ。
昼休み、僕はいつものように屋上へ行く。
そこには先客がいた。
🍣「…////」
🤪「ここ学校やぞ、」
🍣「いいの…///」
🤪「今回だけな?(チュッ…」
🍣「ん…////(ピクッ」
💎『!?(タッタッタ…』
僕は真っ先に逃げた。衝撃の涙が堪えられないまま、走った。まさか、いふくんに彼女がいたなんて。ぼくが抱いていた違和感が、これだったなんて。
これからはずっと、片思いのままなんだ。
💎『…(ポロッ』
僕は二度と叶わない恋をした。
彼女がいたショックで、ご飯が喉を通らない。今日は学校を早退した。
––––––––-次の日–––––––––
ガラガラガラ…
また一番に登校。
ないちゃんといふくんが来る。そう思えば、段々と辛くなってくる。
💎『はぁ…(ポロッ』
僕の目は、気付かぬうちに涙を流していた。
ガラガラガラ…
🍣「おはよー!ってほとけっち!?」
💎『なに?(ヒグッ』
🍣「え、なんで泣いてんの?」
💎『泣いてる…?僕が?』
🍣「うん…え、自覚なし!?」
💎『うそじゃん…(ポロポロッ』
🍣「ええええ!?ちょ、ハンカチ!」
ガラガラガラ…
🤪「おはよー…え?」
🤪「ほとけなんで目赤いん?//」
💎『え…あ…(ポロポロッ』
心拍数が上がる。
叶わない恋だと言うのに。
なぜまだ気持ちがあるの?
こんな気持ち、無くなればいいのにな。
ないちゃんの恋を応援したいよ。
🤪「ばかっ泣くなよ!なんで泣くねん!!」
💎『うそ…また泣いてる?』
🤪「なんで分からん…?」
🍣「また泣いてるじゃん…大丈夫?」
💎『大丈夫だよ…(ジーン』
目元が腫れる。こんな顔、好きな人に見せたくない。
あれ…僕、好きって気持ちやめたんじゃないの?
やっぱり諦められないよ。僕。
素直になれなくてごめんね、ないちゃん。
💎『ごめんッ…(ポロッ』
🍣「えぇ!?なにが!?」
🤪「なんかあったか!?」
💎『いや…大丈夫…なんにもない…』
鼻声で話す。彼らの付き合っている秘密は、彼らだけのものだから。僕が見つけても、彼らには話さない。ほら、彼らが秘密にしてる事だもんね。ね?そうでしょ?
–––––––––昼休み–––––––––
昨日を思い出しながら登る階段。
またあの二人は居るのかな?
シーン…
良かった。居ないみたい。
タッタッタ…
トントンッ
💎『っ!?(ビクゥッ』
🍣「ぼーっとしてるけど大丈夫ー?」
だってそれ君のせいじゃん。君といふくんの行動が、僕を闇に落としたの。
💎『うん、大丈夫だよ』
🍣「最近元気ないよ?なんか悩んでんの?」
💎『…うん、ちょっとね』
🍣「えー話聞こうか?」
💎『いや、大丈夫』
🤪「ないこ、行こ?//」
🍣「うおっ、まろ!一緒に昼食べよー!」
🍣「ほとけっちもー!!」
💎『え…いいの?』
僕と君との距離は、どんどん開いていく。
僕とないちゃんの間には、透明な壁ができたように、前みたいに近づけない。
あれ、ないちゃんって親友だったっけ。
–––––––––放課後–––––––––
🤪「ないこ、行くぞ」
🍣「うん、//」
あの二人は帰り道が違う。なのに一緒に行こうとしている。どこか変だよ。だから僕は後をつけたの。
そしたら、いつの間にか路地裏に着いてた。
ないちゃん達は、僕がいないと思ってる。
これはチャンスなんじゃないか?
🍣「ほんとに、ここなの?」
🤪「はぁ…うっさい」
🤪「はよヤるぞ」
🍣「はい…///」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バチュッバチュッバチュッ♡
🍣「あぁ゙ッ〜!♡(ビュ〜ッ♡」
🤪「もっと鳴けよ?」
🍣「ぅ゙ぁ゙〜ッ♡ふぅ゙ーっ…♡」
見たくないよ、こんなとこ。
いふくんはないちゃんで卒業したんだ。
ないちゃんもいふくんで卒業したんだ。
パシャッ…
僕の手は、いつの間にか写真を撮っていた。
行為が終わった頃。ないちゃんは歩けないみたい。そうして2人は、僕を置いて帰り出す。
そして僕は、いふくんのDMに匿名でメールを送った。
《ないこさんと行為している写真、出回りたくなければ昨日の路地裏、18時に来てください。》
–––––––––1日後–––––––––-
約束の時間になった。
いふくんは来てくれるだろうか。
タッタッタ…
🤪「はぁ…はぁ…ここだよな…?」
予想通り。やっぱり来てくれた。
あの二人の関係を、今から僕が破壊させるんだ。
今僕はパーカーを着て、フードを被っている。顔は見えない。さらに声も作る。到底見破れないだろう。
💎『いふさんですか?』
呼び方も変える。別人みたいに。
🤪「はい…なんでしょうか」
💎『ないこさんと付き合っていますよね』
🤪「………えぇ、まぁ、そうでも無い、?」
💎『この写真は…分かりますか?(スッ…』
🤪「は…い…わかり…ます」
途切れ途切れに彼は答える。
僕がいつか彼女になってあげるからね。
あんなないちゃんの事なんて忘れて、僕に溺れてね?
💎『この写真、出回りたくないんですよね?』
🤪「はい、その通りです」
💎『なら、これ、飲んでくれません?』
💎『消して毒ではありません。安全なものですよ。』
🤪「これだけでいいんですか?」
💎『はい。』
🤪「飲みます…(ゴクッ」
🤪「あ…?(ドサッ」
💎『よっ、(ガシッ』
💎『成功、!』
僕が飲ませたのは、大事なものを忘れる薬。
これでないちゃんのこと、忘れてくれるかな?今は薬の副作用、だから寝てるの。早く起きてね、?
僕はいふくんの家に行く。いふくんを抱きながら。
––––––––-20分後––––––––-
家に着いた。いふくんの合鍵はないちゃんから前貰った。こんなことで役に立つなんて思いもしなかった。
ガチャ…
いふくんの匂いがする。
楽しみになってきたよ。早く起きてね。
また、新しく恋をしよう?
🤪「…ん…?」
💎『あ!起きた!』
🤪「あなた…誰ですか?」
💎『え…?』
なんで…僕のこと、忘れてるの?
🤪「あの、不法侵入ですよ?出てってください。」
💎『僕、ほとけだって!思い出して!』
🤪「は?誰ですか?」
ないちゃんが大切じゃなかったの?
なんで?僕が大切なんてありえないよ。
💎『ないこって人…知ってますか?』
🤪「俺のセフレ?」
💎『え…?』
あぁ、そっか。僕が見たのは、キスと行為のところと学校、あの路地裏だけ。確かに、思い返せばセフレみたいな感じだ。あの時も少し付き合っている返答が変だったし。
💎『ないちゃんとは…セフレだったんですか?』
🤪「うん、そっからちょっと仲良くなっただけやな」
💎『好きな人、別にいましたか?』
🤪「いたけど…思い出せへん。」
💎『そう…ですかっ…(ポロッ』
涙がこぼれる。いふくんが好きで、大事にしてた人って、僕だったんだ。
僕の勘違いで、こうなったんだ。
僕が高望みしてしまったせいで。
僕がこんなことをしてしまったせいで。
僕がいふくんの気持ちに気づかなかったせいで。
全て、振り出しだ。
玄関を開ける。
ガチャ
💎『いふくん、ごめんね』
🤪「は?なんで俺の名前?」
💎『僕が君の好きだった人だよ。』
🤪「え、?あぁッ!思い出したッ!ちょ、まてよなぁッッ!”ほとけ”ッッ!(ポロッ」
キキッ!ファーーッドンッッグシャッ…
イヤな音が響き渡る。
あぁ。死ぬんだな。
次はいふくんと恋ができる人生がいいな。
🤪「思い出せたんになぁ…(ポロッ」
🤪「天国で…待ってろよ。」
🤪「今すぐ迎えに行くから。(タッ…」
キキーッ!ドンッッ…
速報です。今日未明、東京都で事故がありました。原因は自殺と考えられます。警察は引き続き調査を続けているそうです。
「叶わぬ恋」end