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【翠視点】
林間学校当日。
柊学園の私たちのクラスは、バスで施設まで来た。バスから降りると、周りは全て緑に囲まれていて、風が気持ち良い。
「あ、柊学園の人達だぁ!おはようございます!」
目の前にもう一台のバスが降りて、ゾロゾロ出て来た人の中に、ピンクの肩上くらいの髪で、ハーフアップしている女の子が、こっちに手を振った。
「あー!七番くん久しぶりぃ!ねえ、星詠の制服可愛くない!?ねえ!」
女の子は七番くんを見つけると、クラスの輪から離れて、七番くんに話しかけた。七番くんは少し嫌そうに顔をしかめている。
「あ、おはよう翠ちゃん」
「じゃぱぱさん!おはようございます!あれ、どうしてここに?」
「まあ、事情があって……」
じゃぱぱさんは、後ろにいるメガネの男の人を見て、言った。相手の人は目を泳がせている。
「じゃ、自己紹介するよ。こっちのクッキーの飾り付けてる人がのあさん、オレンジのロングヘアの人がえとさん、眼帯付けてるのがたっつん、メガネがもふくんだよ」
「ねえ、俺の紹介なんかそっけなくない!?」
メガネの男の人……もふさんが、じゃぱぱさんに向けて言った。えとさんとのあさんはクスクス笑っている。
「あれ、七番くんは?」
「七番くんは、星詠学園の生徒の子に知り合いがいたみたいで、今話してますよ」
「七番くん?あ、あのオッドアイの子?すっごい目綺麗だね!」
えとさんが七番くんを見て言った。めっちゃすごく目立ってる。星詠の女子達が固まって七番くんのことじっと見てるし。
「ねえ、七番くん聞いてるの!?ねえってばぁ!」
「うん、聞いてるよ、聞いてる」
「絶対聞いてないよね!?じゃあなんて言ったかわかるの?」
七番くんが目を逸らすと、女の子は頬を膨らませて、
「ほら、聞いてないじゃん〜!」
女の子が一歩近づくと、七番くんは一歩下がる。微妙な距離感。
「え、めっちゃ女の子の方可愛いんだけど」
「でも、七番くん変じゃないですか?離れてるし……若干嫌そうな顔してるように見えますし……」
のあさんは、七番くんをじっと見て言った。
確かに、七番くんは嫌そうな顔をしてる。
「全員集合ー!」
先生がそういうと、私たちは話すのをやめて、列に並んだ。
「星詠学園の皆さん、はじめまして。生徒会長の一ノ瀬翠です」
「えっとぉ、副会長の代理の七番でーす」
七番くんがすごい軽い挨拶をしたから笑顔(圧)で見ると、七番くんは目を逸らした。
「この林間学校が、皆さんの大切な思い出になるよう、楽しく2泊3日を過ごしましょうね」
「じゃ、挨拶終わり〜」
私と七番くんが挨拶を終えて、15分の自由時間になると、七番くんの周りにすぐ女子が集まった。
「人気者……」
「まあ、あのオッドアイが目立ってるもんねー」
「確かにな」
私が呟くと、横に三番ちゃんと二番くんが来た。
私たちのクラス、すごいことに七不思議メンバー全員揃ってるんだよね。
四番ちゃんはクラスの男子達と話で盛り上がってて、五番くんは医務室にいる(落ち着くらしい)。六番ちゃんは施設の中に読書をしに行った。じゃぱぱさん達も施設の中。それぞれ自分の時間を楽しんでる。
「生徒会長の翠ちゃん?だっけ?」
後ろにいたのは、さっき七番くんと話していた女の子。まじかで見るとすごい可愛い。
「そうだよ。星詠学園の……」
「あ、私白石優月!よろしくー」
優月ちゃん。明るい声で自己紹介してくれた彼女は、じっと私を見た。まるで、私のことを値踏みしてるみたいに。
「へえ、これが一番……」
「え?」
「ん?どうしたの?」
優月ちゃんは何事もないように首を傾げた。私は「何でもないよ」と言って、七番くんをふと見た。
七番くんは、女子に囲まれながらも、じっと優月ちゃんを見ている。優月ちゃんも、七番くんの視線に気づいて目を合わせる。
まるで、何かを伝え合ってるみたいに。
コメント
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林間学校編キター!✨ 翠視点で柊学園のみんなと合流するシーン、ワクワクしました!じゃぱぱさんたちの紹介もあって、個性豊かなメンバーが揃っててにぎやか〜♪ でも気になるのは七番くんと優月ちゃんの視線の交錯…あの「何かを伝え合ってるみたいに」って表現、すごくドキドキしました。七番くんが優月ちゃんにだけ見せるあの反応、何か秘密がありそうですね…!これからの展開が楽しみです🖤