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48
雌滝 真夜〈シャワぱれ〉
23
U.N星人5号
1,010
「ラスト一本!」
体育館に顧問の声が響き渡った。
「はいっ!」
私はボールを受け取ると、そのままゴールへ駆け抜けた。
キュッ
体育館の床をシューズが滑る
そのままシュート。
ーースパッ
「よっしゃ!」
『ナイッシュー!瑞希!!』
「ありがと!」
私は息を切らしながら笑った。
今日の練習はいつもよりきつかった
夏終わりとはいえ、体育館の中は暑い
髪を結びなおして、タオルで汗を拭く
『みずき〜』
後ろから陽那が走ってきた。
「どしたー」
『今日コンビニ寄らない??』
「あり」
「アイス食べたい」
『じゃ決定ねー』
そんなくだらない話をしながら、荷物をまとめ始めた
[、、、、瑞希】
聞き覚えのある声、、
一瞬だけ、手が止まった
でも
振り返らなかった
聞き間違えかもしれない
そう思った。
【瑞希?、、、】
もう一度。
今度は、はっきり聞こえた
私はゆっくり振り返る
そこに立っていたのはーー
「….湊」
瀬名 湊
数ヶ月前まで、私の一番近くにいた人
そして今は
【これ、、】
ただの元カレ。
湊が私のスマホを差し出した
【体育館の隅に落ちてた。】
「あ、、、、」
自分のスマホを受け取った
「ありがとう」
その瞬間
指先が触れた
ほんの一瞬
それだけ。
なのに、、、
心臓がドクンッとおおきく鳴った
私は慌ててスマホを握り直す。
【……じゃあ】
湊が言った
「うん」
それだけ。
湊はそのまま友達のところへ戻っていった
私はその背中を見送った。
「…………」
「…………」
『わぁっ!!!』
突然後ろからどでかい声が耳を突き刺した
「ひやぁっっ!!」
声の正体は陽那だった
『遅いから迎えに来ちゃったよ〜』
『なにしてたの??』
「いや、別に」
『ふっふっふ、顔が赤いよ?瑞希くん』
「暑いだけ!!」
『湊くんか?!』
「なんでそうなるの!」
「帰るよ!」
『頭冷やしましょーよっ』
しょうもない会話をしながら私たちは体育館をあとにした。
帰り道。
コンビニに寄って、アイスを買った
『瑞希、何買うの??』
「プリン味モナカ」
『またそれ?』
「いいじゃん」
『毎回それじゃん』
「好きなんだから仕方がない」
『恋愛もそれぐらい一途だもんね』
「、、、、は?」
『なんでもないでーす。早く会計しちゃおー』
「陽那!!」
笑いながら歩く。
いつもの帰り道
いつもの会話
なのに
頭のなかには、さっきのことが残っていた
湊の声
湊の顔
指が触れた感覚
「……….」
私はアイスを一口たべた
冷たい。
でも、胸の奥は妙に暑かった
家に帰って、お風呂に入って、ベットに入る
スマホを見た
通知は特にない。
SNSを開く
友達の投稿を少し見て閉じる。
そして何となく、メッセージアプリを開いた。
一番上
瀬名 湊
その名前を見た瞬間
指が止まった
最後に連絡したのは、いつだっけ。
トーク画面を開く。
昔のメッセージが残っている
「今日部活きつかったー」
【おつかれ笑笑】
【今日一緒に帰ろ】
「いいよ〜」
くだらない会話
でも、
今見ると全部大切だった
「…..」
私は画面を閉じた
もう終わったこと。
そう思おうとした
その瞬間
ブー
スマホが震えた
「……え?」
通知。
瀬名 湊
心臓が跳ね上がる
恐る恐る開く
【今日久しぶりに話したな】
…….普通すぎる
「そうだね」
…….そっけない
結局
「そうだね」
と送った
すぐに既読がついた。
【なんか変な感じした笑笑】
私は少し笑った
「わたしも」
送信。
しばらく返信が来ない
もう終わったかな
そう思ったとき
通知。
【前みたいに話せたらいいのにな】
胸が苦しくなった
前みたいに
その言葉が頭から離れない
私は何度も文字を打っては消した。
「わたしもそう思う」
送信。
数秒前
既読
そして、
【じゃあ明日、一緒に帰る?】
「え、、、?」
思わず声が出た
私はベットの上で固まった
明日。
湊と
二人で帰る
心臓がうるさい
「いいよ」
送った
送信した瞬間。
「….早っ」
自分でツッコんだ
もう少し迷えばよかった
もっと普通に返せばよかった
でも送ったものは戻せない
数秒後
「良かった」
たった3文字
なのに、
その後、私はなかなか眠れなかった
コメント
1件
あ〜〜もう最高すぎる!!😭💕 元カレとの再会、指先が触れた瞬間のドキドキとか、スマホ握り直す仕草とか、エモすぎて胸がぎゅーってなったよ!!!! 湊くんからの「前みたいに話せたらいいのにな」ってLINE、ズルすぎるでしょ〜〜〜〜!!!! 瑞希の気持ちがダダ漏れになってる感じが可愛すぎて、もう続きが気になって仕方ないよ😭💕💕 プリン味モナカのエピソードとか一途なとこもちゃんと出てるの好きだな〜〜〜! 続き早く読みたい!!✨