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em side
私はzmさんを見つけて、彼の話を聞いた。
彼の過去も、悩みも、話したくない筈のことを全て話してくれた
私はあまり彼と同じ経験をしたことがないのでなんと声をかければ良いのか分からなかった
”私”と”彼”では、何もかも違うから。
zm「 ……俺、彼奴が戻ってきた時どう接すればええんか分からん 」
zm「 それに、引き止めたのにあれを見て…勝手に拒絶して… 」
em「 …zmさん……、 」
zm「 …ごめんな、こんな暗い話して…ほら、はよ戻って作戦とか考えな、!! 」
君は私の方を向いて笑顔でそう言う
……でも、その表情を見て私の胸は苦しくなった
君は笑顔でいてるのに、何故か悲しみや苦しみを漂わせるような感じがして…息が詰まった
だから、だからだろうか
em「 …あの、zmさん!!! 」
em「 …今からご飯、行きませんか…? 」
zm「 ッえ、? 」
そうご飯を一生に食べよう、と誘ってしまった
気まずいかもしれないけれど、ご飯とか食べたらネガティブなこともちょっと軽くなるって本で読んだことがある
効果があるかわからないけれど、彼が好きな食べることに今日は付き合いたい
em「 …作戦を考える前に、まずは腹ごしらえしましょ! 」
いつもより笑顔でそう彼に向けて言う
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zm「 な、なぁエミさん!! 」
zm「 こ、これも食べてみてや、ッ! 」
em「 んーっと…これ? 」
zm「 お、おん!むっちゃ美味いんよこれ!! 」
em「 そうなんですか?!では一口頂きます…、 」
パクッと彼が勧めてくれた揚げたてホヤホヤの唐揚げを一口貰う
口に入れた瞬間、熱すぎて火傷するかと思いましたが、食べ進めると中から肉汁が溢れ出てスパイス?でしょうか、ピリッとした味が後から出てきて凄く美味しい…!
やはり食事は楽しい、そう再度実感した
em「 これすっごい美味しいですね…! 」
zm「 やろ?これ俺むっちゃ好きなんよ…!! 」
そう言いながら彼は私に満面の笑みを向けてくれました
…あぁ、説明し忘れてました
現在、私emとzmさんは我々国にある下町の屋台に来ています
この時期は、お祭りがあるということで国民の皆さんは張り切っている様子で…、どれも楽しそうで、ご飯も美味しそうで…見ている私もニッコリしてしまう程賑やかでした
ちなみに私が食べているのはベビーカステラで、zmさんは焼きそばと唐揚げを手にしながら近くのベンチへ座り、一緒に食べています
zm「 ん!!うっま!! 」
em「 んふw、楽しそうで何よりですw 」
いつも食害されていてよく彼が食べている時の顔を拝見させていただくことが出来ませんでしたが、今、彼が美味しそうに食べている様子を見ると自然とこちらも笑顔になってしまいました。
まぁ笑われてちょっと引いたような表情で見られましたが、そんなにおかしい顔してました?!?!?!?
(※zmさんはネタだと冗談だと言ってました。)
zm「 ……でも、俺ばっか楽しんでええんかな 」
em「 いいと思いますよ、元気がないときはいっぱい食べると笑顔になりますし 」
zm「 …確かにそうやけど、仲間に拒絶されるような…怖がられるような俺って居てええんかな 」
その言葉を聞いて、言葉が詰まった
初めて出来た仲間から拒絶、又は怖がられるようなことを初めて経験した彼はそれがトラウマとなっている様子
そりゃあそうですよね、心から信頼していた仲間に……
傷つけてしまうかもしれないけれど、今彼に言わなければいけない
em「 誰がどう思おうと、私はzmさんには居て欲しいと思いますよ 」
zm「 …え、?な、なんで…? 」
em「 だって、zmさんと居ると楽しいですし! 」
zm「 …ほ、ほんまに?食害とか悪戯とかばっかしとるんに…? 」
em「 だって、それがzmさんじゃないですか 」
em「 私は、仲間が心の底から楽しめている様子を見るのが好きです 」
強い言葉は使わず、傷つきやすい彼が傷つかないよう慎重に言葉を選びながら一つひとつ言葉を零す
…私は過去に、今のzmさんみたいな…似たような経験をしました
どの立場だったのかは言いませんが
zm「 …で、でも……怖ないん、? 」
em「 怖いだなんて、そんな事ありませんよ! 」
em「 まぁ…最初はちょっと怖い感じありましたけど、一緒に時を過ごしていくとzmさんって優しい人なんだな〜とか、仲間思いなんだなぁ〜って思いましたよ 」
em「 私は、zmさんが好きです。それに、物凄い憧れているんですよね…w 」
zm「 …憧れ、? 」
em「 はい、言うのは恥ずかしいんですが…… 」
少し恥ずかしいので、彼と目をあまり合わせないように逸らしながら
…顔が熱くなっている気がするが、今は気にしない。後で絶対いじられるし
em「 …私、戦闘面とか全然ダメですけど…zmさんは戦闘とか凄いし頭の回転とかも早いので…、元々軍人とはかけ離れた存在だった私にとっては物凄い憧れているんです 」
em「 私は知識や頭脳面でしかカバー出来ませんし… 」
zm「 え、emさんやって凄いで? 」
em「 …え? 」
emさんも凄い、そう言われて少し吃驚した
あまりにも予想外な回答で、多分物凄い阿呆っぽい表情をしている気がします。自分でも(?)
zm「 emさんすっごい優しいし、俺が知らん分野とかの知識すっごいし、一緒に居て楽しいし、こう……俺の悩みとかも聞いてくれて俺が出来ひんこととか出来て、ほんまに羨ましい 」
em「 そ、そうですかね…?私…軍人らしいこと…例えば戦闘とかですかね?全く出来ませんけど… 」
zm「 戦闘が出来ひんのはしゃーない!! 」
em「 なんか悲しい回答ですね 」
直球すぎる回答にちょっと落ち込みながらも彼の話を聞く
zm「 emさんが色々俺等のために考えてくれたり爆弾とか作ってくれたり…、俺等が出来ひんこといっぱい補助してくれとるんすっごい有り難いで! 」
em「 …そ、そうですか? 」
zm「 おん!! 」
彼は先程の、ご飯を食べている時と同じ笑み…いや、それ以上でしょうか
そんな笑みを私の方へ向けてくださりました
こう…面と向かって誰かに褒められるというのはあまり経験したことが無かったのでちょっと恥ずかしかったです
em「 あ、有難うございます…すっごい元気になりました、! 」
zm「 ん!良かったわ! 」
少し暗かった表情は泡のように消えていった
だけど、私は嬉しかった。彼が笑顔で此処に居ることが出来ることが
em「 …zmさん、! 」
zm「 ん? 」
em「 もし、zmさんを悪く言う人が居たら私がボッコボコにしてやりますから!! 」
zm「 …フッw、ははっwwww 」
em「 え、ちょっと何笑うんですか?! 」
zm「 いやッw、emさんにそんなん出来るんかなぁ〜ってwwwwww 」
em「 馬鹿にします?!?!?wwww 」
zm「 wwwwwwwwwww 」
ベンチで、私達二人は笑い合う
周りなんて関係ない
zm「 はぁ〜…やけど、有難うな! 」
em「 …? 」
zm「 emさんのお陰でこの悩み、吹っ切れたわ!!! 」
zm「 ありがと! 」
そう言って、また笑顔を向けられる
そんな彼の表情を見て思わず私も「 どういたしまして 」と笑顔で言葉を返す
人の役に立てたことが嬉しかった
それも、私が心から信頼している仲間の悩みを晴らすことが出来たようで
zm「 よし、!さっさと基地戻ってtnとまた仲良く出来るよう考えなアカンな! 」
em「 …んふw、そうですね! 」
またみんなで笑い会える日々が来るように、私達は前に進んで彼に手を差し伸べてあげなくては
zm「 屋台の食べ物美味いし折角ならなんか買って帰ろうぜ! 」
em「 良いですね、w 」
空は黄昏時で、5時を知らせる鐘が鳴り響く
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主です。
13話のタイトル変更いたしました。
本当は炭酸みたいな感じっていうのでこの話と繋がっているように見せたかったのですが無理でしたね(遠い目)
以上です。
ガバガバすぎてやばいですが皆さん応援して頂きありがとうございます 🙇
更新遅めかもしれませんが、頑張ります。