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この物語は何個もある世界の中の一つに過ぎない
エヴァのないn個目の世界での物語である
とても熱い夏、ある少年が今まで一緒に暮らしてきた叔父の元を離れて転校することになったのだ
その少年の名は碇シンジ14歳の少年である
シンジの家庭の事情は複雑で幼い頃に母を亡くし、母が亡くなった後には父親からは捨てられほとんど叔父に育てられて来たシンジ
シンジは人付き合いが余り上手くなく、元いた中学でも一人の時間が多かった程だ
そして両親との事もあり人に余り愛された事がなくシンジは心のどこかで毎日孤独を感じている
シンジは当たり前のように手を繋いで帰る家族の姿を見るのもいつも羨ましく思っていた
その姿を見ると羨ましいと言う気持ちの他に自分を捨てた父親が憎らしいと言う気持ちも混じる事も多々あった
(なんで父さんは、僕を捨てたんだ…)
そう一人思い悩む日々
そんな中シンジは叔父の元を離れシンジの新しく行く学校で教員をしている〝葛城ミサト〟の家で引き取られる事となった
ミサト以外にもドイツから引っ越してきた同居人で〝惣流・アスカ・ラングレー〟という少女
そしてペンギンの〝ペンペン〟と3人と1匹で暮らす事になった
だがミサトの家へと来て早々アスカにコキを使われる事となり、二人の口喧嘩は毎日絶えなかった
ミサトはそんな二人を見て毎日呆れるばかりであった
そしてシンジがこれから通う学校にはある噂があったのだ
学校の男子トイレの4番目、そして放課後の音楽室で幽霊が出るという噂があったのだ
その幽霊を目撃した生徒は
「赤い瞳でこの世の人とは思えない程肌が白かった」
「自分達と同じ位の歳の子に見えた」
「少し見掛けただけだったけどイケメンだったかも…」
と言っている
実際その噂を聞いた主に女子達が男子トイレの代わりに放課後の音楽室で待ち構えたとか言うものがあったが実際出てくる事は無かったと言うのだからこの噂の真相は謎に包まれたままであるが未だにその少年が出てくると噂の場所で待ち構える生徒は少なからずいると言うのだ
シンジはこの噂を知らない一方
アスカは噂をクラスの女子達から聞いていたがアスカ本人バカバカしいと思いシンジとこの話題について話していない
そんな噂のある学校に遂に転校してきたシンジだったがやはり前と変わらず1人の事が多かった
アスカと同じクラスだが弁当の事とテストの自慢話以外で話す事はほとんどない
シンジはもう1人に慣れている
本人も慣れていると思っている
だがある日シンジは授業を抜け出して人気の無いトイレで一人また自分を捨てた父さんの事
そして自分の価値について悩んでいた
(僕はこれからも1人なんだ…)
(父さんは僕に価値がないと思って捨てたのかな…)
「僕が存在する意味ってなんなんだよ…」
しばらく時間が経った
シンジはまだ俯いたまま悩んでいた
その時だった
誰もいないはずのトイレに人がいる気配を感じたのかシンジは少し身構えた
そして誰かがシンジのいるトイレをノックした
シンジは驚いた
(なんで授業中なのに自分以外に人がいるんだろ…)
「あの…他のトイレ空いてるんじゃ…」
そうシンジは言う
するとドアの向こうから
「これは失礼…君が何か悩んでいるのかと思って話し掛けに来たんだけど…違ったかい?」
シンジは相手の言う事を聞いてもっと驚いた
(なんで僕が悩んでた事知ってるんだ…)
「あ、えっと…そ、そうだけど……」
シンジは戸惑った
相手が何者なのか分からなかった
ドアを開けて直接話をした方がいいのか
それともこのままでいいのか…
しばらく考え込んだ末ドア越しの相手が
「君の名前は〝碇シンジ〟君で合ってるよね?僕は君ともっと話がしたいな…君が良ければ昼休み屋上に来てくれないかい?無理なら来なくてもいいよ」
シンジはドア越しの相手が自分の名前も知っている事にも驚いた
(僕一度も名前言ってないよね…?もしかして同じ学年の誰かなのかな…)
シンジはドア越しの相手の事を少し警戒しながらもしばらくしてから
少しドアを開けた
しかしそこには既に誰もいなかったのだ
シンジは少し不審に思いながらも昼休み、屋上に行って先程までここにいたと思われる人物と会うと決意をしたのであった
昼休みまでの残りの授業をしっかり受けた後
シンジは昼休みトイレで話した相手との待ち合わせ場所へと向かって行った
屋上へ辿り着くとそこには綺麗な赤い瞳、雪みたいな白い肌のシンジと同い歳位の少年がそこに立っていた
その少年は口を開き
「やぁ、待っていたよ 碇シンジ君…」